自動車整備工場は、大きく分類すると、分解整備を行なうための設備を備えた「認証工場」と、更に車検までを行える「指定工場」とがある。それらの認可を取得するためには一定の基準があり、工具設備類も明確に定められている。日常的に使うものもあれば、ほとんど使わないものもあるのだが、それでも全ての工具や備品は絶えず正常に使える状態を保っていることが義務付けられている。
ランドローバー_V8エンジンを下ろすための設備も必要で、オートクラフトやレイブリックでももちろん備えているわけだが、実際には年に数えるほどしか使わない。写真はオートクラフトのピット内だが、天井に頑丈な鉄骨が組まれており、そこにチェンーンブロックが仕込まれている。自動車整備のための設備の中では大掛かりなほうの部類である。使用頻度が低いのは勿体無いことだが、エンジンを下ろすほどの修理は頻繁には起きてほしくない。
ランドローバーのクォリティーはひと昔前と比べれば格段に良くなっている。今後はこういう作業も徐々に減っていくことだろう。メカニック同士で「お前、エンジン下ろしたことある?」「いや、昔先輩がやってるのを見たことはあるけど・・・」なんて時代がじきにやってくるのかもしれない。それでも、きっと何十年後もチェーンブロックは「備え」として残っているのだろうな。
ランドローバー_エンジン