レンジローバー

先週、バハマ号にスタッドレスタイヤを取り付けたのだが、組み合わせたホイールはロスタイルと呼ばれる1980年代まで装着されていた純正スチールホイール。個人的にはクラシック・レンジローバーにはこのホイールが一番良く似合うと思う。
気に入ったスタイルでクルマに乗れることはとても幸せ。走っている姿は自分では見られないのに、それでも走っていることが楽しくなる。
ただ、このスタイルにもデメリットがある。元々1991年モデルの純正ホイールはアルミで、スチールホイールよりも軽い。車体の下で路面の凹凸やロール、ピッチングによって動く部分、タイヤ&ホイールやその他アクスル関係の部分の重量を総称して「バネ下重量」と呼ぶ。サスペンションよりも「下」にあるからで、そのバネ下重量は軽ければ軽いほど乗り心地や運動性能が良くなる。バネの下で重いものが動けば動くほど、それに車体に振り回されることになる。タイヤとホイールが重ければ、転がり始めに負荷が多いため加速が鈍くなる。また、重いもの止めようとするには相応の力が要るわけで、つまりブレーキの効きにも影響してくる。当然、燃費にも。
実際にこの一週間、バハマ号のドライバビリティーが悪くなったことを感じている。バタバタと振動して乗り心地は悪く感じる。しかし、それでもこのスタイルの魅力は捨てきれない。少々不都合はあってもお気に入りのクルマに乗っているという満足感は乗り心地の悪さをはるかに上回っているのだ。
建築でもファッションでも、デザインと機能は相反することがある。しかし、そもそも不都合や苦労は覚悟の上。性能や機能を重視したなら既に20年以上も経ったレンジローバーに手を加えながら乗り続ける意味すらない。