前回更新したものと同じようなタイトルになってしまいましたが、つまり、今、私の周りには様々な第二章があるのです。

レイブリックの代表を退任し、今は年齢に似合わず会長という肩書をもらってレイブリックに籍を置かせていただいております。既に一か月近く経っていますが、なかなかその立場の変化に自らが対応できず、なんとも言えず気持ちも落ち着かない状態が続いています。とはいえ、焦ることはありません。平野新代表の元、レイブリックは一気に前進を始めております。私も、日々丁寧に過ごすことを心掛けています。

さて、今日の「第二章」ですが、そこには様々な思いがあって、とても一言では紹介できません。省略するわけではありませんが、うまく表現できる部分から書くことにします。

ここで一台のレンジローバーを紹介します。1994年からひとりのオーナーさまが大切に乗られてきたバンデンプラです。実に23年、その間の走行距離は421,506km。年式にそぐわないほどのとても美しい姿ゆえ、オドメーターを覗くと4万2千キロに見えてしまうほどですが、確かに42万キロのクルマなのです。このクルマにはオーナーさまを始め、多くの方の愛情が詰まっています。私が初めにオーナーさまに出会い、このレンジローバーの走行距離を見た時は、まもなく40万キロに届こうかという頃でした。オーナーさまの愛情と熱意、それを受け止めてきたメンテナンス班の技術の高さと情熱を感じずにはいられませんでした。そして光栄にも、私自身このクルマの整備に、その後ほんの僅かですが携わることができました。
レンジローバー

オーナーさまはここ数年、おかれた環境から、時折レンジローバーを降りられることを考えられておられました。その都度相談もいただいていたのですが、私もできる限りサポートをするので、どうか末永く乗り続けてくださいと言い続けてきました。
しかし、とうとうオーナーさまには決断の時が近づいてきました。その話を聞いた時、私はまさにレイブリックの事業継承の手続きのさなかでした。人はこんなふうに思いを繋いでいくものだと、そんな意識を強く感じられるようになった頃です。私は自分の思いをオーナーさまに伝えました。レンジローバーを私に引き継がせてもらえませんかと、そうお願いをしたのでした。


昨日オーナーさまの元を訪ね、レンジローバーを受け取ってきました。オーナーさまにとっては、長年愛し、思い出がぎっしり詰まったレンジローバーを降りるご決断への第二章。レンジローバーにとってみれば、次のオーナーへの第二章です。私自身、様々なことがオーバーラップしているのですが、大切なレンジローバーを受け継ぐことで始まる、新たなレイブリック人生への第二章、そんな気持ちです。
421,506km、この間に注がれた多くの愛情を無駄にしないよう、大切に乗らせていただきます。
レンジローバーバンデンプラ