昨日に続き、農家時代の話題を。
トトロジブリの代表作、「となりのトトロ」、あの舞台は昭和三十年代後半の山村。私は昭和40年1月生まれ。ほとんど同じ時代である。実際にあのトトロの風景は、私が幼少の頃の長久手の記憶とほぼ同じ。私の家の周りの道路は舗装されていなかった。三輪自動車のミジェットも現役だった。おばあちゃんが作った野菜を小川で冷やし、サツキちゃんとメイちゃんが食べるシーンがあったが、まさにあの通り。加藤家の場合は井戸水だったが、湧き出る井戸水でスイカやトマトを冷やして食べた。
私の祖母の畑でもあらゆる野菜が獲れた。ナス、、ピーマン、キュウリ、ジャガイモ、サツマイモ、里芋、人参、大根、カブ、オクラ、トマト、キャベツ、白菜、かぼちゃ、冬瓜、スイカ、キナウリ、ネギ、玉葱、ホウレン草、エンドウなどなど。畑の周りにはイチジクや柿や栗の木があり、土手にはイチゴのつるが張っていた。季節にはもちろん実が生った。畑の奥には竹藪があり、タケノコも獲れた。日陰には椎茸の原木もあった。たくあんや梅干しなど、漬物も全て自家製。
夏の夕方、冷や麦が茹で上がると走って畑に行きネギを一本抜いて来た。それを刻んでつゆに入れて冷や麦を食べたものだ。今思えば贅沢極まりない暮らしだ。
私が中学から高校にかけての頃だったか、家の周りは宅地化に向けた区画整理が始まり、徐々に田んぼや畑が削られていき、やがてなくなった。もう一度あんな暮らしをしてみたいなあ。祖母ほど野菜を上手に作れる自信はないが、簡単なものならなんとかなるだろう。田舎暮らしは老後の目標だ。