昨日のパワーシートの診断と似た話だが、私がトヨタ販売店のディーラーでメカニックとして駆け出しの頃のエピソードを。
運転席のパワーウィンドウが動かないクルマが入庫し、先輩がピットに入れて診断を始めた。と言ってもものの数秒で「スイッチだな!」と即答。サーキットテスターで電圧や抵抗値を確認したわけでもないのに。私は先輩に秒殺の理由を聞いた。
診断方法とその答えはこうだ。

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▲僖錙璽Εンドウスイッチ操作
ルームランプの明るさの変化をチェック

たったこれだけ。モーターが回ろうとしているならそちらに電気を食われて点けているルームランプがかすかに暗くなる。しかし今回は明るいまま変化なし。つまりスイッチを押しても通電していない証拠である。私は、「そもそもスイッチまで電気が来ていなかったら?」と聞いたのだが、「アッホやなあ、他の窓がちゃんと動いてるんだから電気は来てるに決まってるだろう!」と一蹴。あはは、確かに・・・。ただ、これも電気回路が理解できているから即答できること。

私はこういう時代のクルマが好きだ。もしも5Vに制御されて点灯するLED照明だったらこうはいかないこともあるかも。アナログであるからこそメカニックとしての経験や勘を活かすことができるし、クルマと対話できることも多い。ルームランプの明るさがデジタルの1か0ではなく、100から0の間で僅かに変化した97ぐらいだったこと、つまりそのドロップした「3」がクルマからのメッセージなのである。
レンジローバー