梅雨が明けてとても暑い日が続いている。こんな時、映画館で涼むのは私の常套手段でもある。

池井戸潤さんの小説の中で私の好きな作品は、まず「下町ロケット」、そしてもう一つは「空飛ぶタイヤ」。共に、読みながら、何度も涙が込み上げた作品だ。「空飛ぶタイヤ」については、悲しみや歓喜のほか、怒りや悔しさも強烈に感じた。あらゆる面で、とても印象深い、また考えさせられる作品だった。

その「空飛ぶタイヤ」の映画を観てきた。長編小説が映画化される際、多くのシーンが省略され、また収まりがいいようにストーリーが変更されることもある。演出上、自分が気に入ったシーンやセリフが残らないとこもある。時間的な制約があるのでやむを得ないことだ。だから、先に原作小説を読んだ作品が映画化されたものは、私はあまり観ないようにしている。
ただ、この作品は、それを差し置いても観たい、いや観ておきたい映画だった。自動車に携わる仕事に就いているものとして、、大人として、そして親として、守りたいもの、守らなければならないもの、抱き続ける情熱、貫き通す勇気、信じる勇気、覚悟、多くのことを自分の人生に置き換え、そして教えてくれるとても良い作品だった。もう一度小説も読みなおしたくなった。