レンジローバー_パノラミックグラスルーフ
写真はレンジローバー・イヴォーク。パノラミック・グラスルーフがオプション装着されている。ご覧のようにルーフのかなり広い面積がガラス張りになっている。電動でシェードが開閉でき、閉めてしまえば日射を遮ることができる。ランドローバーでは2012年にデビューしたレンジローバー・イヴォークを皮切りに、現在ではレンジローバー・ヴォーグやレンジローバー・スポーツにも採用されている遊び心満点の装備だ。
ガラスははめ込みで開くわけではないので空気の入れ替えはできない。しかし、圧倒的に広いガラス面によってその開放感は凄いの一言!月や星空が好きな私にとっては大変魅力的な装備である。ただ、少しだけ迷う面もある。それは重量増・・・。
パノラミック・グラスルーフをオプションすることによって増える車重はカタログ上で20kg。それが車体の最も高い位置に来ることが気掛かり。ただ、それによるドライバビリティーの違いを私はまだレンジローバー・イヴォークでは検証しきれていない。

ずいぶん昔の話になるが、以前私はディスカバリー・シリーズ1に乗っていたことがあった。私はV8のベーシックグレードである"S"を選んだ。その理由は車体が軽いから。"S"以外のグレードには前後ふたつのサンルーフが標準で装着されていた。そしてリヤオーバーハングに位置するラゲージスペースには2脚の折りたたみのシートがあった。本皮パワーシートを備えた最上級グレード"ES"との車体重量差は60kg。人ひとり分といえばそれまでだが、そのフィーリングの差はとても大きいように私には感じられた。豪華快適装備とひきかえに、かなり軽快な走りを"S"は実現していた。当時の私はその"走り"を選んだのだった。

別の視点から。ディスカバリー・シリーズ1とクラシック・レンジローバーは、基本的にシャシもパワーユニットも同じ。上に乗っかっているボディーが異なるだけ。そしてディスカバリー・シリーズ1のルーフパネルはスチールであるのに対し、クラシック・レンジローバーはアルミ。背の高いディスカバリーは、そのてっぺんにアルミよりも思いスチールのルーフが乗っていて、そのためにクラシック・レンジローバーよりも車体の揺れが大きかった。

もうひとつ、サンルーフについて。日本に正規輸入されている全てのクラシック・レンジローバーには標準で電動スライディング・サンルーフが装着されている。元々は現地にはサンルーフ無しの仕様もあったので、当時ならそれ用のパーツを取り寄せればサンルーフを無くして車体を軽くすることも可能だった。しかし、あるとき調べてみると、サンルーフ無し用のルーフパネルは供給が終了してしまっていた。思い立ったときに英国からルーフパネルを取り寄せておけば20kg軽いクラシック・レンジローバーに改造することも可能だったわけだ。本当はバハマ号をサンルーフ無し仕様にしたかった・・・。

サンルーフから得られる爽快感と重量増による運動性能は相反するわけで、軽快さを求める私は"サンルーフ無し派"ではあるのだが、実際にパノラミック・グラスルーフの威力を目の当たりにするやすっかりその魅力に惹かれてしまったのである。
いつかパノラミック・グラスルーフ付きのレンジローバーに乗れることになったなら、きっと月を追いかけてドライブする夜が増えるだろうな。