来月末のことだが、レイブリックの法人決算を迎える。徐々にその準備に取り掛かっているのだが、毎年のことながら最も労力を必要とするのがパーツの棚卸作業。暑いパーツ庫で汗をかき埃にまみれる、年に一度の恒例行事である。

その棚卸、今年に関しては、「為替」による決算への影響が大いにあるだろう。棚卸しをし、パーツの在庫分を資産として計上する際には最終仕入単価が基準となる。為替の影響で英国からパーツを取り寄せるたびに単価が異なってくるのだが、決算棚卸では最も直近の仕入れ単価を採用するわけだ。最終仕入原価法というルールである。

例えばAというパーツの価格が100ポンドだったとする。今日の為替レートは1ポンドあたり138.00円とするとAの価格は日本円で13,800円ということになる。ところが、今期の期首にあたる昨年9月1日はおよそ186.00円/ポンドだった。同じパーツが18,600円だったわけだ。
仮に昨年9月にパーツAを10個仕入れていたとする。調達価格は18,600円×10=186,000円。このパーツが徐々に出荷され、現在の在庫数が残り5個となった。在庫価格は18,600円×5=93,000円となる。そこで今月、同じパーツAを3個調達した。棚には8個のパーツAが並ぶことになる。そのうちの2個はすぐに売れ、残りが6個になった。そこで決算を迎えた。棚卸高は13,800円×6=82,800円となる。
もしも追加の3個を輸入しなかったとしたら、在庫数は5個で棚卸高は93,000円。しかし、期中に追加調達したことで最終仕入原価法に基づき、在庫数は6個と数は増えたにも関わらず棚卸高は82,800円と減ることになる。
もちろん為替レートが逆に振れて円安になれば全く逆の状況になるわけで、こればかりはいくら頑張っても私が為替を動かせるわけでもないので祈るしかない。あとはこのルールを踏まえたうえで、どのタイミングでパーツを輸入し、そして決算棚卸しでどう活用するか、そこが腕の見せどころとなるわけである。
ランドローバーパーツ