ランドローバー_ディスカバリー
ディスカバリー・シリーズ1の揃い踏み。1990年代にはごく自然なシーンだったが、最近では台数がぐっと減っただけにこうして同じ型がレイブリックの前に並ぶことは非常に珍しい。
今日も"チョイ古"のランドローバーについて。

1991年デビューのディスカバリーがマイナーチェンジを行ったのが1994年。この2台はその直後の車両。ボディーカラーはカリガダ・グリーン。マイナーチェンジ前から引き継がれてきた定番カラーだが、1995年にはエプソム・グリーンといってもう少し濃いメタリック・グリーンに変更になった。従って、マイナー・チェンジ後でありながらこのカラーというのはとても限られた期間の稀少なクルマと言える。その後のエプソム・グリーンがディスカバリーのイメージカラーとして大人気となっただけに、この少し淡いグリーンのモデルが今となってはむしろ新鮮に思えるほど。

フルモデルチャンジやマイナーチェンジ、その直後のクルマはトラブルが多く出る可能性が高いので数年待って製品が落ち着いてからのほうが安心、そんな意見を聞くこともある。しかし、私は必ずしもそうとは言いきれないと考えている。
確かに、初めての試みの機構やそれを構成するパーツが多用されていて、それらが予想外のトラブルを招くことはある。しかし、初めてだからこそコストを掛けて慎重に作られる部分も多い。
例えば素材。初めはアルミダイキャストだったパーツが数年後にはコストダウンされて樹脂製に変更になったものも幾つか見てきた。それらが10年15年と経過すると、変形したり亀裂が生じたりしてトラブルを招くのはやはり樹脂製のほう。
モデルチェンジ後の初期トラブルを適切な処置によって乗り越えてきたクルマは、長年経てばむしろ頑丈なクルマに仕上がってくる。故障頻度が多いパーツは、メーカーはその都度改良パーツに切り替えてくる。修理を繰り返すたびにどんどん信頼性の高いクルマに仕上がっていくわけだ。初期モデルだからこそ丈夫な部分はそのまま残り、初期モデルだからこそ弱かった部分は改良パーツに変えられていくのだから当たり前のことかもしれない。
ここに並んだ2台のディスカバリーは、まさにその代表である。もちろんオーナーさまの愛情の賜物であることは間違いないが、こうして20年が過ぎ、むしろカッコ良さが増しているように感じる。
こういうクルマと現代の高性能なランドローバー、そんなふうに二台持ちできれば最高だなあ。