3rdレンジローバー
これはオーナーさまからいただいた写真。今日、レンジローバーでお出掛け中にエンジンルームから突然水蒸気があがり、メーター内のメッセージセンターには「クーラントレベルLOW」が表示された。これは只事ではないと思い、クルマを路肩に寄せ、レイブリックに連絡をした。
突然多量のクーラントが漏れたという状況から推測する限り、原因はラジエターホースの抜け(破損)か、リザーバータンクの破裂。いずれにしてもそのまま自走すればエンジン本体の焼きつきなど致命傷に発展してしまう。ロードサービスを利用して運んでもらうようアドバイスをした。
ちなみにこのレンジローバーはBMWエンジン搭載の2003年モデル。

レンジローバー_ラジエターホース
数時間後、レッカー車に積まれて入庫した。ボンネットを開けると、予想どおりラジエターアッパーホースが抜けていた。このホースはプラスチックのフランジ部分とラバーホースが差し込まれ、ステンレスのバンドで噛締められた単位で供給される。バンドはネジ式でもバネ式でもなく、ガチっと固められていて我々整備する側では手出しができない。決して抜けることがないことが前提なのかもしれないが、現実にはこういうトラブルも少なくない。ホースが硬化して弾力がなくなることでバンドの締め付けが弱くなるのか、あるいはバンドが僅かに伸びてしまうのか、いずれにしても経年の途中で増し締めなどのメンテナンスができないのは我々としては歯痒いところである。「BMWエンジン搭載モデルのレンジローバーの弱点=水周り」、今回のケースはその典型のひとつである。
これを防ぐためには予防整備でどんどん交換していくしかない。点検時などに、バンド付近でホースに僅かな変形が確認できることもある。しかし、あとどれぐらいもちそうか?そんな予想が立てにくい部分である。そんな時には周辺の何本かのウォーターホースを一斉に交換することをお勧めしている。もちろん、今回も抜けてしまったアッパーホースだけでなく、周辺も点検し、おそらく何本かのホースをまとめて交換することになると思う。