LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ: ディスカバリー

2005年にデビューしたディスカバリー3とレンジローバースポーツ、初期モデルでは既に10年が経っている。これはプレナムカバーという部位。日光にも雨水も当たる部分なので樹脂パーツの早期劣化は避けられない。ただ、この車種に関しては劣化が早すぎる・・・。既に何年も前からこの部分のケアが必要になってきた。レイブリックでは和光ケミカルのスーパーハードを使って手入れをすることが多い。ただ、最近では、いっそ気持ちよく新品に交換してしまおう!というケースも増えてきた。せっかく交換するならその美しさが長続してほしい。そこで新品の段階でスーパーハードを塗布することもお勧め。
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ディスカバリー3と先代のレンジローバースポーツはシャシの多くを共有している。サスペンションの基本構造も同じ。共通パーツも多い。そのサスペンション部分の弱点の代表的な部分がフロントロワアームのブッシュ。ゴムなので経年での劣化もあると思う。もちろんストップ・アンド・ゴーの多い使用環境ではその消耗も早いのだと思うが、ブッシュに亀裂が入り、走行中にコトコトと音が出始めることがある。写真でその亀裂が分かると思うが、これはまだ亀裂が円周の1/3ぐらい。更に進むと完全に離れてしまう場合もある。そうなると、さすがにコトコト音だけでは済まず、ハンドリングにも影響するぐらいのガタになる。
こんなふうに車種によって傾向的なことが明らかになってくれば、例えば納車前の点検整備の際にはそのあたりを注意深く点検するように心がけるようになる。このブッシュの場合、亀裂が小さいうちは目視点検では分かりづらい。しかし、「ココガ弱い」という先入観を持って点検すれば気が付きにくい不具合でも見つけられることが増える。こんなようなポイントは車種ごとにいくつもある。その積み重ねが我々の最大の財産である。
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2ndレンジローバー時代のエアサスペンションのトラブルは、それはそれは大変だった。それとは比べものにならないが、その後のランドローバーのエアサスペンジンも故障とは完全に無縁というわけにはいかない。センサーやアクチュエーター、コントロールユニット、物理的なエア配管類など、構成部品が多いシステムだけに仕方がない部分もある。
「EAS(エレクトリック・エアサスペンジン・システム)フォルト」の警告が出たこのディスカバリー3の場合、テスターによる点検の結果、原因はフロントハイトセンサーの不良だった。センサー部はプラスチックのハウジングで密閉されているのだが、そのどこか僅かな隙間からジワジワと雨水でも入るだろうか、センサーアームの動にスムーズさはなくなっている。内部で接触不良でも起きているのだろう、コントロールユニットに正しい高さ情報が伝えられないために警告灯が点灯したという診断のもと、ハイトセンサー交換で解決に至った。
ランドローバーエアサスペンション



ディスカバリースポーツに乗ったお客さまがご来店された。ディスカバリースポーツは昨年デビューしたばかりで、私はまだじっくりと見られる機会がなかった。
最近のランドローバー各車に感じることだが、こうして間近で見ると細部にまでとても丁寧に作り込まれていることが分かる。ディスカバリースポーツは、一見、とてもシンプルなデザインだ。しかし、例えばヘッドライトひとつとってもこんなふうにとても複雑な造形が見られる。シンプルそうに見えて、それでも物足りなさを感じないのはこういう細かな演出のおかげなのかな。
ディスカバリースポーツ

ディスカバリースポーツには同じボディーで5人乗りと7人乗りとがある。全長は4,610mm、小型車枠にも収まる全長の中で7人定員のパッケージングを実現しているのは驚き。ディスカバリーは初代モデルから7人乗り仕様があった。当時もあくまでプラス2の概念だった。
さて、ディスカバリースポーツのプラス2シートは実際にどれほどのものか、大変興味があった。
ランドローバーディスカバリー
これが3列目のプラス2シート。2列目シートを倒して乗り込むのだが、その隙間は狭い。また足元スペースが浅いので大人の長距離は大変そう。しかし、まあ想像どおり。子供ならかくれんぼでもしているかのごとく喜んで乗り込むような、むろワクワクするような空間だ。我が家の二人の息子らは既に身長180cm越えの大男に成長しているが、小学生の頃までならきっとここが彼らの指定席になっていたことだろう。2列目シートのスペースはとても余裕があるので、普段は余裕の5人乗り、そして緊急用のプラス2シートとしては十分に役立つことだろう。
今の私なら5人乗りモデルで十分だが、やがて孫ができた頃には「じいちゃんカー」としてちょうどいいクルマだなあ!



ディスカバリー・シリーズ1や2ndレンジローバーの時代からランドローバー車に乗られていた方なら「あぁ、それね!」というほどメジャーなトラブルだが、当時のランドローバー車の室内のダッシュボードはほぼ全滅だった。ディスカバリー・シリーズ2時代になると幾分よくなったが、それでも日常的に直射日光に当たるような駐車方法のクルマなどはやはり変形した。
ディスカバリー3時代になると、インテリアパーツだけではなく、車両は全体的に大きくクォリティーアップしたように感じる。ダッシュボードも変形しなくなった。・・・と、安心していたのだが、最近になって稀に表面にヒビが入っているクルマを見ることがある。主に助手席エアバッグ部分。エアバッグが作動した際に、ダッシュボードの表皮が開きやすいように裏側に切れ目が入っているのだろう。そんな薄い部分から細く線状に亀裂が入ることがあるようだ。ディスカバリー3もデビューから既に10年が経っている。それを考えれば仕方がないことかもしれないが、それでも全くそんな気配のないクルマもある。やはり、過去のランドローバーと同じく、日常の駐車環境によってその差が出てくるのではないかと思う。
ディスカバリー3ダッシュボード

これは私の推測で、ブログでも時々話題にしているが、午後からの日差し、特に西日がダッシュボード当たるような駐車環境のクルマが良くないと思う。フロントガラスは大きく、また傾斜もしている。室内の広い範囲に陽があたり、温度もあがる。ダッシュボードに至っては直射日光が当たるわけで、室内温度よりも更に熱くなる。
もしも後ろ向きに停めておけば、ランドローバー車のリヤガラスは直立に近い状態なので、室内に差し込む光の量が少ない。プライバシーガラスや、フィルムを貼ってあるクルマも多い。直射日光が当たるとしてもロードスペースのトノカバー周辺だけで、熱くなってもそれほど悪影響はない。
そんなふうに、日頃の駐車環境によって5年10年経ったあとで個体に違いが出てくるのだと思う。繰り返しになるが、私はできる限り南向きに駐車しないように注意をしている。自宅マンションの駐車場も露天で、バックで停めればフロントガラスは南向きになる。だから前から入れて北を向くようにしている。コンビニに立ち寄るなどの短時間でも、特に夏は気をつけ、停める向きや場所を選ぶようにしている。
ディスカバリー3_ダッシュボード割れ
さて、ディスカバリー3でも、特に環境が悪い場合にはこんなふうに酷くヒビが入ることがある。というか、ここまで酷いのは初めてだ。今回は思い切って交換をした。交換作業はレイブリックでは初めてだった。たまたま、ナビゲーションを替え、地デジチューナーを取り付けることになったので、そのついでの延長線で交換作業を行った。もしも単独でダッシュボード交換を行った場合はどれぐらいの時間が掛かるだろうか、おそらく一日仕事に近いぐらいの作業量だろう。それに伴う工賃と、ダッシュボードの部品代を合わせるとあまり考えたくないほどの費用が掛かる。できるだけそうならないように、日頃の駐車環境にはくれぐれも気を付けましょう!



ディスカバリー・シリーズ2のプロペラシャフトについては過去にも取り上げたことがあるが、ここはとても重要な部分になるので繰り返しになるがお伝えしていこうと思う。

トランスファ(センターデファレンシャル)からフロントデファレンシャルへと延びるフロントプロペラシャフトが、ディスカバリー・シリーズ2の場合には、ちょうどエアコンから排出される水が落ちる位置を通っている。プロペラシフトのリヤ側、トランスファーとのフランジ部のそのすぐ前のユニバーサルジョイント部分である。絶え間なく落ちてくる水のせいでジョイントのベアリングケースの中に水が入り込み、グリス切れとなって磨耗が始まる。そして破損へと至る。写真の場合、既にベアリングハウジングが破損し、ジョイントはガタガタの状態。これが更に進めば完全に千切れてしまうこともないとはいえない。ギリギリの状態だった。
ランドローバー_プロペラシャフト
ディスカバリー_プロペラシャフト


レイブリックでは、例えばエンジンオイル交換などでリフトで車両を上げた際には、そのついでに下回りを中心に可能な限り周辺をチェックする。ブレーキパッドの残量、オイル漏れやクーラント漏れ、ブッシュの亀裂などなど。そしてクルマごとのウィークポイントも抑える。この時期はスタッドレスタイヤへの交換作業も多いが、タイヤを外せば特にブレーキ周辺はよく見える。メカニックが駐車場からリフトへクルマを移動させる際にもクルマのフォーリングに注意を払い、異音や振動にも逃さないように集中する。距離は短いが試運転のようなものだ。
今回もそうだったが、こういった「ついで点検」で見つかる異常は少なくない。ブレーキパッドが減っているのに気が付かなければ後にローターまで削ってしまうかもしれない。クーラントの漏れをたどっていくとそこはウォーターポンプで、軸を触ってみるとガタが確認できたとか。そんなふうに走行中のトラブルに繋がる故障を未然に防げることもある。
遠方のお客さまの場合には頻繁に起こしいただけないので非常に残念だが、メンテナンス等でお越しいただける距離の方にはできる限りこの「ついで点検」を活用していただきたい。私が言うまでもなく、ランドローバーは素晴らしいクルマだ。大切なランドローバーをいつも絶好調のコンディションで乗っていてほしい。



おとといから一気に冬らしい空気に変わった。徐々に冬支度をはじめるユーザーさんが増えてきた。
今日もスタッドレスタイヤへの交換のご用命をいただき、ピットで作業を行った。ホイールは最近のトレンドのダークカラーでの組み合わせ。レイブリックブランドのアルミホイール「ウィンドストーム」をガンメタリックに塗装したものである。
冬用タイヤといえば、一昔前は廉価なスチールホイールに組み合わせるなどスタイルは度外視というのが当たり前だったが、こうなるとむしろ冬になってスタッドレスタイヤに履き替えることのほうが楽しくなると感じるほど。一年を一回りのサイクルで見ればなんとなく夏がメーンで冬がサブのようは感覚ではあるが、別に冬に本気を出したって構わないわけである。今日このスタイルを見たことによって、自分自身、新たな発想ができるようになった気がする。
ランドローバー_ディスカバリー



デビューしたてのディスカバリー・スポーツは既に2016年モデルに切り替わっている。イギリス本国ではディーゼルエンジン車が主流になのに、なぜ日本では発売されないのだろう。日本の厳しいディーゼル規格もクリアしているエンジンらしいから余計に残念・・・余談だが、ジャガーXEではディーゼルが発表になっている。是非、ランドローバーにも!私がここで叫んでもメーカーに声は届かないだろうが・・・。

それはさておき、ディスカバリー・スポーツはデビュー以来個人的にも大変興味がある一台である。中古車を専売している我々としては、自身のマイカー選びも例外ではなく、良い中古車が出てくるのをじっと待つ。そんな体質がついているのだが、今日はあえて”夢の新車オーダー”のシミュレーションをしてみようと思う。
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選ぶグレードはベースとなる「SE」。2016年モデルの車両本体価格は5,000,000円。それに好みのオプションを加えていって自分にとっての最良の一台を仕上げる。・・・というか、現実的に予算を考え、できる限り余分なものを省いて最低限仕様の一台というのが正しいだろう。(笑)

メタリックペイント(82,000円)
コントラストルーフ(77,000円)
ヒーテッド・フロントウィンドスクリーン(53,000円)
自動緊急ブレーキ(30,000円)
レーンデパーチャー・ワーニング(103,000円)
ブラインド・スポットモニター(93,000円)
キーレスエントリー(98,000円)
ステアリングホイール・ヒーター(36,000円)
パーシャル・レザーシート(134,000円)
アームレスト付センターコンソール(30,000円)
フロント・シートヒーター(57,000円)
パノラミック・サンルーフ(165,000円)
プライバシー・ガラス(62,000円)
充電対応USBポート(20,000円)
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オプション合計 1,040,000円

オプション付き車両本体価格、6,040,000円也!

最低限と言いつつ、なんだかんだで100万円強のオプションとなってしまった。それでも、タイヤ&ホイールはいずれ好みのものを選ぼうかと、純正オプションの19インチや20インチを選択しなかった。自分ひとりが運転するだけだと考えれば電動パワーシートも必要ない。電動格納ドアミラーも節約。老後にはパワーテールゲートが欲しくなるかもしれないが、77,000円のオプションはとりあえず今は我慢。
安全装置、快適装備、デザイン、それらのオプションの中の、「せめてコレだけは欲しい」という最低限のものだけを選んだ結果の実用的な仕様である。

5年後10年後に、もし私がディスカバリー・スポーツの中古車を買うことになったときに、できる限りこんな仕様が見つかるよう祈っていよう。できればボディーカラーはコリス・グレーで!



今日はオートマチック・トランスミッション(A/T)の話。
私がメカニックとして最初に携わったのはトヨタ車。1980年代のその頃の乗用車の主流は4速A/T。10万キロ以上走るなど、距離が伸びたクルマでは時々クラッチが滑り初めて走行不能となることがあった。そんな場合、我々現場のメカニックがやることはA/Tの脱着のみ。あらはじめメーカーからリビルト品の供給を受けておき、それと乗せ替えた後に降ろしたA/Tを送り返すという方法。つまり中身にはノータッチ。トヨタではA/Tの中身を現場で触ることはしなかった。繊細な精密機械ゆえに、現場で分解組み付けを行うべきではないとされており、リビルト対応というスタイルが一般的だった。それでも技術講習は技能試験では構造作動の勉強はしこたま行った。だからA/Tの構造はしっかり頭に入っていた。
講習以外で初めて実際にA/Tのオーバーホールを行ったのはフォルクスワーゲンのディーラーに移ってからのこと。フォルクスワーゲン社のスタンスはトヨタと違い、A/T内部の修理も現場で行う範疇だった。やってみると以外に簡単で、むしろマニュアル・トランスミッション(M/T)よりも楽な作業だった。なぜトヨタでは内部を現場で触らせなかったのだろうと疑問に思ったほどだった。いずれにしてもギヤは4速だった。

ランドローバー9速AT
昨日から引き続きのディスカバリー・スポーツだが、レンジローバー・イヴォークと同じ9速A/Tが採用されている。A/Tの構造を文章で説明するのは非常に難しいので解説なしで進めてしまうが(スミマセン・・・)、構造上は一組のプラネタリーギヤで3速分のギヤ比を作り出すことができる。それなら、プラネタリーギヤを3組直列に配置すれば9速が出来上がると、私は単純にそう考えたのだが、実際には4組のプラネタリーギヤが使われている。そのうちの一組は並列に配置されている。これはスペース効率を考えたものらしい。
もうこうなると分解図を見ても何がなんだか、私には到底理解できない・・・。解析することを諦めたくはないが、きっとこのA/Tを自分で分解するこはない。ランドローバーの場合にもトヨタと同じく内部のパーツ供給はなく、リビルト対応となる。あるいは、A/Tメーカー指定工場でのオーバーホール依頼となる。

そんなわけで内部構造をそこまで詳しく理解する必要がないのではあるが、それでも理解する能力がない自分自身が少し悔しい・・・。



ディスカバリー・スポーツ
最近はこの本を何度も何度も開きながらディスカバリー・スポーツの世界にすっかりハマっている。

私が感じるディスカバリー・スポーツの魅力は「素朴さ」。プラットホームはレンジローバー・イヴォークと共通。しかし、シュキンと尖ったカッコいいスタイルでその存在感を存分に主張しているレンジローバー・イヴォークに対し、ディスカバリー・スポーツは「あ、そこに居たの」という雰囲気の静かな佇まい。しかし地味には感じない。スタイルやサイズ感、エクステリアやインテリアのフォルムも、全てにおいて主張し過ぎているわけではなく、やはり私はそこに素朴さを感じるのである。

50歳の私が言うのは少し早いと思うが、やがて自分が「おじいちゃん」と呼ばれる世代になったとき、人生最後のランドローバーにこのディスカバリー・スポーツを選ぶことがとても自然に感じるのである。



ランドローバー_ディスカバリー
ディスカバリー・シリーズ1の揃い踏み。1990年代にはごく自然なシーンだったが、最近では台数がぐっと減っただけにこうして同じ型がレイブリックの前に並ぶことは非常に珍しい。
今日も"チョイ古"のランドローバーについて。

1991年デビューのディスカバリーがマイナーチェンジを行ったのが1994年。この2台はその直後の車両。ボディーカラーはカリガダ・グリーン。マイナーチェンジ前から引き継がれてきた定番カラーだが、1995年にはエプソム・グリーンといってもう少し濃いメタリック・グリーンに変更になった。従って、マイナー・チェンジ後でありながらこのカラーというのはとても限られた期間の稀少なクルマと言える。その後のエプソム・グリーンがディスカバリーのイメージカラーとして大人気となっただけに、この少し淡いグリーンのモデルが今となってはむしろ新鮮に思えるほど。

フルモデルチャンジやマイナーチェンジ、その直後のクルマはトラブルが多く出る可能性が高いので数年待って製品が落ち着いてからのほうが安心、そんな意見を聞くこともある。しかし、私は必ずしもそうとは言いきれないと考えている。
確かに、初めての試みの機構やそれを構成するパーツが多用されていて、それらが予想外のトラブルを招くことはある。しかし、初めてだからこそコストを掛けて慎重に作られる部分も多い。
例えば素材。初めはアルミダイキャストだったパーツが数年後にはコストダウンされて樹脂製に変更になったものも幾つか見てきた。それらが10年15年と経過すると、変形したり亀裂が生じたりしてトラブルを招くのはやはり樹脂製のほう。
モデルチェンジ後の初期トラブルを適切な処置によって乗り越えてきたクルマは、長年経てばむしろ頑丈なクルマに仕上がってくる。故障頻度が多いパーツは、メーカーはその都度改良パーツに切り替えてくる。修理を繰り返すたびにどんどん信頼性の高いクルマに仕上がっていくわけだ。初期モデルだからこそ丈夫な部分はそのまま残り、初期モデルだからこそ弱かった部分は改良パーツに変えられていくのだから当たり前のことかもしれない。
ここに並んだ2台のディスカバリーは、まさにその代表である。もちろんオーナーさまの愛情の賜物であることは間違いないが、こうして20年が過ぎ、むしろカッコ良さが増しているように感じる。
こういうクルマと現代の高性能なランドローバー、そんなふうに二台持ちできれば最高だなあ。



これは新車から4年が経過したディスカバリー4のフロントバンパー部分。オーナー様宅の駐車環境も良く、直射日光は当たらない。なのでボディ各部をはじめ、車体のコンディションは非常に良い。それでも樹脂部分は若干だが白く曇り始めている。
スーパーハード施工前(ディスカバリー4)

こんな時は和光ケミカルのスーパーハードの登場。付属のスポンジに液剤を付けて塗り、その後ウエスで乾拭きをして仕上げる。自然な黒さが蘇り、この黒さが何年も維持されるのが良い。車体の樹脂部分全てを施工したとしても数時間もあればできるし、施工後の長持ち効果を考えれば丸日かけても絶対に損はないと思う。
スーパーハード施工後(ディスカバリー4)



ステアリングホイールのレザー張り替え、こうしてブログで紹介する機会も多いが、それだけ人気のカスタムといえる。
今日の車種はディスカバリー3。ノーマルのイメージを変えず、しかし、せっかくだから少しだけ個性を表現したいというオーナー様のご意向だった。レザーもステッチもブラック、これはノーマルと同様。左右部分にパンチングレザーを使用することに静かな主張を込める。言われなければ気付かない程度の変更だが、実際のところそんなパターンが多数派である。
ランドローバーの場合、たとえカスタムするにしても大きくイメージを変えない方法を選ばれるオーナー様が多い。「基本的にはナーマルのままがカッコいい!ただ、せっかく自分のクルマだから、ちょっとだけ自分らしさを表現したい。」、私もそうだが、そんなオーナー様が多い印象だ。
ランドローバーディスカバリー

ランドローバー_ディスカバリー



ディスカバリー・シリーズ2など、樹脂製のヘッドランプレンズは経年で表面が曇ってくることがある。そんな場合には研磨剤で磨いて艶を取り戻す。オートクラフトの場合には塗装の設備があるので、こんな場合にもポリッシャーを使ってちょちょいのちょい!手作業でゴシゴシ磨くことの何分の一かの時間で終わってしまう。
ディスカバリー_ヘッドライトディスカバリー2


それにしてもこの作業は本当に気持ちがよい。私の体もこんなふうにリフレッシュできるといいのにな。笑



ランドローバー_フューエルタンクこれはディスカバリー・シリーズ1のガソリンタンク。ガソリンタンクには通気用のブリーダーパイプが設けられている。給油の際には内部の空気を抜く必要がある。ガソリンが減ってくればその容積分の空気を取り入れなければならない。そして気温の変化にも対応しなければならない。
このタンクの場合、4隅にブリーダーパイプが取り付けられている。車体が傾いた時でも通気が行なえるようにするためだろう。そして、その取り付け部分の劣化によって満タン時にガソリンが漏れ出すことがある。
タンクは樹脂製で、そこに少し違う材質の樹脂リングが溶着されている。そのリングに密着するようにゴム製のO-リングを介してブリーダーのキャップ部分(白い部分)がはめ込まれている。そのどれかが劣化して亀裂が入ることでガソリン漏れの原因になる。ギリギリ満タンにした際に初めて漏れるので、仮に亀裂が入っていても漏れないこともある。ただ、その場合でもほのかにガソリン臭がすることで気がつく場合もある。

レンジローバー_フューエルタンク入ってしまった亀裂は、なかなか修理ではうまく直らない。ほとんどの場合にはガソリンタンクを交換することになる。ディスカバリー・シリーズ1も台数がかなり減っているのでこの作業は久しぶりである。ガソリンタンクを英国から取り寄せたのも久しぶり。すると、その原因となる部分が以前とは異なる形状になっていた。ブリーダーのキャップ部分の構造がシンプルになっている。シンプルになったことで今後は漏れる可能性もかなり少ないだろう。いつのまに変更になったのだろう。もっと早くにそうしてほしかったと残念に思う反面、これだけ台数が減った今頃になっても改良をしてくれたことは素直に喜ばしいこと。20年前のクルマのパーツでも供給終了することなく、こんなふうに改良しながら生産を続けてくれると嬉しい。



タブレットで小説を読むことにもすっかり慣れた。しかし、クルマやゴルフなどの雑誌は不思議とタブレットではしっくりこない。新車のカタログも最近はCDを使った電子版も増えている。だいたい、カタログなどなくともメーカーのオフィシャルサイトでほぼ同様の内容が紹介されている。しかし、電子版ではどういうわけか装備一覧や諸元なども頭に入ってこない。やはり、カタログは紙が良い!ページを捲ることに楽しみを感じ、現れる写真に感動する。
ディスカバリー_スポーツ先月発表されたランドローバーの新型車種「ディスカバリー・スポーツ」、今日、初めてそのカタログを観た。簡易版だが、それでもやはり興奮した。


いいなあ、ディスカバリー・スポーツ!気軽にどんなシーンにも使えそう。すごく履き心地の良いコンフォートビジネスシューズのよう。下駄箱には何足もの靴があるのだが、気が付けば何日も同じ靴を履き続けているような、きっとそんな存在になるような気がする。どのランドローバーもそうなのだが、このディスカバリー・スポーツもいつか所有してみたいクルマだ。



今朝、私は名古屋から特急しなのに乗った。向かう先は信州。しなのに乗るのは高校二年の夏以来だから、およそ32年ぶり。当時の記憶はほとんど無いのだが、現在のしなのは「振り子式」と呼ばれる乗り心地を重視した車両が使われている。その不自然さで乗り物酔いを起こしてしまうこともあると聞いていた。
そんなわけで少し緊張しながら列車に乗り込み、そして発車をしたのだった。それが予想に反して快適そのもの。退屈しのぎに文庫本を用意していたのだが、車窓からの眺めを楽しんでいるうちにあっと言う間に3時間の列車の旅を終えてしまった。

加藤ブログ1加藤ブログ2

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さて、今日は決して旅行ではなく、レイブリックのお得意さまを訪ねるのが目的だった。レイブリックで既に二台目のランドローバーをご購入いただき、とても気に入って大切に乗っていらっしゃったのだが、今回どうしても手放さなければならなくなったのだ。今日、私はそのクルマの買い取りのために信州にお住まいのお客さまを訪れたのだった。
お客さまの現在の生活の中で、とても狭い道を通う必要が発生し、それが毎日のこととなるとさすがに負担に感じられるようになったのだ。増車することなど、なんとかランドローバーを手放さずにおく方法も検討されたのだが、ご家族で相談した結果、今回は一度ランドローバーを諦めてコンパクトカーに買い替えようという結果となった。15年間に渡って二台のランドローバーに乗り継いで来られたのだが、その間にはご結婚、そしてお子さんの誕生などを経験されてきた。つまり、ご家族のみなさんにとってはどんな時もランドローバーがあったわけだ。お子さまたちは、パパがランドローバー以外のクルマを運転していることを見たこともなく、完全に「パパ=ランドローバー」なのである。
そんなふうにご家族のみなさん全員から愛されていたランドローバーだけに、みなさんがお揃いの時間帯に合わせてお客さま宅から旅立てるよう計画を立てた。夕方、私がランドローバーに乗って出発する時には、ご家族のみなさんに手を振られながらのお別れだった。次もこのクルマを大切にしてもらえるオーナーさまに出会えますように、その思いを乗せて。夕闇の中、バックミラーには角を曲がるまでみなさんが手を振られる姿が写っていた。私はハザードを5回点滅してお別れを告げた。

曲にしよう。
しまった、5回点滅はハザードではなく、ブレーキランプだった・・・。
今夜はDREAMS COME TRUEで「未来予想図2」。




ランドローバー_サイドランナーサイドランナー、乗り降りをする際に足を掛けるステップのことをランドローハーではこう呼ぶ。サイドステップとかランニングボードとか、メーカー各社で呼び方が異なるが、サイドランナーという呼び方はランドローバー特有のものだと思う。

ディスカバリー3サイドランナーのデザインをどう思うか、そしてニーズがあるか、それらはユーザーごとに異なる。中古車として入庫してきたクルマにたまたま付いていて、その車両を目当てに店頭に来られた方の中には「ラッキー、クルマを買ったら取り付けようと思っていたんですよ。」という場合もあれば、「スタイル的には無いほうが好きなので取り外すことできますか?」ということもある。本当に様々だ。
今回はお客さまのご要望で新たに取り付けた。

私個人は「サイドランナー無し派」だった。最近まで。スタイルの好みもあるが、乗り降りの際にその出っ張りが邪魔に感じることのほが多かったからだ。ところが、最近サイドランナー付きのクルマに乗ると、逆に便利に感じるようになった。もしかしたら年齢と共に足が高く上がらなくなったのかな・・・(汗)。 まだ早いだろう??? しかし、認めたくはないが他に考えられない。もしそれが事実だとしても、もう少し強がって「無し」に拘ってみよう。運動のためにも。(笑)


今夜も浜田省吾さんの曲を。
もし、人生であと一度しかライブを観られないと言われたなら、私は迷わず浜田省吾さんのライブを選ぶ。もっとも私が選んだところでなかなかライブが開催される機会はなく、それにチケットが獲れる保証もない。
来年1月に封切られる映画「アゲイン 28年目の甲子園」の主題歌に、なんと浜田省吾さんの10年ぶりリリースとなる新曲が使われることになった。それだけでも映画を観なきゃ!と思ってしまう。それはそれとして、新曲を含んだアルバムの発売が期待される。そうなればライブツアーも! 是非ぜひ実現してほしい!!!
今夜は、楽しみでならない浜田省吾さんの10年ぶりの新曲、「夢のつづき」。




ランドローバーディスカバリー昨夜、レイブリックのお得意さまから画像付きのメールをいただいた。写っているオドメーターはちょうど230,000kmを指している。ものすごい距離だ。お客さまのクルマは1998年式のディスカバリー・シリーズ1。この距離を16年掛けてひとりで乗られてきた。新車の頃から今日まで、全てのメンテナンスをレイブリックに依頼してくださってきたクルマである。昨年はとうとうオートマチックトランスミッションに異変が起きた。年式、距離、掛かるコスト、それらのバランスを考えれば「これを機会に代替えも・・・」という発想になるケースのほうが多いパターンである。しかし、それでさえもオーバーホールをして乗り切って現在に至っている。

メールは、こんなありがたい文章で綴られていた。

「今まで、こんなに長く乗れた車はありません。これも、いつも私のわがままを聞いてもらったり、ディスカバリーの調子を気に掛けてくださるレイブリックさんの存在があるからです。まだまだ『アイツ』には走ってもらいますので、これからもよろしくお願いします。」

ここまで乗り続けてこられたのはレイブリックの存在云々ではなく、オーナーさまの愛情と情熱があるからに他ならない。レイブリックは、そのお手伝いをしているだけである。
クルマは、オーナーさまの愛情がなければただの機械に過ぎない。こういうオーナーさまの元に届けられたクルマは本当に幸せ者だと思う。



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写真はレンジローバー・スポーツ(L320)のバッテリー、そのプラス端子部分。既に清掃済みだが、この端子がすっぽり覆われるように大量の白い粉が固まりとなって付着していた。粉はバッテリー液である希硫酸の蒸発ガスが端子の金属と化学反応を起こして発生するわけで、その粉は端子を腐食させて接触不良につながり、充電不良からバッテリー電圧を招いてエンジンの始動不可へと発展する。バッテリーの寿命の低下にもなるだろう。
実際にこの車両のプラス端子も腐食が進んでおり、バッテリー交換をしようとしたらボルトが簡単に折れてしまった。

さて、その希硫酸の蒸発ガスだが、本来はバッテリー外に多量に漏れるものではない。レンジローバー・スポーツの場合、構造上、ケーブルの取り回しの関係で、バッテリーのプラス端子に横向きの無理な力が掛かることがある。それが原因となって端子周辺のハウジングに細かなヒビが入り、そこから希硫酸が蒸発することがあるのだ。
レンジローバー・スポーツでバッテリー端子部分に白い粉の固まりを見つけた場合、清掃するだけではなくバッテリー本体の状態も点検したほうがよい。またバッテリー交換時にはできるだけ端子に無理な力が掛からないような配慮も必要だ。

imageちなみに、ディスカバリー3とディスカバリー4も同じ構造なのでご注意を。




無いものは作る!可能な限り自らの手で!
オートクラフトの大橋は私以上にそう考えている人間だ。そんな大橋もよくプラリペアを使う。大橋のデスク周りには、メカニックのハンドツール以外のツールや材料が数多くある。もし小学校に理科室ならぬ図工室と呼ばれる部屋があったとするなら、大橋の部屋はさながら図工準備室といったところだろう。

今日は大橋は休みだが、引き出しの中のプラリペアをちょっと拝借。ディスカバリー3のグローブボックスの修理に取り掛かった。
ハンドル部分の片方がグラグラになり、今はなんとか機能しているもののいつ何時ハンドルがポロっと外れてしまうやもしれない状態。本来ならグローブボックスASSYで交換するところだが、こんな時こそダメ元の精神。修理がうまくいかなかった時、分解したが元に戻らなかった時、修理してみたが再発してしまった時に初めて新品交換を考えればよい。

ランドローバー
ということでさっそく分解。案の定、ハンドルの軸の片方が折れていた。しかも、既に破片もなくなっている・・・。それでもやるだけのことはやってみよう。


ディスカバリー3
無事なほうの軸の型をとり、それを割れた側に当て、そこにプラリペアを流し込む。


ランドローバー_ディスカバリー
乾燥したらあとは細部をヤスリで削って形を整えて終了。



日に日に老眼が進み、こういった細かい作業が辛くなってきた・・・。しかし、幸いなのは日が長くなってきたこと。窓から射し込む光は、室内照明器具の何倍も明るい。手元がよく見えるので作業が捗る。これから秋までは図工日和が続く。笑



レンジローバー_スポーツ
梅雨入り前の僅かな期間だが、空気が風が本当に気持ちいい。ウィンドウに写った青空も新緑も!

おっと、しかし、この白ボケて曇った樹脂パネルはなんたること・・・。

しかし、和光ケミカルのSUPER HARDを塗り込めば簡単に自然な黒さが蘇る。そして驚くことに、この効果は何年も持続する。実証済みだから間違いない。今回もほんの10分ほどの作業でごらんのとおり。

これで気分もスッキリ、五月晴れ!
レンジローバー・スポーツ



英国車は、というか、おそらく英国の文化としてレザーやウッドを使うことやそれを維持することがとても上手なのだと感じる。しっかりした素材を使い、確かな技術で仕立て、そして長きに渡りそのコンディションを保つことを、おそらく彼らはそれほど難しいことだと感じていないのではないだろうか。少なくとも日本人よりは。
今日は「レザー」について。

ディスカバリー_レザーお見苦しくてスミマセン・・・。この何だか分からない汚れ方をしているのは、私がレイブリックで作業をする際に履き替える靴。見てのとおりかなり履き込んでいるのだが、それゆえに自分の足にピッタリフィットしてとても履き心地が良い。汚れが酷くなったからそろそろ新調しようかと考えたのだが、靴そのものはとても丈夫で特に傷んでいるわけではない。この靴を再生する、何か良い方法はないかとアレコレ探していたところ、革靴は「丸洗い」ができることが分かった。考えてみればゴルフシューズだって雨で濡れることもあるわけだし、革を濡らすことなど特に何も恐れることなどないだろう。そしてレザー専用の石鹸を見つけた。
レンジローバー_レザーランドローバー_レザー

今日、さっそく丸洗いを敢行した。ゴシゴシ洗うとその泡が茶色に変色し、そして汚れを吸収するのかじきに泡が立たなくなる。それを繰り返した後、全体をしっかり洗い流した。添付の説明書どおり日陰に干したのだが、明日は天気が悪そうだから完全に乾かないかな・・。数日後、この靴が乾いたら果たしてどのようになっているのか、とても楽しみである。
そして、ランドローバーのレザーシートのメンテナンスに応用できる何かが掴めることにも期待。



ディフェンダーには90(ナインティー)、110(ワンテン)、130(ワンサーティー)と三種類の車種構成になっているのだが、そもそもその数字はホイールベースの長さ(インチ)を示している。かつて、日本には90と110が正規輸入されたことがあった。現在でもとても人気のクルマである。

ランドローバー_ディフェンダー100英国の雑誌で興味深い"ディフェンダー"を見つけた。一見90に見えるが、微妙に長い。しかし110ではない。実はこの車両、ディスカバリー・シリーズ1のシャシを使い、ディフェンダーのボディーを組み付けた車両なのだ。3.9リッターV8エンジン+オートマチックトランスミッションのディスカバリーのボディーを取り払い、ディフェンダー110のボディーを短く加工して組み合わせたのだ。当然、簡単な改造ではなく、記事によればたっぷり1年以上の工期を費やしている。
それにしても非常に面白い試みである。あえてネーミングするなら、ディスカバリーのホイールベースをとってDEFENDER100となるわけだ。笑

こんな記事をみると自分でもやってみたくなるのだが、現実的にはとても難しい。日本には1998年に発売された50周年限定車が存在し、記事のクルマと同様にV8ガソリンエンジン+A/Tの仕様である。なので、ここまで苦労する意味があるかどうか・・・。それに、実際にはベース車両となるディスカバリー・シリーズ1と、ドナーとなるディフェンダー110の2台が必要になり、日本国内での110の価値からすれば、分解してボディーパーツだけを使うことはとても勇気が要ること。ただでさえ稀少な110を部品取りにしてしまうなんて、なんとも勿体無いと感じてしまうのだ。

でも、そんなことを言ってしまうと夢がなくなってしまうなあ!ビジネスを度外視できるなら、こんなふうにランドローバーと共に楽しみながら過ごしていきたい。個人的にも、ショップとしても。こういうことができる時間と金銭的な余裕をを作れるよう、もっと頑張らなきゃ!



ランドローバー写真はディスカバリー・シリーズ2。フロントガラス越しには変形して捲れ上がっているダッシュボードが見える。ランドローバーでこの減少が頻発しはじめたのは1994年モデル以降の、当時のディスカバリー・シリーズ1。早いクルマでは数年で捲れ始めた。
似たようなダッシュボード形状だが、同世代のクラシック・レンジローバーは不思議となりにくかった。それよりも、次世代の2ndレンジローバーのほうが変形する例が多い。
さて、この原因は、ずばり日射による熱である。マンションの地下駐車場や、シャッターがしっかり閉まって陽が当たらないような保管状態のクルマでは、20年経った現在まで捲れることなくシャキっとしていることもある。私の自宅マンションの部屋は一階で、専用庭の一角がカーポートになっている。ここはマンションの共有部なので、勝手に屋根をつけるわけにはいかず、やむを得ず青空パーキングになっている。夜、帰宅し、朝出社するまでの間なので陽が当たる時間は短い。それでも、私はクルマを前から駐車し、後部を太陽に向けて停めるようにしている。他のクルマが皆バックから駐車してキレイに列んでいると、なんだか自分だけが秩序を乱し、景観を損ねているように思われるかもしれないが、それでもやむを得ない。広いフロントガラスには、できるだけ陽を当てないように心がけているのだ。出掛けた先でも、できる限り北向きに停める。東西なら西陽を避けるために東向きに停める。特に暑い夏、ただでさえ熱くなった車内に、更に強烈な西陽がダッシュボードを直撃したら、やはりその破壊力はと想像以上に大きいと思う。
そんなふうにして少しづつ配慮し続けることで、せめて自分が乗っている間にはダッシュボードの変形を回避できるかもしれない。仮に変形し始めても、悪化を遅らせることはできるだろう。
大切なクルマを労わってあげよう。



SUVは「Sport Utility Vehicle」の略。「スポーツを楽しむなど多目的に使えるクルマ」というカテゴリーで、スキーやサーフィンなど、雪道や砂地などを走ることも想定した走破性を備えていることや、道具や人を運ぶための車内空間が確保されていることもSUVの定義といえるだろう。
ランドローバー各車も例外なくSUVに該当するのだが、その中でも最良のSUVを一台選ぶとしたら、私はディスカバリー4をノミネートする。その理由はなんといっても室内空間の使いやすさ。レンジローバー・スポーツ(LS型)と同タイプのシャシで構成されているのだが、ホイールベースがディスカバリーのほうが10cm長い。そのアドバンテージは乗員の快適空間に直結していおり、前席後席ともに乗り降りがとてもし易く、周辺の空間も広い。スキーウェアを着たまま乗り込み、そして着替えるなどもとても楽に行えるだろう。
そして、他のランドローバーにはないディスカバリーの優位点は7名定員のモデルがあること。ロードスペース(トランクルームのことランドローバーではこう言う)の床の下から三列目シートが現れる。滅多に使わない、あるいは全く使うことがない人もいるだろうが、それでも全く問題ない。三列目シートを使わない時にはロードスペースの床にピッタリ収まり、床面は真っ平らになる。この下からほぼフルサイズの補助シートが出てくることが想像つかないほど。
真っ平らになったロードスペースの床は広く、天井は高い。これならかなり多くの遊び道具が積める。旅行の際には、迷ったものはとりあえず積んで行こう!と思えるほどの裕がある。このクルマを見ていると、SUVを「Space Utility Vehicle」と呼びたくなるほどである。
ディスカバリー4ランドローバー_ディスカバリー


過去にはディスカバリー3で同様の紹介をしているが、シートアレンジに関してはディスカバリー3とディスカバリー4は全く同じである。
クルマの用途は人それぞれである。ランドローバーの中でさえニーズは別れ、だからこそそれぞれのランドローバーが支持される。私自身も、正直なところ、ただ一台のランドローバーを選ぶことは非常に難しい。
今日はその中で、余裕のある室内空間についてクローズアップしてみた。



1990年代はじめから徐々に普及していった安全装備のエアバッグ。はじめは運転席のハンドルのみだったが、それが助手席、そしてサイドへと広がっていった。
命を守ってくれる安全装備なので今ではなくてはならないものだが、それと引き換えにステアリングホイールを好みのタイプに交換するという楽しみが減ってしまった。エアバッグの脱着という余分な作業は、ユーザーさんが気軽にハンドルを取り外すことの妨げにもなっている。

今日はレンジローバー・スポーツ(ディスカバリー3、ディスカバリー4も同様)のステアリング・ホイール脱着の様子をレポートしよう。
レンジローバースポーツ1このようなSST(専用工具)が存在する。先が適度な長さにL字に曲がっていればどんな金具でもよいのだが、引っ張るのにかなり強い力が要る。なのでSSTにはしっかりしたグリップが付いている。SSTの先端をステアリング・ホイール両横にあるサービスホールから挿しこみ、手探りで内部のレバーに引っ掛け、そこを強く引っ張る。するとエアバッグモジュールが固定されているロックがカチャっと外れるわけだ。もちろん、この作業の前にはエアバッグの誤作動を防ぐためにバッテリーターミナルを外しておく必要がある。
エアバッグモジュールが外れたら、中心にある固定ボルトを取り外す。
レンジローバースポーツ2レンジローバースポーツ3


今回、ステアリング・ホイールを取り外したのはレザー張替えの作業を行ったためである。レイブリックでは、このタイプのステアリング・ホイールの予備を持っているので、先にお客さまからのオーダーを受け付けて製作を進めておくことができる。あとはお客さまに来店していただき、その場で交換。取り外したステアリング・ホイールを代わりにいただくというカタチで循環させている。こう方法なら、製作期間中のおよそ一週間、お客さまがクルマに乗れなくなることはない。

今回の客さまのご依頼は、サイド部分にパンチング・レザーを配し、オレンジ色のステッチでアクセントを付けた。これはカッコいい!
レンジローバースポーツ4レンジローバースポーツ5



1994年以降、ディスカバリーのボンネットには「LAND ROVER」という大きなデカールが貼られている。だからだと思うが、このクルマの車名を「ランドローバー」だと思っている方も多い。「これがランドローバーね!で、レンジローバーとはどう違うの?」こんな質問も少なくない。一人でも多くの方に「ランドローバー」というメーカーのクルマを
理解してほしいと思い、私はその度に「ランドローバーとレンジローバー」の説明をさせていただくのだが、きっと説明が下手なんだろうなあ、一度で理解してもらえる人のほうが少ない・・・。
ディスカバリーも世代交代が進み、現在は4代目となって「DISCOVERY4」と呼ばれている。それでもボンネットには「LAND ROVER」と記されている。
そのディスカバリー4が2014年モデルではナント!ボンネットデカールが「DISCOVERY」になっているではないか。なんていうか・・・、10年前からそうしてて欲しかった。しかし逆に、せっかくここまできたのだから貫き通して欲しかったとも思うし、ちょっと複雑。。。
まあ、解りやすくなったのだからヨシとしよう!
それにしても、ディスカバリーはどんどんスタイリッシュになっていくなあ。数年のうちにはフルモデルチェンジが囁かれている。更なる進化が楽しみだ。




2005年にデビューしたディスカバリー3、2006年にデビューしたレンジローバー・スポーツ、両者には共通部分が多く、ステアリングホイールも同じパーツが使われている。その初期のモデルに限ってにことだが、不思議とレザーステアリングの劣化が早い。運よく保証期間内に症状が現れたクルマは新品に交換がなされているが、あまり距離を乗らなかったクルマなどは何年も経ってその症状が出てくる。乗るたびに触る部分なので傷んでくるととても気になる。新品に交換する方法もあるが、この機会に気分転換を計られる方も多い。
レンジローバースポーツ今回、レンジローバー・スポーツのオーナーさまは全面にパンチングレザーを選んだ。スポーティー感がたまらない!
インテリアのさりげないドレスアップは自己満足度がとても高いと思う。絶えず手にも触れ、視界に入る部分だけに特にそう。ユーズドカーを購入した際など、ここのレザーだけでも新品を選んで気持ちよくスタートってのもいい!



高速道路をブッ飛ばしていて、気が付いたらパトカーに追尾されていてスピード違反で捕まってしまった・・・。そんな経験がおありの方もいらっしゃると思う。はい、私も経験あります・・・。パトカーの後部座席に乗せられ、証拠となるメーター表示を見たとき、「あれ?思ったよりスピードが出ていなかった」と感じられた方が多いのではないだろうか。
あるいは、東名高速道路の名古屋インターから東京インターのおよそ320kmを80km/hで4時間巡航すれば計算上は到着するはずなのに、あれ?まだ横浜青葉を過ぎたところだ・・・。実際にはこんなこともある。

今日はスピードメーターの話。

車検では40km/h時のメーター表示の適正をチェックする。多少のメーター誤差は許されており、その許容範囲はメーター指針値が40km/hの際に、実測で31〜42.5km/hの範囲内にあればよい。高速道路をメーター読みで80km/hで走っているときの実測は、単純計算で62km/h〜85km/hということになる。
逆算すると、実測が80km/hの時、スピードメーター表示は75km/hの車両もあれば103km/hの車両もあるということ。
スピード違反で捕まった時に、お巡りさんが優しくて少し甘めに取り締まってくれることもあるかもしれないが、実際にはそうではなく、ただのメーター誤差だったりするわけだ。

それは分かったとして、実際に自分のクルマのメーター誤差がどれぐらいかを調べるのは非常に難しい。高速道路をオートクルーズで巡航して実際の距離と比較するとか・・・、しかし現実的にはとても難しい。
ランドローバー_ディスカバリー先日、あるクルマに乗ったらGPS対応のレーダー探知機が付いていた。GPSで自車の移動距離を測定し、時間を換算することで速度に変えて表示するので、おそらくだがかなり精度は高いと思う。ちなみにそのクルマはディスカバリー4/SE、車両のメーター表示が100km/hの時、GPS距離計は95km/hを示していた。誤差5%なら十分正確といえる範囲だろう。

ああ、ちょっと頭がこんがらがった(笑)。計算は多分合っていると思う・・。
とりとめのない話でした。



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