ディスカバリー・シリーズ2のプロペラシャフトについては過去にも取り上げたことがあるが、ここはとても重要な部分になるので繰り返しになるがお伝えしていこうと思う。

トランスファ(センターデファレンシャル)からフロントデファレンシャルへと延びるフロントプロペラシャフトが、ディスカバリー・シリーズ2の場合には、ちょうどエアコンから排出される水が落ちる位置を通っている。プロペラシフトのリヤ側、トランスファーとのフランジ部のそのすぐ前のユニバーサルジョイント部分である。絶え間なく落ちてくる水のせいでジョイントのベアリングケースの中に水が入り込み、グリス切れとなって磨耗が始まる。そして破損へと至る。写真の場合、既にベアリングハウジングが破損し、ジョイントはガタガタの状態。これが更に進めば完全に千切れてしまうこともないとはいえない。ギリギリの状態だった。
ランドローバー_プロペラシャフト
ディスカバリー_プロペラシャフト


レイブリックでは、例えばエンジンオイル交換などでリフトで車両を上げた際には、そのついでに下回りを中心に可能な限り周辺をチェックする。ブレーキパッドの残量、オイル漏れやクーラント漏れ、ブッシュの亀裂などなど。そしてクルマごとのウィークポイントも抑える。この時期はスタッドレスタイヤへの交換作業も多いが、タイヤを外せば特にブレーキ周辺はよく見える。メカニックが駐車場からリフトへクルマを移動させる際にもクルマのフォーリングに注意を払い、異音や振動にも逃さないように集中する。距離は短いが試運転のようなものだ。
今回もそうだったが、こういった「ついで点検」で見つかる異常は少なくない。ブレーキパッドが減っているのに気が付かなければ後にローターまで削ってしまうかもしれない。クーラントの漏れをたどっていくとそこはウォーターポンプで、軸を触ってみるとガタが確認できたとか。そんなふうに走行中のトラブルに繋がる故障を未然に防げることもある。
遠方のお客さまの場合には頻繁に起こしいただけないので非常に残念だが、メンテナンス等でお越しいただける距離の方にはできる限りこの「ついで点検」を活用していただきたい。私が言うまでもなく、ランドローバーは素晴らしいクルマだ。大切なランドローバーをいつも絶好調のコンディションで乗っていてほしい。