3rdレンジローバーでご来店されたお客さまのお申し出はエンジン不調。アクセルを静かに踏めばなんとか大丈夫だが、負荷が掛かるようにグっと踏むとエンジンがポコポコと振動する。典型的な二次点火系不良の症状である。しかも特定のシリンダーのみ。3rdレンジローバー場合、そこまでの症状で推測される原因はスパークプラグかプラグコードの不良。3rdレンジローバーもそうだが、最近では点火系にディストリビューターが使われることは少イグニションコイルの不良。あるいは極く稀だが、イグニチョンコイルに至るまでのワイヤハーネスの不良。
特定のシリンダーを判別するためには、8気筒あるそれぞれのシリンダーを順に失火させていってエンジン回転の落ち込みを確認するパワーバンランスという方法をとるのは従来の方法。最近では専用テスターを接続して診断を行うことでボンネットを開けずして不良箇所のシリンダーが特定できる。

まず、大枠でのフォルトチェック。ここで既に「MISFIRE DETECTED CYLINDER 1」と出ている。
その裏付けを取るべく各気筒の振動具合をチェックすると、やはり1番シリンダーだけが他のシリンダーとは大きく異なる数値をあらわしている。
レンジローバーレンジローバーエンジン不調

1番シリンダーであることは間違いない。ではスパークプラグなのかイグニションコイルなのか、はたまたそれに付随する別の部分なのか、それは順を追って調べていく必要がある。

今日ご来店していただいたお客さまはレイブリックを始めてご利用していただける方。なので我々はこの車両の詳しい整備履歴を知らない。今回きっと触るであろうスパークプラグをはじめ、消耗品類が今どんな状態なのかを知っておきたいところ。
こんな場合、我々はまず車両の状態を把握するために総合点検をさせていただくことをご提案する。定期点検項目を基準にしながら車両全体をチェックする。そうすることで、今回の修理箇所の適切な改善と、更にその延長線上のメンテナンスの方向性をお客さまと共有することができる。