今月初め、乗用車が病院に突っ切んで死傷者が出たという福岡で起きた悲惨な事故、その原因がフロアマットが引っ掛かったかも?と報じられている。以前、アメリカでレクサスで同様の死亡事故が起きで大問題になったこともあった。別の車種用の少しサイズが大きく厚いものを敷いていたことが原因と考えられている。今回の福岡の事故も、標準のマットの上に、更にもう一枚別のマットを敷いていたことが原因かもしれないとされている。
私もそんなような経験はある。自動車を買い替えられたお客さまが、下取りに出す予定のクルマのフロアマットを残しておきたいと言う。まだキレイだから次のクルマに使えるのでは、と。個人のものだから、別のクルマで使おうが家て使おうが、記念に残しておこうが、どのようにされても構わないと思ってきたが、こんなふうに重大事故のニュースが取りざたされている昨今なら絶対にお勧めしない。

話は少しそれるが、こんな危険なこともあった。まだ若いころ、スポーツカーで頻繁にサーキット走行を楽しんでいる頃の話である。その日は雨が降っていた。私のクルマもそうだったが、サーキット仕様のクルマだったのでエアコンが装着されておらず、ある別の車両も同様にエアコン無しだった。
エアコンが付いてないクルマは雨の日には車内からガラスが曇る。その車両のドライバーはピットから出るまえにフロントガラスにクリンビュー(曇り止め)スプレーを吹きかけ、そのスプレー缶をシートの脇に落としておいた。ピットから出て何周かラップしたときに悲劇が起きた。激しい加減速を繰り返すうちにスプレー缶がシート横から滑り出し、あろうことかブレーキペダルの裏側に転がり込んでしまった。最もスピードが出るホームストレートから第一コーナーに向かい、ドライバーはブレーキを踏むのだが奥まで踏めない。車両は減速しきれないまま第一コーナーに入っていき、コースアウトをしてクラッシュ・・・。事故車両の運転席足元にはブレーキペダルに押しつぶされるように歪に変形したスプレー缶が転がっていたそうだ。

自動車事故、避けられないものもあるかもしれないが、今回のような例はドライバーの気付きや心掛けによって防ぐことができたと思う。私も最大限の注意力で運転に臨もう。
ランドローバー
写真はイメージです