写真はクラシックレンジローバーのパワーシートスイッチ部分、そのカバーを取り外したところ。クラシックレンジローバーのパワーシートには4個のモーターが使われている。座面の前後スライド、座面前部の上下調整、座面後部の上下調整、背もたれのリクライニング。スイッチによってこれらのモーターを正転または逆転させてシートポジションの調整を行う。
今回の症状は座面後部、お尻の位置にあたるのだが、その部分の上下調整が効かなくなったというもの。スイッチ操作を行って状況の確認を行った。下げる側の操作をすると、モーターは「ウイッ!」と回ろうとする。しかし動かない。それもそのはず、シートは既に最下点にあってこれ以上は下がらない。まずここで分かったことは、モーターは内部で断線などしていないということ。下げる側に回そうとしているのだからおそらく正常。
ならば上げる側の操作は?しかし何も作動音がしない。モーターが動こうとしない。モーターが正常であることを前提にすれば、スイッチ不良によって通電しないのか、との推測が成り立つ。順序立てて診断をするならモーター部分や途中のワイヤハーネスの電源供給ラインで電圧チェックをし、12Vが来ていないことを確認したうえで、今度はスイッチの導通(抵抗値)を確認する。そこで答えが出る。
ただ、今回のことは経験値でスイッチであろうことは最初から想像がついていた。ここの接触不良はよくある。カバーを外し、スイッチの接点付近をめがけて注油し、スイッチをカチャカチャ動かすと予想通りモーターは回り始めた。
レンジローバー