ランドローバー_フューエルタンクこれはディスカバリー・シリーズ1のガソリンタンク。ガソリンタンクには通気用のブリーダーパイプが設けられている。給油の際には内部の空気を抜く必要がある。ガソリンが減ってくればその容積分の空気を取り入れなければならない。そして気温の変化にも対応しなければならない。
このタンクの場合、4隅にブリーダーパイプが取り付けられている。車体が傾いた時でも通気が行なえるようにするためだろう。そして、その取り付け部分の劣化によって満タン時にガソリンが漏れ出すことがある。
タンクは樹脂製で、そこに少し違う材質の樹脂リングが溶着されている。そのリングに密着するようにゴム製のO-リングを介してブリーダーのキャップ部分(白い部分)がはめ込まれている。そのどれかが劣化して亀裂が入ることでガソリン漏れの原因になる。ギリギリ満タンにした際に初めて漏れるので、仮に亀裂が入っていても漏れないこともある。ただ、その場合でもほのかにガソリン臭がすることで気がつく場合もある。

レンジローバー_フューエルタンク入ってしまった亀裂は、なかなか修理ではうまく直らない。ほとんどの場合にはガソリンタンクを交換することになる。ディスカバリー・シリーズ1も台数がかなり減っているのでこの作業は久しぶりである。ガソリンタンクを英国から取り寄せたのも久しぶり。すると、その原因となる部分が以前とは異なる形状になっていた。ブリーダーのキャップ部分の構造がシンプルになっている。シンプルになったことで今後は漏れる可能性もかなり少ないだろう。いつのまに変更になったのだろう。もっと早くにそうしてほしかったと残念に思う反面、これだけ台数が減った今頃になっても改良をしてくれたことは素直に喜ばしいこと。20年前のクルマのパーツでも供給終了することなく、こんなふうに改良しながら生産を続けてくれると嬉しい。