話題の映画、「君の名は。」を観てきた。楽しみにしている方も多いと思うのでネタバレにならないように注意しながら書こうと思ったが、ん〜〜、ちょっと難しいなあ。これぽっちも知りたくないという方はこれより下は読まないようにご注意を!
加藤ブログ
いやあ、参ったなあ!51歳の中年オヤジはすっかりやられてしまった。新海誠監督は42歳、監督も十分に中年オヤジだと思うので(笑)、同じ世代の男性がこの作品に心を打たれることは十分に想定内だと思うし、映画を観たみなさんにもきっと理解してもらえると思う。

何年か前に東野圭吾さんの小説「パラレルワールドラブストーリー」を読んだ。話は東京の電車の中から始まる。東京には並行して走る電車が何本もある。小説の電車が具体的に何線だったかは覚えていないが、品川と東京間では山手線と京浜東北線が速度を合わせるように並走し、隣の電車の中の人と目が合うこともある。私も何度か経験がある。「パラレルワールドラブストーリー」では、そんなふうに男女が見つめ合うところから話は始まる。結論をいうと、その二人は結ばれなかった・・・。
そして「君の名は。」では、最後に同様に並走する電車のシーンがやってくる。相手に気付き、電車を飛び降りて追いかけ、探す。映画館で、いくつか離れた席で観ていた女性は、そのシーンで思わず身を乗り出していた。私も気持ちは同じだった。すれ違ってしまいような二人に「そこだ、気が付いてくれ!」そう叫びたくなって思わず身を乗り出してしまいそうになる気持ち、私も同じだった。

現在主人公と同じぐらいの高校生や大学生、子供でもあり大人でもあり、そんな感情的で繊細な同世代の人たちにはもちろん、かつてそういう気持ちを抱いたことを微かでも覚えている世代の我々を含め、多くの人の心に届く名作だと思う。しばらく余韻が続きそうだ。