LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ: ディフェンダー

レイブリックの20年来のお得意さまが、フォーバイフォーマガジンの取材を受けてくださった。
ご自宅からレイブリックまでは高速道路を使っても一時間以上掛かるのだが、20年間、指定距離ごとのオイル交換を一度も欠かされることなくお越しいただいている。車体の外観は自然に任せたやつれ具合いとなっているが、機関部分には手を抜いたことはない。年に一度の車検時のみならず、オイル交換時に行う簡易点検で見つかった些細なトラブルでさえ、即座に改善作業をさせていただくなど、コンディションはいつも万全の状態が保たれている。外見では見抜けられないほど奥深い世界かもしれないが、本当の意味で美しいクルマだと思う。そしてなによりオーナーさまがカッコいい!




過去ログを捲ればきっと同じ内容の記事があるだろう。つまり、それほどまでに同じことが繰り返されているわけで、良くも悪くも、変わっていかないのがディフェンダーの魅力でもある。

症状は、ヘッドランプが点かなくなる。スイッチをコソコソと触ると点いたり消えたりする。ここまで聞けば答えは出たようなもの。
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写真はヘッドランプスイッチ。向かって右側の端子がめり込んでいるのが分かる。正常な状態はその他の端子のようにプックリと膨らんでいる。それが樹脂の基盤が溶けることで端子が陥没していって、やがては接触不良となり、交換が必要になる。
そもそもの原因は、回路の構造そのものにあるのだと私は理解している。ヘッドランプのバルブを点灯させるための大電流がこのスイッチも通過していくことで端子が過熱するのだ。夜間の運転が多い車両だと何年かごとにスイッチ交換が巡ってくる。まだこの世にハロゲンバルブも存在しない頃からディフェンダーは変わらずこのスイッチを使っているのだから、まあ必然の結果かもしれない。



まずは、分かりやすくFR車(フロントエンジン・リヤ駆動車)を例にあげて構造作動の説明から。
シリンダー内の爆発の力でピストンを動かし、その往復運動をコンロッドとクランクシャフトによって回転運動に変える。ここまでがエンジンの仕事。トランスミッション(変速装置)はギヤ比を変えるわけで、回転運動そのものは変わらない。(変わらないと言っても、リバースの場合は逆回転に変わるのだが)
トランスミッションを通過した回転運動はプロペラシャフトを介してデファレンシャルに入力される。そこで前後に走るプロペラシャフトの回転を左右に変換する。左右に分けられた回転力はドライブシャフトに伝わる。
今度はタイヤから。タイヤはハブに取り付けられている。ハブと、先のドライブシャフトが連結されれば、エンジンからの動力は無事にタイヤまで伝わることになる。

ここで実際にディフェンダーに置き換えよう。ディフェンダーの場合、ドライブシャフトとハブを連結させるために「ドライブフランジ」というパーツを使っている。ドライブシャフトとはスプラインで勘合し、ハブとはボルト留めで固定される。
ランドローバー_ドライブシャフト
写真の長い棒がドライブシャフト。手前側先端に付いている五角形のパーツがドライブフランジ。このドライブフランジは、ホイールが付いている状態でも表に出ている。仮にドライブフランジを交換しようとした場合、ホイールを外すことなくドライブフランジを固定している5本のボルトを抜くことで取り外すことも可能。つまり、ランドローバーの場合、そんなふうに必要に応じて簡単に交換することが想定されているのだろう。
ランドローバー

では、なぜ、その必要があるのか。それは永年の走行でスプライン部が摩耗した際にメンテナンスがしやすいようにである。ガタが生じた場合にはドライブフランジを、又はドライブフランジとドライブシャフトの両方を交換する。

今日、ドライブフランジとドライブシャフトの両方を交換したディフェンダーの走行距離はおよそ21万キロ。デファレンシャルのバックラッシュのようなカクンカクンという振動が大きくなり、点検したところドライブシャフトとドライブフランジのスプライン部の摩耗によるガタが原因だった。
ランドローバー_ハブ



1998年に日本国内限定450台で発売されたディフェンダー90。本来はディーゼル&マニュアルトランスミッションのディフェンダーだが、この年、ランドローバー社設立50周年を記念してV8ガソリン&オートマチックトランスミッションの右ハンドルモデルを発売したのだった。
ランドローバー_ディフェンダー
写真はそのディフェンダーのフューエルメーター。走行中の車体の揺れによってこの針は大きく振れる。ひとメモリぐらいはビュンビュン揺れまくる。タンク内で燃料がチャプンチャプンと揺れることで起こる現象なので、停車して燃料の揺れが徐々に収まっていくに従って針も落ち着いていく。
一般的な自動車ならここまで揺れれば「要改良」となるだろう。しかし、そうならないところが「ディフェンダーならでは」だと思う。個人的にもさほど気にならない。信号待ちで停まってしばらくすれば針も落ち着く。それで良い。おそらくだが、多くのディフェンダーのユーザーさんもそんなふうに許せてしまうのではないだろうか。ディフェンダーとはそういうクルマなのだ。




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1998年に発売されたディフェンダー50th。日本国内450台限定で発売されたディフェンダー50thにはシリアルナンバーが刻まれた専用プレートがボディーリヤパネルに貼られている。
今日はそのプレートのリフレッシュを行った。
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ボディーにリベット留めされたパネルを取り外し、ブラックに塗装をする。
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次に表面をペーパーで磨いてアルミ地肌を出す。
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最後にクリア塗装を重ねて完成。
初めての試みにしては上出来!



ディフェンダーの場合、ボディー外板のほとんどが平面のアルミパネルで構成されている。ルーフパネルもその典型で、せいぜいアールを付けた二時曲面であり、それ以上の造形は数枚のパネルを重ねることで成されている。重ねた部分にはシール材が充填されていて、パネル同士は要所がスポット溶接やリベット留めされている。そのシール部分は、経年で劣化し、やがて雨漏れの原因となる。
建築物の外壁でも一般的にはおよそ10〜15年ごとに防水工事が必要になる。同様の構造である以上、ディフェンダーにもそれは当てはまる。
写真のディフェンダーは製造から19年が経ったもの。シールは傷み、すでにその役目を果たしていないところが出始めた。建築と同様、防水工事の時期だ。ルーフは4枚のパネルが重ねられている。その目地にコーキングを施した。他のクルマなら雨漏れの修理と言える内容だが、ディフェンダーの場合は建物と同様に定期メンテナンスの範囲なのである。
ランドローバーディフェンダー



クラシック・レンジローバーやディフェンダーでは、コンソールの裏側のスペースが狭いために、汎用の1DINオーディオが簡単に収まらないケースがある。束になった配線が邪魔をして規定の位置までなかなか差し込めずに苦労をする。
以前はそんなことも多かったが、最近では奥行きの短いヘッドユニットが増えてきてとても助かる。CD機能を備えておらず、ラジオとUSBそしてブルートゥス限定の機種だ。CDのメカニズムを省略することで奥行きが短くできるというわけ。
今回はディフェンダーに取り付けるのだが、オーナーさまのニーズはiPodに収めた音楽を手軽に楽しみたいというもの。CDを聴くことはない。そこで今回はパイオニア製のMVH-790という機種を選んだ。この機種の奥行きは97mm(写真右)。CD機能付きの一般的な1DINオーディオの場合の奥行きは165mm(写真左)なのでその奥行きの短さは歴然!価格もお手頃だし、いろんな意味でこれはいい!
ランドローバーレンジローバーaudio




中学一年になったとき、学ランや帽子、学生かばんがパリっとしすぎてそれが逆に恥ずかしく、はやくくたびれてくれないものかと思ったものだ。ディフェンダーのオーナーももしかしたら似たような意識を抱かれるのだろうか、自然に汚れたり塗装の艶がなくなってきても、むしろそれを味と捉えて堂々と振舞っている方が多いように感じる。
ドアヒンジのボルトの錆びもその要素のひとつでもあり、一向に気にされないオーナーさまもいる。
ただ、錆びが酷くなった場合には時に厄介なこともある。修理の過程でボルトを緩めようとしても固くて緩まなかったり、ボルトの頭がつぶれたり、最悪のケースではボルトが折れてしまうこともある。
錆びに対して、その見かけが気になる人にも、整備性確保に観点を置かれるにもお勧めなのがステンレスボルト。ドアヒンジやボンネットヒンジ、リヤクロスメンバーなどの錆びやすいボルトを片っ端からステンレス製に交換することで今後の心配から開放される。
ランドローバーディフェンダー
交換作業は決して難しいことではない。ただただ根気勝負。なぜなら、本数が意外に多いから。110の場合、前後ドアにはそれぞれ2個のヒンジがある。リヤゲートには3個。ヒンジは一台分で合計11個。ボルトは各ヒンジに4本あるので合計で44本。その他、ボンネットに6本、リヤクロスメンバーには10本。つまり、主だった分で60本のボルトがある。一本一本順番に交換していくわけだが、仮に1本あたり1分で進めていっても1時間。少し手こずれば2時間という計算になる。
根気は必要だが、効果は絶大!お勧めアイテムである。
ディフェンダー110

ディフェンダー



ディフェンダー
ランドローバー社が「ランドローバー」というクルマを作り、その直系として現在に至っているのがこのディフェンダー。変更に変更に重ねながら今のスタイルにたどり着いているのだが、それぞれの世代の名残りがアチコチに残っていて、それが現在のデフェンダーの大きな魅力となっている。
今日はディフェンダーの特徴のひとつ。空調について。
ランドローバーディフェンダー
ディフェンダーの空調は至って簡単。
まずはヒーター。ヒーターは足元とデフロスター(ダッシュボード上)の切り替え式。辛うじて風量の調整はあるが、まあONかOFFぐらの使い道。図の赤い部分。
次にクーラー。我々の世代以上の方なら分かると思うが、いわゆる吊り下げ式である。とにかく冷やす専門。これはオプションなのでおそらく英国の気候では多くのディフェンダーには装着されていない。図の青い部分。
ヒーターとクーラーは完全に独立している。寒い時はヒーターを入れ、暑い時にはクーラーを点ける。実に分かりやすい!
最後にフレッシュエアー。これこそ「フレッシュ」の原点である。走行風をダイレクトに室内に導くというもの。図の黄色の部分。レバー操作でフロントガラス下のエアインテークフラップの開閉ができる。開けたところがコレ。
ディフェンダー110
これぞディフェンダー!と言える代表的な"装備"である。
ちなみに、これを閉め忘れたまま雨降りに走行してしまい、ダッシュボード内に転がしてあった携帯電話を水没させてしまった人もいる・・・。そんなリスクもディフェンダーに乗ることの楽しみのひとつである。(笑)

(エアインテークフラップの無いディフェンダーもあります)



昨日の復習から行うと、このディフェンダーは1996年(T)モデルであることがわかる。1996年、そう、レイブリック開業の年。その直後からのお得意さまのディフェンダーである。
ランドロ−バー_シリアル


今日はそのディフェンダーのドアウェザーストリップのリフレッシュを行った。取り外された古いウェザーストリップはゴムが潰れ、ひび割れ、接着が剥がれている。これでは風雨の侵入防止には限界がある。もちろん見栄えも・・・。
ランドローバー・ディフェンダー

私の好きなスポーツカー、ホンダNSXには、メーカーによるリフレッシュプランがある。そのメニューのベースとなる「基本リフレッシュ」は、.汽好撻鵐轡腑鵑離▲薀ぅ瓮鵐板汗 、▲┘鵐献鵑離丱襯屮リアランス調整 、ドアまわりのシールラバー交換 、ぅ謄好肇魁璽垢任隆粟車チェックの4項目から成る。ここにちゃんと「ドアまわりのシールラバー交換」が含まれているのだ。「長く乗ったクルマ、これからも更に乗り続けるならまずココからリフレッシュでしょう!」、メーカーがそう言わんとする箇所なのである。

さて、交換後、今までの感覚でドアを閉めると半ドアになってしまうほどしっかりした弾力を感じる。ドンッ!と締めて、パクっと収まる感じ。とても気持ちが良い。



ランドローバー_ディフェンダー
これほどまでに「ありのまま」が似合うクルマはなかなかない。
このディフェンダーはレイブリック開業間もない頃からひとりのオーナーさまによって大切に維持され続けているクルマである。およそ18年が経っているのだが、これまでメンテナスを怠ることはなく、もちろん故障を放置することなどない。しかし、ボディーの傷みは経年なり。塗装は侵され、艶はすっかり失われている。ボディサイドのストライプも色褪せてしまっている。ラジエターグリルから出た錆がバンパーに流れ出て赤く付着している。しかし、むしろこれが格好いい!
写真では分かりにくいが、このクルマはきちんと洗車されている。しかし、仮に泥が付いていたとしてもディフェンダーの場合にはそれがまた良く似合う。

レイブリックは1996年に開業し、しばらくの間はディフェンダーの輸入販売が事業の軸になっていた。それまで中部地方ではディフェンダーを取り扱うショップがなく、レイブリックがオープンしたことでそれまで蓄積していたファンの方がいっきに押し寄せたかのようだった。
このディフェンダーのオーナーさまのように、以来そのまま乗り続けている方も少なくない。「これに代わるクルマはない」という状態なのだ。
ランドローバーはそれほどまでに深く愛されるクルマなのである。私も良いクルマに出会えたものだ。



ランドローバー_ディフェンダー
これはディフェンダーのフロントシートの座面部分。乗り降りの際にシートの角に負担が掛かることもあり、クッションはヘタリ、表皮も痛んでしまっている。新車登録からおよそ6年が経っているクルマだが、オーナーさまはまだまだ乗り続けられるご意向。もちろんメンテナンスを怠ることはなく、そしてこういった気になる部分にも順番に手を入れていかれる。表皮だけの損傷なら張り替えで解決だが、ヘタったシートクッションもリフレッシュしたいところ。パーツは個々に入手できるのだが、分解組み付けまでのコストなど総合的に考えれば座面部分をアッセンブリで新調したほうが手っ取り早い。
ディフェンダーはフロントシート下にバッテリーや車載ジャッキなどが収められている。そのため、工具を使うことなく簡単にシート座面を取り外すことができる。
ということで数秒で交換完了。
中古車専門店_ランドローバーディフェンダー




ランドローバー_マフラー写真は1998年モデルディフェンダー90/V8ガソリンエンジン車のマフラー。錆びて穴が空いてしまったために交換をすることになった。
1998年といえば、レンジローバーはまだ2nd時代、ディスカバリーはシリーズ1時代である。その頃のランドローバーのマフラーは確かに例外なく錆びた。その後、レンジローバーは2002年に3ndへ、ディスカバリーは1999年にシリーズ2へとモデルチェンジをし、その世代からマフラーが錆びて穴が空くようなことはなくなった。それまでの材質はおそらく鉄に何かを混ぜて錆び"にくく"した合金だと思うが、それがステンレス製に変わったことで信頼性は大きく向上した。
今回、ディフェンダーのマフラーを交換することになったのだが、この際ということでLEADER製のステンレスマフラーを選択した。こうすることで、今後はメンテナンスの心配から開放される。クルマが古くなれば、確かに経年によって手が掛かることが増えるが、逆に今回のように信頼性が高いパーツで固められるという考え方もある。適切な処置を施すことで、新車を凌駕できるクルマに仕上げることも不可能ではない。現に、私が普段使っている1995年モデルのナイアガラ号1991年モデルのバハマ号は、ここ数年単位で捉えれば新車に近い頃の数年の車体よりもトラブルが少ないと感じている。

ランドローバーも次々と魅力的なクルマを出してくるし、そうした新しいクルマに乗ることも方法のひとつ。私自身も乗りたいクルマはたくさんある。しかし、10年、20年と年を重ねていってもそれをものともしない強靭さを感じながら乗り続けることも、これまた味があって良い。そうした選択肢を持てるのもランドローバーの魅力のひとつだと思う。
ディフェンダー_マフラーランドローバー_ディフェンダー



多くの場合、ディデンダーのカビーボックス(センターコンソールボックス)は木製である。合板で作られ、ビニールレザーが張られている。自分で作ったことはないが、きっと私にも作れる。それほどまでに手作り感がある。
ランドローバーディフェンダーランドローバー_カビーボックス
そんな作りなので、長年の使用で部分的に痛んでも、それを修理することは難しくない。今日は、18年が経過してボロボロになった小物入れ部分のフェルトを修理した。まったく図工感覚だ。こんなふうに自分で出来ることが多く残っていることもディフェンダーの魅力のひとつだろう。
ディフェンダー_カビーボックス



このディフェンダーも、できれば「Brfore After」で紹介したかった。

ランドローバーの中もで、特にディフェンダーユーザーは「これに代わるクルマはない!」と思っていらっしゃる方が多いと私は感じている。10年以上乗り続け、次のクルマも再びディフェンダーを選ぶ方もいらっしゃるほど。レストアしたと思って高年式低走行車、あるいは思い切って新車のディフェンダーにという方もいる。逆の発想で、新車に替えたと思って大掛かりなリフレッシュをされるケースもある。
とにかく、「このクルマに長く乗り続けたい、今は他のクルマはありえない」、そんなふうに大切に乗り続けられる方が非常に多いクルマがディフェンダーなのである。

ランドローバー_ディフェンダー
このディフェンダーは2003年モデル。今回は気になり始めた塗装面をリフレッシュした。水平面のボンネットとフェンダーは日射などの影響でどうしても劣化が早い。水や埃が乗りやすいことも起因しているだろう。艶がなくなり、肌が乾燥するようにザラついてくる。それに対して側面はそれほど酷いことにはならない。その状態を写真に収めておけば良かったのだが・・・。
そこで今回はボンネットと左右ウイング(※)だけを再塗装し、その他のパネルはバフで磨くことで艶を蘇らせることにした。ご覧のようにピカピカに仕上がった。せっかくなので、この輝きを長く維持させるためにガラスコーティングも施した。10年そこそこの年月はランドローバーにとってはただの通過点でしかない。

(※ランドローバーはフロントフェンダーパネルのことをウィングと呼ぶ)



1996年のレイブリック開業直後、車両販売の主軸はディフェンダーだった。数年間は販売台数のおよそ1/4がディフェンダーだった。その後、その割合が下がっていったのには様々な要因があるが、ひとつには中部地方にディフェンダーを待ちわびていたランドローバーファンが数多くいらっしゃったことが挙げられる。
それまでは日本国内でディフェンダーを販売しているお店は少なく、中部地方にはなかった。どうしても手に入れたいファンは関東まで買いにいく必要があり、そうなればやはりメンテナンスや修理などのアフターサービスが心配になる。堅実なファンは、それが障害となってディフェンダーの購入を諦めていた。そこへディフェンダーの販売を前面に押し出す格好でレイブリックがオープンしたのだった。
私は1995年にランドローバーという世界に入った。しかし、それよりもずっと前からランドローバーに想いを馳せていたファンは多く、そんな大勢の方がオープン直後のレイブリックを訪ねてくださったわけだ。

1996年から1997年にかけて、そんなふうに待望のディフェンダーを手に入れられたオーナーさまが中部地方にはたくさんいらっしゃるわけだが、その中には現在も乗り続けられている方も少なくない。そして全ての方に共通していることはメンテナンスに手を抜かないこと。基本は定期的なオイル交換。これは、特に虫歯でもないのに定期的に歯医者に通うようなもの。オイル交換のついでにオーナーさまが気になる部分をチェックしたり、作業をしたメカニックがクルマの異常を発見したり、そんなことを重ねながら絶えず早め早めのメンテナンスに心がける。だから17年18年経った今でも、何の不都合もなく普通に乗り続けていられる。

ランドローバー_ディフェンダー
このクルマもそんな一台。他のオーナーさまのディフェンダーもそうだが、だいたい塗装はこんなふうに傷んでいる。メタリックのクリアは剥げ、艶はすっかり失われている。こうなれば洗車の頻度も少なくなる。ディフェンダーだからそう思えるところもあるが、外観など諦めてしまえば特に問題はない。こんな風貌でも、機関部分には一切の不安を抱えていない。外見に囚われず、中身で勝負!もしかしたら、最高に格好いいスタイルかもしれない。



ディフェンダーには90(ナインティー)、110(ワンテン)、130(ワンサーティー)と三種類の車種構成になっているのだが、そもそもその数字はホイールベースの長さ(インチ)を示している。かつて、日本には90と110が正規輸入されたことがあった。現在でもとても人気のクルマである。

ランドローバー_ディフェンダー100英国の雑誌で興味深い"ディフェンダー"を見つけた。一見90に見えるが、微妙に長い。しかし110ではない。実はこの車両、ディスカバリー・シリーズ1のシャシを使い、ディフェンダーのボディーを組み付けた車両なのだ。3.9リッターV8エンジン+オートマチックトランスミッションのディスカバリーのボディーを取り払い、ディフェンダー110のボディーを短く加工して組み合わせたのだ。当然、簡単な改造ではなく、記事によればたっぷり1年以上の工期を費やしている。
それにしても非常に面白い試みである。あえてネーミングするなら、ディスカバリーのホイールベースをとってDEFENDER100となるわけだ。笑

こんな記事をみると自分でもやってみたくなるのだが、現実的にはとても難しい。日本には1998年に発売された50周年限定車が存在し、記事のクルマと同様にV8ガソリンエンジン+A/Tの仕様である。なので、ここまで苦労する意味があるかどうか・・・。それに、実際にはベース車両となるディスカバリー・シリーズ1と、ドナーとなるディフェンダー110の2台が必要になり、日本国内での110の価値からすれば、分解してボディーパーツだけを使うことはとても勇気が要ること。ただでさえ稀少な110を部品取りにしてしまうなんて、なんとも勿体無いと感じてしまうのだ。

でも、そんなことを言ってしまうと夢がなくなってしまうなあ!ビジネスを度外視できるなら、こんなふうにランドローバーと共に楽しみながら過ごしていきたい。個人的にも、ショップとしても。こういうことができる時間と金銭的な余裕をを作れるよう、もっと頑張らなきゃ!



今回はディフェンダーを取り上げるが、ランドローバーに限らず自動車エンジンの多くは以下と同様の構造である。エンジンブロックは鋳造製で、砂型を使って融けた金属を流し込んで形成される。型は、外枠や内枠など、いくつかのブロックに分かれており、流し込まれた金属が固まったあとに砂を崩して取り去るという製造工程。エンジンの場合には、その内側の型を抜き取るための穴があり、その穴は金属製の蓋で閉じられる。その穴は俗に「砂抜き穴」、蓋は「砂抜きプラグ」と呼ばれる。

ディデンダー_エンジンここはオートクラフトのピット内。お客さまにご契約していただいたディフェンダーを、その納車に向けて整備を進めているのだが、点検の過程で冷却水漏れが見つかった。漏れの箇所はエンジンとオートマチックトランスミッション(A/T)の隙間から。ここから漏れるということは、エンジンの後ろ側にある「砂抜き穴」周辺が考えられる。金属製の蓋が錆びによって腐食をし、そこから圧力が掛かった冷却水が漏れ始めるという現象だ。これを修理するためには、エンジンとA/Tを切り離る必要がある。今回はエンジンを下ろし、クーラント漏れを確認し、砂抜きプラグを交換するという工程。
ランドローバー_エンジン私が目を離しているうちに作業は進み、腐食して漏れが発生しているプラグは既にきれに取り外されていた。しかし、ブロックにはクーラントが漏れて伝った跡が残っているはこの写真で確認していただけるだろう。この後、新品のプラグを打ち込んで再びエンジンを載せる作業に入る。

我々のスタンスでは、納車整備に掛かった費用は車両代に含んでいるのでお客さまのご負担にはならない。いただくのは、この作業によってやむを得ずご納車が遅れてしまう「時間」だけ。その分、安心して乗っていただけるクルマに仕上げてお届けできることをお伝えし、さっそく作業に取り掛かった。
お客さま、今しばらくお待ちください。



ランドローバー・ディフェンダー
ディフェンダーの終期、いよいよその時が来てしまうようだ。
ランドローバーという、深くはあるがとても狭い世界、その中でさえも様々な流れがあるのだが、間違いなくディフェンダーこそが本流である。ランドローバー社がランドローバーというクルマを作り始め、それがそのまま進化したカタチが現在のディフェンダーである。
そのディフェンダーは、例えばエアバッグが装備されていなかったり、衝突安全基準の問題や、強靭なバンパー故に歩行者など相手に対する安全保護の規格など、世界各国の保安基準が徐々に障害になってきていた。それでも、可能な限り生産を続けてきたのだろうが、とうとうその終期が訪れてしまうという報道が増えてきた。今後こそいよいよ本当かな・・・。
ディフェンダーのオーナーさまの中には、生涯乗り続けようと気合十分の方も多い。とても魅力的なクルマで、その価値は十分にあると私も思う。しかし、もし生産が終了するとなるとやがて心配になるのはパーツの供給環境。いつまで続くのだろう。25年間生産され続けたクラシック・レンジローバーの場合でも、1995年の生産終了後10年も経たないうちから徐々に入手できないパーツが出始めた。そんなことにはなって欲しくない。パーツの供給さえ続けば、これからまだ10年20年と大切に維持され続けるディフェンダーも少なくないだろう。一台でも多くのディフェンダーが、一年でも長く走り続けられる環境を、我々の立場としても可能な限り整備し続けていこう。



c122a9feパーキングブレーキは、一般的には走行中に使うフットブレーキとは別の系統で成り立っている。例えばディフェンダーの場合、フットブレーキは各車輪部分にディスクブレーキシステムが設けられている。パーキングブレーキはトランスファーとリヤのプロペラシャフトの間にドラムブレーキがあり、それがパーキングブレーキの役目を果たしている。フロントでもリヤでもなく、左右どちらかでもない。車体の中央にあるので「センターブレーキ」とも呼ばれる。
TFDBHBK_002英国のパーツメーカーが面白いものをリリースした。そのセンタードラムを取り払ってディスクブレーキシステムにコンバージョンするというもの。ドラムブレーキのデメリットは例えば水や泥の中を走行した場合にドラムの中が濡れたりしてその水分がなかなか乾かず、錆び付きが発生するなどメンテナンス性が悪いこと。
その点、ディスクブレーキは構成パーツの多くが露になってるので状態の確認もしやすいし、清掃などのメンテナンスも容易になる。

なにしろパーキングブレーキのことなので、ドラムからディスクに交換したところで走行性能には全く関係ないのだが、それでもなかなか興味深いアイテムである。



ディフェンダー_ランドローバー
1995年にランドローバーに出会い、レンジローバーに一目惚れをした私だったのだが、ディフェンダーというクルマの魅力に惹かれたのはそのもう少しあとのことだった。というのも、ディフェンダーというクルマを見たことがなかったから。

1948年にランドローバーが生まれた。ランドローバー社が作っているクルマは、そのまんま「ランドローバー」と呼ばれ、それがシリーズ1、シリーズ2、シリーズ3へと発展し、シリーズ4とならずにやがてディフェンダーという名が付けられた。そんなふうにランドローバーの血統をそのまま引き継がれたクルマなのである。
同じ構造のシャシを使って1970年にレンジローバーが、そして1989年にディスカバリーが誕生した。ホイールベースが異なっていたり、上に載っているボディーが異なってはいるが、基本構造は同じである。レンジローバーとディスカバリーは、その後モデルチェンジのタイミングで、それまでディフェンダーと共通だったシャシ構造から脱却し、独自のスタイルへ移り変わった。
最後まで残った「ランドローバー」、それがディフェンダーなのだが、既にその後継車となるDC100が2015年に生産開始されることが発表されている。来年、2014年が最後の年となる・・・。そう考えるのが自然だが、DC100と並行して数年は現在のまま生産が継続されるとの説もある。
DC100のデビューもとても楽しみなのだが、、ディフェンダーという、このランドローバーの基本的なスタイルのクルマが一年でも長く生産を続けられることはとても嬉しい。

ランドローバー_ディフェンダーこれは2012年モデルのXSグレードのディフェンダーのインテリア。ナビゲーションシステムは日本に上陸してから取り付けられているが、それ以外の装備もとても充実している。1996年にレイブリックでディフェンダーの取り扱いを始めたのだが、あの頃のクルマとは全く違う。エンジンも進化しているが、とくに内装を含めた装備関係の変化は驚きである。
あの頃にはなく、現在は備わっている装備品はざっとこんなところ。

・エアコン(当時はクーラー)
・パワーウィンドウ
・集中ドアロック
・シートヒーター
・熱線入りフロントガラス

言ってみれば普通の装備だが、それらがないガラパゴス的なクルマがディフェンダーだった。
せっかくここまで完成されたのだから来年で終わりというのはいくらなんでも寂しすぎる。生産延長の噂どおり、一年でも長く生き延びてほしい。
少し気が早いが、ファイナルモデルは「買い」かな。笑



ランドローバー_ディフェンダー_レンジローバー写真はディフェンダーのパワーステアリング・ギヤボックス。フルード漏れのため、ギヤボックスをアッセンブリで交換作業を行っている。クラシック・レンジローバーや、めっきり台数が減ってしまったディスカバリー・シリーズ1も同様に、このギヤボックスからのフルード漏れは悩みの種である。
コラムシャフトから繋がるインプット・シャフト、そしてピットンアームへ続くアウトプット・シャフト、その回転部分のどちらにも漏れの可能性がある。漏れを止めるための修理パーツとして、ギヤボックスのオーバーホール・シールキットが純正で供給されているのだが、それを使ってオーバーホールを行ってもなかなか上手くいかない。作業を行ったなはから漏れてしまうケースもある。ほとんどの場合、その場はよくてもじきに漏れてきてしまう。
その傾向が分からない当時は、新品のオイルシールが不具合品だったのかと、再度オーバーホールをしてこともあったが、結局はダメ・・・。その都度、何万円ものオーバーホール費用(キット代、作業代)が無駄になる。そんなことを繰り返すうちに、これはアッセンブリ交換が一番良い方法だという結論にたどり着いた。
なんでもかんでも大きい単位で部品交換を行うことはしたくない。メカニックとしては不具合の根本原因をピンポイントで捕らえた修理をしたいもの。しかし、このステアリング・ギヤボックスは我々の手ではどうすることもできない・・・。



ディフェンダーいきなり完成図から。写真は1997年に正規輸入されたディフェンダー90。このクルマにインダッシュタイプのナビゲーションを取り付けたのだが、元々このスペースにはリヤワイパーとリヤデフォッガーのスイッチが収まっていた。これらのスイッチを別の場所に移設をすることで、ここに1DINのオーディオスペースを設け、ナビゲーション本体を収納した。

ディフェンダー90では、スイッチ類はどこに?写真のとおりセンターコンソールに移動。実は、標準では元々この位置にCDプレーヤーが上を向いて納まっていた。つまり、オーディオの位置と、スイッチユニットの位置をスイッチした格好である。これでスッキリ!

今回取り付けたナビゲーションはパイオニア製のハードディスクタイプ。CDを再生しながら本体内ハードディスクに貯めこめるミュージックサーバー機能は音楽好きには大変便利な機能である。その他、再生できるメディアはDVD、CD、USB、SDカードと、一般的なメディアはほとんど使える。更に今回はオプションでiPod接続ケーブルも追加した。
これでドライブは何倍も楽になり、何十倍も楽しいものになるだろう!


曲にしよう。
今回作業をした1997年モデルのディフェンダー90は、元々は北米に輸出されるはずのクルマ。なのでディフェンダーには珍しく左ハンドル。そんなこともあって、私はこのクルマに乗り込んだ時には邦楽のイメージが沸いてこない。そしてブリティッシュ・ロックでもない。
今夜は、私の数少ない洋楽の引き出しから、ブライアン・アダムスで「Heaven」。






マイカーに冷房が付いていないという記憶がある方、私は1965年生まれだが、ちょうど私の世代がギリギリ境い目ではないだろうか。私が幼少の頃、加藤家のマイカーには冷房がなかった。夏はウインド全開!それしか方法はない・・・。たまに信号待ちで横に並んだサルーンの窓が閉まっていると、それこそヨダレを垂らしながら涼しげなセレブを羨んだものだ。そんな記憶がかすかにある。

今日、高速道路を走らせたのは1997年モデルのディフェンダー。この頃のディフェンダーは、基本的に冷房は付いていない。必要な場合にのみ吊り下げ式のクーラーを取り付けるような構造になっている。もちろん、日本に正規輸入されたモデルには全車に取り付けられているが。
ランドローバー基本的に冷房が付いていないディフェンダーはどのような構造なのか? ブロワファンからはヒーターの風しか出ない。その風の温度は、自然の温度から温風への調整は可能。風の出る位置は、フロントガラスに向けられたデフロスターと、足元のみ。上と下だけなのである。では、真ん中は?ちょうど体に当たる部分の風が欲しいときはどうするか?!
それがコレ!エアベント・フラップ。これを空け、走行風をダイレクトに車内に導くのだ。粗めの金網があるだけの、実にダイレクトな方法だ。そして、これがかなり涼しい。ただ、ダイレクトだけに埃も虫も容赦ない。当然だが温風など出ない・・・。
部屋に例えると、その部屋には暖房しかなく、やがてクーラーを追加した。そして季節がいいときは窓を開けて風を通す!ディフェンダーの空調とはそんな具合い。
このワイルドなところもディフェンダーの魅力のひとつである。



BlogPaint製作中の幌型ナインティー2号車だが、やるべきことが多くてどこから手をつけてよいのか分からなくなる。しかし、ここで手を止めてしまうと再び膠着状態になりそうなので、とにかくできることから進めることにした。先日ルーフを取り外すところまで進めたが、今日はその勢いでロールケージの仮組みを行った。ボルト&ナットは手でクルクルと締めただけだが、一気にカタチになったような気がする。しかし実際は製品の精度の誤差で、ボルトの穴の位置やアングル材の角度の違いなどによって加工や調整をしなければとても取り付かない代物。こういった曖昧さも、やはり文化の違いなのかな。
来春には登録できるのを目標にし、できるところから根気良く進めていこう。



DSC_3931ナインティーのモディファイを進める過程で、リヤサスペンションのスタビライザーを取り外さなければならないシーンが訪れた。そしてボルトを緩めたところ、グニャリと嫌な感触・・。結局、4本の固定ボルトのうちの一本が折れてしまった。錆び付いて固着していたのだ。
今日はこんなトラブルの際の対処方の一例を紹介しよう。

DSC_3933プレートの裏側からは折れたボルトの頭が飛び出しているので、そこにバイズプライヤーを噛ませて回すのだが全く歯が立たない。錆び付きがひどく、ビクとも回らない。こんな時はバーナーを使う。カセットコンロの簡易バーナーで十分。ただひたすら炙り続ける。
やがて透き通るように真っ赤になる。
DSC_3935ここまでくればプライヤーで挟んで回せば簡単に緩む。
例えば、マフラーのフランジのボルト・ナットなど、膨れ上がるほどの赤錆に侵されている場合には、最初からこんなふうに熱してから緩めるとすんなり取り外せる。ポイントは、焦らず真っ赤になるまで熱すること。
今回アンダーカバーを車両から取り外して作業を行ったのは、すぐ近くに燃料タンクがあって危険だったから。車体のワイヤーハーネスやエアサスペンションの樹脂パイプなど、溶けやすいものが周辺にある場合には十分な注意が必要。そしてもちろん火傷にも注意です!



ディフェンダー_ランドローバー幌型ナインティーの製作は今回で2台目。クルマの屋根を取り外してしまうなんて、なんと大胆な!と、自分でも思うわけだが、ディフェンダーの場合、このあたりのボディーパーツは全てボルト×ナットで留まっているので以外に簡単な作業なのである。ノコギリで切ったりする必要など全くない。
次の工程はピックアップトラック用のリヤゲートの取り付け。そこまでやれば塗装に入れるのだが、その前にロールケージの仮組みを行う。ロールケージの取り付けにはドリルで穴を空けたり、まあまあ荒っぽい加工が必要。そんな作業を済ませたあとで塗装をしたほうがキレイに仕上がると思う。仮組みしたロールケージを一旦取り外し、そしてボディーの塗装に入る。そんな具合で進めていく予定。
室内はダッシュボード周りもバラバラだし、モディファイ以前にクルマとして機能させるための作業もたっぷり残っている。先は長いがコツコツ進めよう。



ランドローバー・ディフェンダーディフェンダー90の幌型への改造第二段スタート。
当分の間、理由があって写真はモノクロで!このディフェンダーは前オーナーの手で大掛かりなモディファイが行われていた。今回の改造の目的のひとつは、その痕跡を残さず消すこと。従って、もう少し改造が進むまでは鮮明な画像の紹介は控えながらになる。
まずは内装パーツの取り外しから行った。痕跡を消すためにはここまで分解する必要があったのだ。
いやあ、気持ちいい!
大筋では改造プランは決まっている。ただ、作業を進めながらできるだけ多くの新しい試みを盛り込んでいこうと思う。



DSC_3583写真はディフェンダー90のV8ガソリンエンジンだが、クラシック・レンジローバーやディスカバリー・シリーズ1もほぼ同じ構成をしている。写真中央の黒く短いゴムホースはエンジンのインテークマニュホールドからヒーターコアへと続くホース。ホースはただのゴムホースではなく、中にタコ糸のような丈夫な繊維が編みこまれて強度が保たれている。
このヒーターホースだが、断面を良く見るとその繊維が見える。ポチポチと見える緑色のものがそう。分かるかな?これは本来は緑色ではなく白である。ではなぜ緑色になっているのか?これは外からは見えない部分だが、ホースの内側に亀裂が入っている証拠なのである。亀裂から冷却水が染みて色が付いているのだ。この緑はクーラントの色なのである。
外から見る限り、そこまで深刻な状態だとはなかなか気が付かない。この僅かな症状を見逃すことなく見つけられれば、走行中に突然起きてしまうかもしれないトラブルを未然に防ぐことができる。納車整備や車検整備などの点検でこのようなことをひとつでも多く見つけられれば、すなわちそのクルマの信頼性が格段に向上すること間違いなし!集中力、記憶力、応用力、注意力、努力など、それらあらゆる力をランドローバーに向けることが我々の仕事である。



ランドローバーディフェンダー英国から届いた荷物はディフェンダー90用のロールケージと幌。そうです!またまた始める予定なのです。

一昨年からスタートし、一年以上かけてコツコツと組み立ててきたナインティーは、今年6月に無事に新たなオーナーさんの元に嫁いでいった。「デモカーと同じ仕様のディフェンダーが欲しい」というご希望だったので、それならコレをそのまま受け継いで下さい!という経緯だった。私の趣味で作り上げたディフェンダーを、私と同じように格好イイと感じてくださったことが嬉しかった。
私自身、作り上げたことで満足したわけではなく、もしあのまま手元にあればきっとまだアレコレといじっていただろう。まだまだ手を加えたいところはたくさんあった。そして、手元になくなったことで、またまた別のナインティーの理想像が沸いてきたのだ。最低自分自身が、そしてまた別の誰かが、「カッコいい!」と思ってくれるようなディフェンダーを再び組み立てようと思う。
基本形は前回と同じ幌型。もちろん公認改造を施す。日常業務の間に作業を進めるのでどうしても時間が掛かるだろうが、それでも今回で二度目となるのである程度の要領は得ている。目標は来年春のデビュー!
そうそう、先週末の朝霧高原のイベントでも、昨年も参加してくれた少年から「幌のディフェンダーに乗ってきてください」というリクエストも頂いた。来年のイベントには必ず間に合うスケジュールで製作を進めよう!


曲にしよう。今日のブログのタイトルは、「(ディフェンダー幌型)第二段」の意味で「2nd Stage」。それは「Third Stage」という言葉を知っていたから思いついたまで。「Third Stage」、そう、1986年に発売されたBOSTONの3枚目のアルバムである。しかも、2枚目のアルバムから8年も焦らされてリリースされた待望のアルバムだった。
今夜はBOSTONの「Third Stage」から、メロディーもギターもトム・シュルツ節炸裂といわんばかりのこの曲を。
「Can'tcha Say (You Believe in Me)- Still in Love」。



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