レンジローバー_ブレーキ
写真は3rdレンジローバーのフロントブレーキパッド。交換時期である。同様の形状のものが左右内外あり、合計4枚で構成されている。そのうちの一枚に残量センサーが取り付けられている。残量センサーは樹脂製で、内部に配線が通されている。ブレーキパッドが減っていくとセンサーの樹脂部分から削れ始め、やがて配線を削り切る。つまり断線するわけで、導通がなくなったことでインストルメント内にパッド残量が少ない旨の警告がされるという仕組み。写真のセンサーも既に削れて断線に至っている。

新品のブレーキパッドはおよそ11mmある。残量センサーは残り3mmぐらいのところで削れる。え、まだ1/4以上残っているじゃないか?!と思われるかもしれないが、そこには安全マージンも含まれている。先ほど言ったように、左右内外の4枚のパッドがあるわけで、それらが必ずしも均等に減るわけではない。それに警告が点いたからといって全てのオーナーがすぐに工場に持ち込めるとも限らない。だから少し早めに知らせるようには考えられている。
また、パッドが減るスピードも均一ではない。新品時にはパッドは分厚い。踏力を加えた場合パッドは発熱するわけだが、分厚いパッド全体で熱を吸収し、また放熱をする。それに対し、薄く減ったブレーキパッドの場合には体積が小さい分、余分に発熱する。発熱が激しければパッドは劣化し、摩耗も早くなる。最初の5mmで2万キロ走れたとしても、残りの5mmでは同じようにはいかない。なのでやはり早めのパッド交換が必要になる。
更にコスト面からすれば、センサーが削れる寸前でパッドを交換した場合センサーを再利用できる可能性もある。パッドを早めに交換することで、センサーのパーツ代が助かるというわけ。ただ、切れていないセンサーだとしても取り外す際に破損してしまうこともあるのでこればかりはやってみないと分からないが・・・。
いずれにしても、ブレーキのことだけに早めの点検整備は不可欠。レイブリックでは納車前点検や車検、定期点検以外の場合でも、例えばオイル交換などクイック整備の入庫車両においてもできる限りブレーキパッド残量を点検し、少ないようであれば交換をお勧めするようにしている。
こちらは新品のパッドとセンサー。
ランドローバー_ブレーキ