エンジン不調でディスカバリー・シリーズ2が入庫した。結論から言うと、原因は一本のプラグコードのリークと、スパークプラグが全体的に磨耗していることだった。共に交換で解決。ただ、特にこの暑さもあって走行してきたばかりで熱くなったエンジンルームの奥に手を入れられず、そのため作業は普段よりも難攻したのだが・・・。
ランドローバー_ディスカバリー


私がメカニックの修行を始めた頃、もうずいぶん前のことで、時代はキャブレターから電子制御燃料噴射(EFI)へ移り変わりつつある時代だった。キャブレターでも、初期のEFIでもそうだが、「ガソリンエンジンの三要素」というのが整備をする上であらゆる面の基礎だった。三要素は「良い圧縮・良い火花・良い混合気」。走っていて急に圧縮が悪くなる確率は低く、現実的にはほとんどの場合で火花と混合気がポイントとなった。
エンジン不調、あるいはエンジンが掛からない場合の原因としてはきちんと火花が飛んでいるか?きとんと燃料が供給されているか?を探ることがトラブルシュートの近道だった。
なんだか過去形の表現になってしまっているが、いやもちろんガソリンエンジンの基礎は現在もその三要素なのではあるが、それでも現代のクルマは更に複雑な要素が絡み合っている、と私は感じている。
例えば「エンジンが掛からない」原因が盗難防止用セキュリティーシステムのいたずらであったり、具体的に3rdレンジローバーの場合にはステアリングロックの故障が原因であったり、燃料を供給する以前のイグニションがONにならない条件が主原因だったりもする。
こういったシステムはメーカーによって、あるいはクルマによって異なるため、その車種ごとの構造作動を理解する必要がある。更にコントロールユニットと通信できる専用機器がないことにはまったく手出しできないことも多い。メカニックとしての勘と経験がものをいう範囲が狭まっているように感じてしまう。自分自身が時代についていけてないことの被害妄想ではあるが・・・。
とにかく、我々はランドローバーに対する理解を深める努力を続けよう!
ランドローバー_スパークプラグ