LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ: LAND ROVER

例えばボンネットの塗装した場合、ボンネットに貼られた「RANGE ROVER」や「LAND ROVER」のエンブレムも一旦取り外すことになるのだが、これは再使用せずに新品に交換するのが一般的。エンブレムは一文字づつ両面テープで貼られているのだが、もしも再使用をすることになれば残った両面テープを取り去り、新たに貼ることになる。せっかくだから新品をという気分的な問題もあるが、再使用する選択肢を我々が仕事として請け負った場合、パーツ代金と作業工賃が同じぐらいになってしまうのだ。
だが、もしも自分のクルマなら夜なべをしてコツコツと仕上げていくのもよい。費用の節約にもなるし、なによりも楽しい!ちなみに、これは3rdレンジローバーのボンネットエンブレムなのだが、幅30mmの両面テープがちょうど文字の高さになるので都合がよい。
塗装の際、もしも持ち帰ってご自身での貼り替えにチャレンジされたいのでしたら両面テープぐらいはサービスしますよ!
レンジローバー



1998年に日本国内限定450台で発売されたディフェンダー90。本来はディーゼル&マニュアルトランスミッションのディフェンダーだが、この年、ランドローバー社設立50周年を記念してV8ガソリン&オートマチックトランスミッションの右ハンドルモデルを発売したのだった。
ランドローバー_ディフェンダー
写真はそのディフェンダーのフューエルメーター。走行中の車体の揺れによってこの針は大きく振れる。ひとメモリぐらいはビュンビュン揺れまくる。タンク内で燃料がチャプンチャプンと揺れることで起こる現象なので、停車して燃料の揺れが徐々に収まっていくに従って針も落ち着いていく。
一般的な自動車ならここまで揺れれば「要改良」となるだろう。しかし、そうならないところが「ディフェンダーならでは」だと思う。個人的にもさほど気にならない。信号待ちで停まってしばらくすれば針も落ち着く。それで良い。おそらくだが、多くのディフェンダーのユーザーさんもそんなふうに許せてしまうのではないだろうか。ディフェンダーとはそういうクルマなのだ。




「レンジローバーとランドローバーってどう違うの?」 そんな質問を頻繁に受ける。昨日も友人からそう聞かれた。その都度説明するのだが、感触的にはほんの一部の人にしか理解してもらえていないと思う・・・。というか、多くの人が説明の途中から頭が混乱しているような表情を浮かべはじめる。


下手な説明かもしれないが、私が行う説明の道筋はこう。

ランドローバーというのはメーカー名で、レンジローバーは車種名。トヨタがメーカー名でクラウンが車種名、それと同じ。ランドローバー社製のクルマは何車種かあって、そのひとつがレンジローバー。
ここまで説明すると「でも、『RANGE ROVER』って書いてあるクルマと『LAND ROVER』って書いてあるクルマがあるじゃん!」 と返ってくる。ランドローバー車の車種構成を知らない人の多くは、やはりそこから混乱が始まっているようだ。私は根気よく説明を続ける。
まずそれは置いておいて、ランドローバー社の中にはいったいどんなクルマがラインアップされているかの説明をする。
ランドローバーには現在7車種のクルマがある。

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レンジローバー・イヴォーク

ぅ妊スカバリー
ゥ妊スカバリー・スポーツ
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Д妊フェンダー


これだけのクルマがあるのだが、「レンジローバー」と「レンジローバー・スポーツ」、それから「レンジローバー・イヴォーク」の3車種、つまり車種名に「レンジローバー」が付くものにはボンネットやテールゲートに「RANGE ROVER」のエンブレムが貼られている。その他の4車種車種には「LAND ROVER」のエンブレムが貼られていて、きっとみんなが街で見て「ランドローバー」と思っているのは「ディスカバリー」のことだと思うよ。

だいたいこのあたりから多くの人がポカーンとした表情になってくる。
車種ラインアップに加えて世代別モデルがあるので、きっと車種を言ってもそのスタイルなど頭に思い浮かばないことだろう。ただ、ボンネットに何て書いてあるかぐらいしか識別の手段がないのだと思う。そこへもってきて、これまでレンジローバーとランドローバーの2車種しかないと思っていたところに実は7車種もあるとなると頭が混乱するのも無理はない。

このあたりで反撃してくる人もいる。「それがディスカバリーなら、どうしてLAND ROVERって書いてあるの?レンジローバーにはRANGE ROVERって書いてあって・・・」 と。ごもっともである。しかし、ランドローバー社製のクルマに「LAND ROVER」って書いてあっても決して不思議ではない。ただレンジローバーに「RANGE ROVER」と書いてあるその位置に、ディスカバリーなどその他の車種には「LAND ROVER」と書いてあるからきっと多くの人が誤解してしまうのだろう。
「もう、ややこしい!!!」
そう、ややこしいから2014年モデルのディスカバリーからはボンネットエンブレムはちゃんと「DISCOVERY」に変わっている。発売されたばかりだからまだ見たことないと思うけど、ディスカバリー・スポーツもそう。
ただ、そう説明しても、きっともう頭の中は大混乱していてとても理解できていないだろう表情が見て分かるほど・・・。


先月もブログで「レンジローバーとランドローバー」について取り上げた。フリーランダー2とディフェンダーは今年度モデルで生産終了となることだし、そうなればボンネットに「LAND ROVER」と書かれたクルマはなくなるのかな?それらが一巡すればやがては「レンジローバーとランドローバー」の説明の必要はなくなるかもしれない。このような周知活動もあとしばらくかもしれないが、それまでは繰り返し続けていこう。ひとりでも多くの人にランドローバーのことを理解してほしいから。
ランドローバーディスカバリー



レンジローバー
現在レイブリックの中古車展示場には3台のレンジローバー・イヴォークが並んでいる。各2012年、2013年、2014年モデルの3台である。写真手前は2013年モデルで、向こう側がデビュー年の2012年モデル。2012年モデルのフロントラジエターグリルにはランドーバーエンブレムが無い。翌2013年モデルから付くようになった。この真相については私は知らない。あくまで想像の話を。

2012年当時のランドローバー車のラインアップは以下のとおりだった。

レンジローバー・ヴォーグ
レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・イヴォーク
ディスカバリー4
フリーランダー2
ディフェンダー

その頃、なんとなくそんな雰囲気を感じていたのだが、「レンジローバー」と名が付く3車種に関しては、ランドローバー車でありながらメーカーはランドローバーの名を主張せずにあくまで「レンジローバー」!と、それ以外の3車種は「ランドローバー」であることを明確に!そんな傾向を感じていた。
例えとしてあえて挙げるなら、トヨタ車の中の「レクサス」と、トヨタ車の中の従来どおりのトヨタブランドのようと言うニュアンスかな?トヨタのクルマであろうと、トヨタとは呼ばずにレクサスなのだと、そんな感じなのかも。ランドローバーの中のレンジローバーというより、レンジローバーはレンジローバーなのだと、私はそんな風に受け止めた。実際に最近のランドローバー正規販売店には「RANGE ROVER」と「LANDROVER」の二つのロゴ看板が掲げられている。
ただ、このメーカーロゴのエンブレムが無い仕様は2012年モデルだけで、2013年モデル以降はしっかりと付いている。果たしてどんな真意があったのだろうか。


さて、7月も今日で終わり、明日から8月。名古屋は例年どおり、いや例年以上と思えるほどの猛暑に襲われている。今日の最高気温は37℃。ピット内は午後6時を回ってもまだ40℃。レイブリックの夏休みは8月12日(水)から。定休日を除いて夏休みまであと実労10日。ちょっとバテ気味だが8月には決算棚卸しも待っているし、うまくペース配分しながら頑張ろう!
ランドローバーPIT



ランドローバー_ディスカバリー
レイブリックの展示場に面している道路は南側に向かって緩やかに下っている。展示場は北側では道路とフラットだが、南端では1メーター近く段差ができる。それをスロープで繋げているので、南側になるほどご覧のようにスロープが長くなる。
時々運送屋がこの路肩にトラックを停めることもある。「すいませーん、クルマを出したいからトラックを移動してくださーい」と呼びかけると、「え?邪魔なの?」と不思議そうな顔をされる。一般的にはそうは見えないかもしれないが、ランドローバーにとってはどうってことのない出入り口なのである。(フリーランダーを除いて・・・)

元々はこの斜面はただの土手だった。泥んこだが、もちろんランドローバーを出し入れするには何の問題もない。ただ、クルマが泥で汚れる。そこでコンプリートで固めることにしたのだが、その時に課題になったのがスロープの角度だった。傾斜を緩めれば丈夫の平面部の面積が減る。急すぎれば登れないクルマが出る可能性がある。
ランドローバー
そこで参考にしたのが、カタログデータ。前後のオーバーハングやホイールベース間が接触しないように、そんなことを考慮し、更にある程度のマージンを見込んで角度を決めた。それでもテストをしたわけではないので、まあ、言ってみれば山勘だった。もう15年ぐらい前のことだろうか。
しかし、結果的には角度はズバリ的中で、適度な余裕を確保しながら、それぞれのランドローバーはいとも簡単に上り下りができた。

そんな時代が長く続いたのだが、最近人気のレンジローバー・イヴォークの場合には決して余裕とは言えない。登坂力は問題ないのだが、ホイールベース間でマフラーのブラケット部分がギリギリの状態。スロープを斜めに使ってなんとかセーフだが、侵入の角度によっては擦ってしまう。まあ、無理に高いところに停めずに、出し入れしやすい場所に展示するのが無難だろう。
レンジローバー・イヴォーク



ランドローバー_ディフェンダー
これほどまでに「ありのまま」が似合うクルマはなかなかない。
このディフェンダーはレイブリック開業間もない頃からひとりのオーナーさまによって大切に維持され続けているクルマである。およそ18年が経っているのだが、これまでメンテナスを怠ることはなく、もちろん故障を放置することなどない。しかし、ボディーの傷みは経年なり。塗装は侵され、艶はすっかり失われている。ボディサイドのストライプも色褪せてしまっている。ラジエターグリルから出た錆がバンパーに流れ出て赤く付着している。しかし、むしろこれが格好いい!
写真では分かりにくいが、このクルマはきちんと洗車されている。しかし、仮に泥が付いていたとしてもディフェンダーの場合にはそれがまた良く似合う。

レイブリックは1996年に開業し、しばらくの間はディフェンダーの輸入販売が事業の軸になっていた。それまで中部地方ではディフェンダーを取り扱うショップがなく、レイブリックがオープンしたことでそれまで蓄積していたファンの方がいっきに押し寄せたかのようだった。
このディフェンダーのオーナーさまのように、以来そのまま乗り続けている方も少なくない。「これに代わるクルマはない」という状態なのだ。
ランドローバーはそれほどまでに深く愛されるクルマなのである。私も良いクルマに出会えたものだ。



スライディングサンルーフの構造は一般的にはよく似ており、多くの場合には雨樋が付いている。今回はクラシック・レンジローバーで紹介するが他のランドローバーや他メーカーの車種でも参考にしていただけると思う。

サンルーフが閉まっている場合でもルーフパネルには完全に密着しておらず、厳密には若干の隙間が空いている。僅かな隙間なので多量の雨水が流れ込むことはないが、それでもジワジワと沁み入ってくるのは想定内のこと。そこで、その下側、サンルーフパネルとルーフパネルの隙間に沿うように雨樋が設けられている。雨樋に垂れた雨水はチューブを通って排水される。車両の傾きなどで樋が溢れないように、排水チューブは四角に設けられている。
レンジローバーサンルーフ
写真はサンルーフの右前部分。直径7〜8mmほどの穴が確認できる。その先はAピラーの中を通るチューブに繋がっており、チューブの出口はフロントフェンダー内にある。
レンジローバーサンルーフチューブ

決して細いチューブではないが、それでも長年の間のゴミが蓄積することで雨水の通りが悪くなり、結果として排水しきれなくなった水が頭上から落ちてくることもある。そんな時はこのチューブ内を掃除することで解決する。プシューっと圧縮エアを送ったり、ワイヤーを通したりし、最終的にはチョロチョロと水を流して確認をする。
サンルーフからの雨漏れは大掛かりな修理を要する故障よりも、意外にこんな些細なことが原因だったりする。



ランドローバー_サイドランナーサイドランナー、乗り降りをする際に足を掛けるステップのことをランドローハーではこう呼ぶ。サイドステップとかランニングボードとか、メーカー各社で呼び方が異なるが、サイドランナーという呼び方はランドローバー特有のものだと思う。

ディスカバリー3サイドランナーのデザインをどう思うか、そしてニーズがあるか、それらはユーザーごとに異なる。中古車として入庫してきたクルマにたまたま付いていて、その車両を目当てに店頭に来られた方の中には「ラッキー、クルマを買ったら取り付けようと思っていたんですよ。」という場合もあれば、「スタイル的には無いほうが好きなので取り外すことできますか?」ということもある。本当に様々だ。
今回はお客さまのご要望で新たに取り付けた。

私個人は「サイドランナー無し派」だった。最近まで。スタイルの好みもあるが、乗り降りの際にその出っ張りが邪魔に感じることのほが多かったからだ。ところが、最近サイドランナー付きのクルマに乗ると、逆に便利に感じるようになった。もしかしたら年齢と共に足が高く上がらなくなったのかな・・・(汗)。 まだ早いだろう??? しかし、認めたくはないが他に考えられない。もしそれが事実だとしても、もう少し強がって「無し」に拘ってみよう。運動のためにも。(笑)


今夜も浜田省吾さんの曲を。
もし、人生であと一度しかライブを観られないと言われたなら、私は迷わず浜田省吾さんのライブを選ぶ。もっとも私が選んだところでなかなかライブが開催される機会はなく、それにチケットが獲れる保証もない。
来年1月に封切られる映画「アゲイン 28年目の甲子園」の主題歌に、なんと浜田省吾さんの10年ぶりリリースとなる新曲が使われることになった。それだけでも映画を観なきゃ!と思ってしまう。それはそれとして、新曲を含んだアルバムの発売が期待される。そうなればライブツアーも! 是非ぜひ実現してほしい!!!
今夜は、楽しみでならない浜田省吾さんの10年ぶりの新曲、「夢のつづき」。




レンジローバークラシック・レンジローバーは「スウィベル」と呼ばれるステアリングシステムが使われている。当時のランドローバー車のラインアップはディフェンダーとディスカバリーの三車種で、ホイールベースこそ異なれど、サスペンションやブレーキ、ステアリング関係は同様の構造がとられていた。各車のセッティングによって全く同一のパーツが使われているわけではなかったが、それでも基本構造はほぼ同じだった。このスウィベルもそうで、1970年にクラシック・レンジローバーが登場するより以前にディフェンダーの前身のランドローバー・シリーズ時代から踏襲されてきた構造である。
このドーム型をしたハウジングの上下にスウィベル・ピンというパーツがあり、それがステアリングを左右に切る場合の軸となる。また、このハウジングのことをスウィベル・ハウジングと呼ぶ。
スウィベル・ハウジング内にはドライブシャフトから繋がるCVジョイント(等速ジョイント)が収まり、オイルで潤滑されている。従ってオイル交換も必要になるので、スウィベル・ハウジングにはフィラー(注入口)とドレン(排出口)の各プラグが存在する。例えば車検の際などにそういったメンテナンスを行うのだが、粘性の高いオイルが劣化して更に固くなり、通常、プラグを抜いてもなかなか落ちてこない。仕方ないのでそのまま翌日まで放置をするような格好で仕事の段取りを組み立てるわけだ。
スウィベルピン・ハウジングもオイルが入っている以上はオイルシールの劣化などによってオイル漏れが発生する。その延長線上で大きなトラブルに発生することもあった。スウィベルピン・ハウジング内には片側で約370mlのオイルが入っている。それほど多い量ではない。そのオイルが漏れ始めたときに対処をすれば良いのだが、完全に漏れ切ってしまうまで放置される例も少なくなかった。絶対量が少ないだけに、「漏れていたけど、最近は気にならなくなったなあ」とやり過ごしてしまうのだ。つまり漏れ切ってオイルが空っぽになるわけで、やがてはCVジョイントが焼きつき、バラバラに砕けてしまうのだ。
スウィベルの構造を理解していない整備工場で車検を行なえば、4年6年とメンテナンスが行なわれずに過ぎることもあり、そういった重大トラブルに繋がる例も少なくなかった。

スウィベル・オイルは、1997年ごろからグリスに代わった。その時代にはクラシック・レンジローバーは生産が終了していたが、ディスカバリー・シリーズ1やディフェンダーはまだ現役だった。スウィベルピン・ハウジングからドレン・プラグが消え、グリスを注入するためのフィラーだけが残った。それと同時に、それまでオイルを使っていた過去の車両も、我々は随時グリスに交換していった。
オイルじゃないと逆にメンテナスがし難いという理由でグリスにすることを拒むオーナーも居たが、そういう意味では確かに一長一短あるのかもしれない。しっかり時間を掛け、古いオイルを抜いて新しいオイルを規定量注入する。それはそれは気持ちよい。そうやってご自身で定期的にメンテナンスをすることで、良いコンディションを保っているのだという実感があるのは確か。仮に分解する際にも、グリスよりオイルの方が取り扱いがずいぶん楽である。
ただ、グリスにすることで、オイルのように漏れることは少なくなり、CVジョイントのトラブルも格段に減ったのは事実。したがって、現在ではグリスでの潤滑が常套手段となっている。オイルシールに亀裂が入るなどしてグリスが一気に飛び出すなど、例外的なトラブルを除けば、スウィベルはメンテナンスフリーとなるわけである。



フューエルポンプ_レンジローバーフューエルポンプはエンジンに燃料を圧送するための重要な部品である。故障してしまえばエンジンは止まってしまう。今日もレイブリックではの3rdレンジローバーのフューエルポンプ交換の作業を行った。3rdレンジローバーのフューエルポンプは、過去にもブログで何度も取り上げている内容だ。繰り返し記事になるということは、故障の頻度も高いのだろうか?実際にデータを取ってみた。
ランドローバーの他車種との比較をすると分かりやすいのだが、各車によって分布台数は大きく異なる。そのため、過去何年という一定期間でサンプリングしても故障の頻度を単純比較することはできない。そこで、車種ごとの入庫件数を基準にしてみた。

《3rdレンジローバー》
2012年7月から今日までの総入庫件数は200件。そのうちフューエルポンプの交換作業は8件。参考までに、その間のエンジンオイル交換は87件。

《2ndレンジローバー》
2011年3月から今日までの総入庫件数は200件。そのうちフューエルポンプの交換作業は2件。参考までに、その間のエンジンオイル交換は91件。

レンジローバー_フューエルポンプそれぞれ、過去に遡ること200件の入庫データを割り出してみた。参考数値として出してみたのだが、エンジンオイル交換の比率は両者近い数値である。その中にあって、フューエルポンプの故障は3rdレンジローバーが8台に対し、2ndレンジローバーは1/4の2台だった。印象だけではなく、実際に3rdレンジローバーのフューエルポンプの故障頻度が2ndレンジローバーより高いことが分かった。

ちなみに、2005年以降世代のランドローバー(ディスカバリー3、ディスカバリー4、レンジローバースポーツ)はどうかと思い、調べてみた。なんと、過去にフューエルポンプのトラブルでエンジンが掛からなくなってしまった事例はレイブリックでは総入庫件数450件中一台もなかった。唯一、エンジン不調に陥ったクルマの原因としてフューエルポンプの吐出量不足が考えられたために交換した経験があるのみ。ランドローバー以外のクルマと比較してもフューエルポンプの信頼性は非常に高いといえるのではないだろうか。


以上のことはひとつのデータとして参考になるが、単にフューエルポンプのみを取り上げただけであって、決してこれが3rdレンジローバーの全てを象徴しているわけではない。今後も機会があれば、様々な観点からランドローバー同士を比較してみよう。



あってほしくないことがランドローバーには時々ある。

今日、というか、実際のところは数日間メカニックの頭を悩ませ続けていたのはLEDの補助灯取り付け作業でのこと。キットはランドローバー純正アクセサリーで、バンパーの切削加工などは必要だが配線はボルトオンのはずの商品。ところが、組み付けても点灯しない・・・。取付説明書どおりきちんと付けたにも関わらず。何度確認しても接続に間違いはない。配線各部で電圧を測定したり、導通を点検するも正常。定電圧のユニットが悪いのか、それともLEDランプ自身が悪いのか。ランプが左右同時に不良であることは考えられにくいから、やはり定電圧ユニットか?ところが、単体点検をする限り正常に見える。
しばらくしてメカニックがちょっとした違和感を発見した。左右のランプに接続されるプラス・マイナスの二本の配線が逆転しているのだ。LEDには極性があるのでもしこれが間違っていたならランプは点灯しない。そして左右のランプは直列で配線されているので、片方に電流が流れなければ両方とも点灯しない。
ランドローバーそして、予想どおり片側のランプの配線がプラス・マイナス逆に接続されていた。コネクターに対して二本差し込まれているギボシが逆さまに差し込まれていたのだ。勘弁してくれ〜!という感じ・・・。
まあ、結果的には原因が分かったからよかった。もうひとつ同じキットを英国から取り寄せて比較しながら原因を探ろうか?とも考えていた。そうなればまた数週間の時間が掛かってしまう。


今回はアクセサリーのキットでの出来事だが、本来の機能上のことでも同様のトラブルを経験したことがある。
ひとつはラジエターの電動ファンの配線。エアコンをONにすると電動ファンが回るという回路。一見正常に回っている。しかし、走り始めてしばらくすると水温計の針がみるみる上昇する。慌てて減速し、路肩に停まってアイドリング状態にすれば水温はすぐに安定する。
結局、これも配線が逆転しており、電動ファンが逆回転していたのだ。本来は外側(フロント側)からエンジンルーム内に吹き込まれるように回転しなければいけないのだが、それが外側に向かってファンが回転している。走り始めると走行風と喧嘩して風が相殺されて冷えなくなってしまうのだ。

もうひとつの例も冷却系で、ある車種は電動サーモスタットが使われており、水温センサーからの信号によってサーモスタットの開閉が行われる仕組み。それが逆転し、もちろんこのケースも正常な水温管理がなされない。

新車だからといって、あるいは新品パーツだからといって必ずしも正常であるとは限らず、こんなふうに時には疑って掛かることも必要なのである。
カリカリしても仕方ないし、ランドローバーとは仲良く付き合っていかなきゃ!



「エンジンが掛らないことが数回あった
ある3rdレンジローバーのオーナーさまからのお申し出である。ここ数週間の間にエンジンが掛らないことが数回あったが今日は掛る。掛らなかったときは、少し時間をおいたり、何度かクランキングしたら掛った。
もちろんどこかに不具合があるのだろうが、こういうケースのトラブルシュートはその判断が非常に難しい。EFI(電子制御燃料噴射装置)のどこかに原因がある場合にはテスターの診断によって何らかのフォルトが残っていることで手がかりになる場合もある。しjかし、フューエルポンプに不具合があってエンジンが掛らない場合にはフォルトは残らない。そして実際にこの車両の場合にはフォルトは残っていなかった。
それなら、ハイ!フューエルポンプを交換しましょう!というわけにもいかない。フューエルポンプ本体が壊れているのか、フューエルポンプを回すための電気回路に接触不良などの不具合があるのか、エンジンが掛っているときにはその判断が付かない。例えば、コネクターが熱で溶けて変形しているとか、ショートした痕跡が残っているとか、目視点検で怪しいと思えるほどの箇所が見つかれば別だが。

レンジローバー今回は数日間車両をお預かりし、燃料回路にプレッシャーゲージを取り付けて日に何度もエンジンを掛けて試してみることにした。クランキングをしてエンジンが掛らないことが起きたら、その瞬間のプレッシャーゲージを見る。燃圧(プレッシャー)が上がっていなければポンプが回っていないことの証拠である。そして、それは3日目に朝訪れた。燃圧「0」。そしてポンプ回路に12Vの電圧がきていることを確認。アース回路も点検。
電気回路は成立しているのも関わらずポンプが回らない。つまりフューエルポンプ本体が原因!とうことになる。
さっそくフューエルポンプを交換。無事完了!

10万円以上掛るフューエルポンプを、ヤマカンで交換してみましょうか?というにもリスクがある。今回はお預かり期間中に症状が出てくれたからとても良かったケース。そして、一発で壊れてしまって出先で立ち往生しなかったことが非常にラッキーだった。



レンジローバーユーズドカーとして入庫したクルマやユーザーさまからメンテナンスでお預りしたクルマ、そのクルマの整備に取り掛かったときに「お、愛されているなあ!」と思う瞬間がある。こんなふうに下回りの整備に取り掛かった場合に多い。例えばデファレンシャルオイルの状態を見たとき。
オートクラフトでは(レイブリックも同様だが)、お客さまにご納車するための整備では、全ての車両において全油脂類の交換を行なう。エンジン、オートマチックトランスミッション、トランスファ、そして前後デファレンシャル等々。写真は、ちょうどクラシック・レンジローバーのフロントデファレンシャルのオイルを抜き取っているところ。
デファレンシャルオイルは元々は飴色をしているのだが、2万キロも走行するとかなり黒ずんでくる。2万キロといえば一般的には車検ごとぐらいの走行ペース。仮にこれを一回パスしてしまえばすぐに4〜5万キロとなる。そうなればオイルは真っ黒で、しかも酷いものではドクドクと塊になって落ちてくるほど劣化していることもある。ただ、この段階では走行フィーリングに異常が感じられることは少ない。
これが更に悪化し、デファレンシャルギヤが壊れて音が出たり最悪のケースではギヤが掛けて走行に支障をきたすことにもなる。ただ、その確率はとても低い。故障に繋がる確率が低いのなら気にすることないじゃないか!と言われてしまえばそれまでだが、デファレンシャルオイルを交換する作業の目的はただオイルをキレイにすることだけではない。
例えば、クラシック・レンジローバーの場合、前後デファレンシャルにはそれぞれおよそ1.7リットルのギヤオイルが入っている。長い年月をかけてじわじわと漏れが発生していて、オイルがかなり少量になっていることもある。少量になれば劣化は更に早まる。実際に、ドレンを開けても粘土状になったものが塊となってコトっと落ちてきただけという経験も少なくない。そんな状態でも壊れずに機能しているランドローバーのデファレンシャルギヤの頑丈さには驚くばかりだが、それでも何年かに一台はギヤがバラバラに砕けてしまったクルマが入庫する。

快適に乗り続けること、故障のリスクを避けること、オイル交換の目的はそんなところだろうが、これを人間の体に置き換えれば、健康に気遣った生活を続けるということである。不摂生を繰り返せばいつか無理がくる。病気になる確率も上がる。人間の身体と違って自然治癒力がない機械の場合にはなおさらである。
目に見えない部分だし、手間を掛けてメンテナンスをしたところで体感できにくい箇所である。しかし、それでもしっかりと手が入れられており、ドレンボルトを抜いたときにそれほど汚れていない飴色のオイルが滑らかに落ちてくる様子を見ると「愛されていたんだなあ!」と安心するのである。



レンジローバーフューエルポンプある日突然エンジンが掛からない・・・。大変困る事態だ。エンジンが掛からなくなる原因は様々だが、その中でもフューエルポンプの故障は代表的である。昨夜、レイブリックには一台のレンジローバーがレッカー車で入庫した。原因はフューエルポンプだった。
ガソリン車の場合、電気モーター式のフューエルポンプが使われていることが一般的で、いつの時代のどんなクルマでも同様の故障は起こりうる。ランドローバー以外のクルマだが、私も過去に二度経験がある。クルマに乗り込んでエンジンを掛けるときというのは、ほぼ必ずクルマで出かけなければならない用事があるときなので、とても困ってしまう。自分のときもそうだったが、今日のようにお客さまのクルマが入庫するたびに何とかならないものかと考える。「何とかならない」というのは、自分の力で何とかしようってことではなく、自動車の設計の段階でもうひと工夫してもらえないかという他力本願的なもの。汗

今日は、私が考えるフューエルポンプの停止に対するフェイルセーフ案を。

その一、フューエルポンプを並列で二つ設ける。能力は同じでもよいし、どちらかが小型のものでもよい。正常時には二つとも作動し、万が一どちらかが止まったときでも片方のポンプで、ある程度の吐出量を確保できる。エンジンの最高出力は出せないまでも、7〜8割の性能が確保できればとりあえず移動はできる。電子制御でエンジン回転数や最高速度を制限し、同時にメーター内に「No.1 FUEL PUMP FAULT」などと警告を出す。

その二、その一と同様にフューエルポンプを二つ設けるのだが、例えばイグニションスイッチを回すたびに、今回はNo.1ポンプを、次はNo.2ポンプを、と交互に作動させる。たえず片方だけ作動させていると、作動させていないほうが固着してしまう恐れがある。なので交代で仕事をさせる。どちらかが故障したときには、一度イグニションスイッチをOFFにし、掛けなおせばもう一方のポンプが回ってくれるのでエンジンは掛かる。

いずれもフューエルポンプを二つ使う方法。壊れる可能性があるのだから複数でカバーするしかない。検討材料はいろいろあるだろう。まずはコスト、そしてスペース、さらには僅かだが重量増も。
しかし、例えばレンジローバーの場合、1,100万円の車両本体価格が仮に数十万円高くなってもきっとオーナーさんは安心が買えることで納得していただけると思う。オプションにするのもよい。オプションを選ばない場合にはタンクにメクラ蓋を付けておけばよい。
ランドローバー各車のフューエルタンクは80〜100リッターと巨大なものなので、設計上ポンプが収まるスペースも充分確保できるだろう。車重は2トンを余裕で超えるほどなので数キロ重くなるぐらいでは性能や燃費に現れるほどではない。

どうだろう、私には全く問題ないと思うのだが。メーカーさん、採用してくれないかな!この案をヒントにして立ち往生しないクルマを作ってくれたら凄く嬉しいなあ!



私が子供の頃には、まだ2点式シートベルトのクルマもあった。飛行機の座席のように左右からのベルトをカチャっと留める、あれが2点式。現在、乗用車のシートベルトのスタンダートは3点式。左右の腰と肩は片側、これで3点。
モータースポーツでは一般的に4点式以上が必要とされている。両腰と両肩で4点支持されるわけだ。股の間から5点目を追加することもある。とにかく、安全重視。
私もサーキット走行の再には4点式を締めている。実際、強烈な横Gが掛るコーナーリング中に正確な運転操作をしようと思うと体がしっかりと固定されていないととても無理なのである。私は、スーっと息を吸ってお腹を引っ込めた状態でバックルをカチャっと嵌めるぐらいギュウギュウに締める。
そのレーシング用4点シートベルトで私は「TAKATA」の名前を知った。

そのTAKATA(タカタ)だが、今ではチャイルドシートメーカーとしてすっかり有名になっている。
レンジローバー_アイソフィックスISOFIX今日、お客さまにご契約していただいた3rdレンジローバーご納車させていただいたのだが、そこでTAKATAのジュニアシートが登場した。ISOFIX(アイソフィックス)という国際規格があり、3rdレンジローバーのリヤシートにはISOFIX規格のアンカーが仕込まれている。
一方、ジュニアシートにはそのアンカーにピッタリ勘合するようにコネクターが設けられている。簡単に確実にチャイルドシートやジュニアシートを固定できるという取付規格なのである。我が家の暴れん坊たちが赤ちゃんの頃にはまだISOFIXは普及していなかった。ISOFIX規格のチャイルドシートは存在していたのかもしれないが、対応したクルマに乗っていなかった。チャイルドシートを別のクルマに付け替える際には、シートベルトをあそこに通してここで固定して、まあ厄介なもので、夏には一汗かくほど面倒な作業だった。このISOFITがあればどれほど便利だったことか。
現在ではきっとほとんどのクルマがISOFIXに対応している。もちろんランドローバー各車も。これからチャイルトシートやジュニアシートをご用意される方にはお勧めの安全装備である。



レンジローバーイヴォーク

スウェーデンのシステムキャリアメーカーのTHULE(スーリー)、これはその最新のカタログ。

まだ私がランドローバーに出会う前のこと、その頃は乗用車に乗っていたのだがスキー板を積むためには必ずTHULEのキャリアを使った。ホンダ・アコードの時も、フォルクスワーゲン・ゴルフの時も。ルーフの上にTHULEのキャリアが載っていることが既にお気に入りのスタイルだった。もちろん、愛車との組み合わせは究極の自己満足といっても良いほど。「愛車+THULE+スキー板」、これこそ至上のコラボレーション!

ランドローバーディフェンダーイヴォーク

さて、カタログの表紙を飾っているのはレンジローバー・イヴォーク。中を見れば更にディフェンダーも登場している。最近はすっかりスキーからも遠ざかってしまい、趣味でキャリアを使わなければならないシーンはなくなった。しかし、こんなカッコいいスタイルを見ると何かを積みたくなる。まずはTHULEのキャリヤを付けたくなる。何も積むものがなければ空っぽのジェットバックでも良い。
眠いのに、妄想が尽きない。ああ、夢に出てきそう・・。



ランドローバー_レンジローバーイギリスから来日された知人がオートクラフトを訪れてくださった。お土産で本国でのランドローバーのカタログをいただいた。
昨今ではカタログも電子化されてCDなどのソフトに収められるケースも増えているし、カタログで紹介されているほとんどの情報はウェブで閲覧できることが多い。しかし、やはりカタログの存在感は大きい。例えば、ウェブカタログをプリントアウトしたところで、やはり冊子となったカタログの重みには到底敵わない。
英語のカタログを手に入れたところで、英国本国仕様のランドローバーをオーダーできるわけではない(笑)。細かく目を通してみれば、もしかしたら日本仕様とは異なる発見があるかもしれないが、そんなことよりもコレクションとして手に入ったことがとても嬉しい。
重い荷物をはるばる日本まで持ってきてくださってありがとうございました。



今日からゴルデンウィーク。天気もよいし、愛車の手入れをされている方も多いのでは。
そこで今日は、我々が行っているレザーシートのクリーニング方法をお伝えしよう。

レンジローバー使うのはメラミンスポンジ。自動車パーツ量販店ではなく、スーパーやホームセンターの日用品コーナーほうが見つけやすいと思う。「ゲキ落ちスポンジ」というような名前で売られているのだが、その名の通りゲキ的に汚れが落ちるのだ。
使い方は簡単。メラミンスポンジに水を含ませ、軽く絞って汚れている部分を磨くだけ。メラミンスポンジの大きい面を使って弱い圧力で擦る。まずはそれを繰り替えずだけでかなり汚れが落ちる。汚れが酷い部分だけは少し強めに集中的に行う。
注意点としては、小さく摘まんで強く擦らないこと!集中的に擦ると、そこだけ色落ちをすることがあるから。経験では、よほど強い擦り方をしない限りは大丈夫だが。
こんなふうにメラミンスポンジで汚れを取り、濡れたタオルでふき取ればよい。

レンジローバーお手入れキレイになったレザーシートには最後の仕上げが必要。
レザーシートを人の手に例えると分かりやすい。例えば油で汚れた手をブラシでゴシゴシ洗って汚れを落としたあとは、まずタオルで手を拭き、ハンドクリームをぬる。レザーシートにもハンドクリームに相当するものが必要だ。例えば、オートグリムの「レザーケアクリーム」。このようなクリームを塗りこむことで、カサカサの手がしっとり湿ったような仕上がりになる。これで完了!

是非お試しください。




ディフェンダー_ランドローバー
1995年にランドローバーに出会い、レンジローバーに一目惚れをした私だったのだが、ディフェンダーというクルマの魅力に惹かれたのはそのもう少しあとのことだった。というのも、ディフェンダーというクルマを見たことがなかったから。

1948年にランドローバーが生まれた。ランドローバー社が作っているクルマは、そのまんま「ランドローバー」と呼ばれ、それがシリーズ1、シリーズ2、シリーズ3へと発展し、シリーズ4とならずにやがてディフェンダーという名が付けられた。そんなふうにランドローバーの血統をそのまま引き継がれたクルマなのである。
同じ構造のシャシを使って1970年にレンジローバーが、そして1989年にディスカバリーが誕生した。ホイールベースが異なっていたり、上に載っているボディーが異なってはいるが、基本構造は同じである。レンジローバーとディスカバリーは、その後モデルチェンジのタイミングで、それまでディフェンダーと共通だったシャシ構造から脱却し、独自のスタイルへ移り変わった。
最後まで残った「ランドローバー」、それがディフェンダーなのだが、既にその後継車となるDC100が2015年に生産開始されることが発表されている。来年、2014年が最後の年となる・・・。そう考えるのが自然だが、DC100と並行して数年は現在のまま生産が継続されるとの説もある。
DC100のデビューもとても楽しみなのだが、、ディフェンダーという、このランドローバーの基本的なスタイルのクルマが一年でも長く生産を続けられることはとても嬉しい。

ランドローバー_ディフェンダーこれは2012年モデルのXSグレードのディフェンダーのインテリア。ナビゲーションシステムは日本に上陸してから取り付けられているが、それ以外の装備もとても充実している。1996年にレイブリックでディフェンダーの取り扱いを始めたのだが、あの頃のクルマとは全く違う。エンジンも進化しているが、とくに内装を含めた装備関係の変化は驚きである。
あの頃にはなく、現在は備わっている装備品はざっとこんなところ。

・エアコン(当時はクーラー)
・パワーウィンドウ
・集中ドアロック
・シートヒーター
・熱線入りフロントガラス

言ってみれば普通の装備だが、それらがないガラパゴス的なクルマがディフェンダーだった。
せっかくここまで完成されたのだから来年で終わりというのはいくらなんでも寂しすぎる。生産延長の噂どおり、一年でも長く生き延びてほしい。
少し気が早いが、ファイナルモデルは「買い」かな。笑



「LAND ROVER」と出会って18年。クルマ好きの私だが、ある意味では運が尽きたとも言える。気持ちも体も、多くのクルマを受け入れにくくなってしまったのだ。生涯ランドローバーと共に過ごせることには何の不満もないが、怖いのは、他のクルマの現状を見逃してしまうこと。
ランドローバーの魅力が絶対的なものだと信じ続けていたとしても、実はそれがすっかり時代遅れのものになっていて、それに気がつかずに過ごしているという可能性もある。
だから、時々他のクルマに目を向ける必要がある。下取りで入庫したクルマだろうが、レンタカーだろうが、あらゆるクルマに触れることに普段から心がけている。その結果、更にランドローバーが好きになり、そんなことを繰り返しているうちに18年が過ぎているというわけである。

2013-04-18さて、今日はランドローバーのライバルでもあるポルシェ・カイエンターボに乗る機会が訪れた。高速道路でシュパーンと抜かれたことなど数え切れない。カイエンに乗る人の多くがスピードマニアなのか、カイエンそのものが自然に早いのか、あるいはその相乗効果なのか。とにかく別次元で走っていくカイエンをたびたび見かける。そして、その理由が今日、高速道路を走って分かった。
カイエンは、スポーツ性能が優れたSUVではない。普通にスポーツカーなのだ。私はそう感じた。体に感じる何もかもが早く走るために設計されたスポーツカーのそれでしかない。そして、実際に速い。「SUVにこのパワーは要らないでしょ!」、運転をしているとそんなふうに思えないのだ。スポーツカーに求められるパワーが表現されているという、非常に当たり前の感覚なのだ。
気がつくと「おっと!覆面パト、後ろに居ないかな・・」そんな心配をしながらバックミラーを見なければいけない、そんな速度域に入りそうになっている。きっと今日の私は、私が過去に見てきたシュパーンと抜かすドライビングをしていたに違いない・・・。

いやあ、素晴らしいクルマだ。しかし、私にはすっかりランドローバーの鼓動が染み付いていることにも気がついた。カイエンに乗ってみてよかった。カイエンの素晴らしさも分かったし、今日は乗らなかったランドローバーの素晴らしさも再認識できた。



ランドローバーのボディーカラーの多くは世界中の土地の名前や、その場所の印象が表現されていることが多い。
現行ランドローバーを例にあげると、

Indus Silver ・・・インダス川
Ipanema Sand ・・・イパネマ海岸
Orkney Grey・・・オークニー諸島
Baltic Blue ・・・バルト海
Santorini Black ・・・サントリーニ島

などなど。

日本の地名や名所もある。

Fuji White・・・富士山

もうひとつ、個人的にこのネーミングはとても気に入っている。

Nara Bronzeディスカバリー4

奈良・銅、そう、きっと奈良の銅像のこと。奈良には多くの銅像があるだろうが、私は勝手に東大寺の大仏だと思っている。

富士、奈良に続いて、ランドローバーにも更に日本由来の名前が増えると嬉しい。
こんな名前はどうだろうか?笑

Ogasawara Blue
Yaku Green
Himeji White


ボディーカラーの名前はその土地そのもののイメージに限ったわけではない。
こんなものもある。

Rioja Red・・・リオハ地方
Barossa・・・バロッサ・バレー

これらは共に深みのあるレッドなのだが、リオハもバロッサもワインの産地で有名な土地。きっと、そのまんま、ワイン・レッドなのである。

また、新型レンジローバー・スポーツにはこんな名前もある。

Chili

これはきっと赤唐辛子のこと。実際にそんな色をしている。



ボディーカラーのコーディネイターは、いったいどうやって名前をつけているのだろう?色が先に出来上がり、出来上がった色を見てイメージを膨らますのか、先に景色が浮かび、そのイメージの色を作りこむのか?
いずれにしても、私は時々こうしてランドローバーのボディーカラーの名前の由来を調べてそれを楽しんでいる。



ランドローバーランドローバーに限らず、オフロード走行でクルマを横転させてしまった経験がある方もきっといらっしゃるだろう。レイブリックのお客さまでも過去に何人かいらっしゃった。つまり転びそうなほど楽しい場所を走って、結果的に転んでしまったわけだ。そのまま笑って済ませられたかどうかは知らないが・・。

日本の法律では、自動車は35度まで傾けても横転しないように設計されている。ただ、これは空車状態で静かに傾けていった場合の数値なので、人や荷物が載って重心位置が上がれば更に倒れやすくなるし、走行中のバウンドなどのきっかけがないことが前提ではあるが。
いずれにしても、どんなクルマでも静かに35度傾けて倒れないなら、ランドローバーならもっと大丈夫だろう!そう期待してしまう。ほかのクルマに行けて、ランドローバーに不可能な道はあって欲しくない。
クライノメーターランドローバーは、45度まで傾けてもエンジンオイルの潤滑をはじめ、あらゆる走行機能に支障がでないような設計がされていると聞いたことがある。静かになら45度までは傾けられるということの証でもある。実際にそんな傾斜を経験したことはないが、かなりのスリルだろう。
純正でクライノメーター(傾斜計)が取り付いているオフロード車もあるし、市販でも売られているが、だいたいその限度は35度から40度。そのあたりが一般的に想定できる限界値なのだろう。

実際、どこまで傾けたら倒れてしまうのか、静かに傾けるのではなく走りながらならどうなのか、一度でいいから転ぶまで傾けて走ってみたいものだ。
仮に、仮にですよ!仮にレイブリックが「転んでしまってもよいデモカー」を用意してオフロード走行会なんぞ企画したら、そんなイベントみなさん興味ありますか?何度も言いますが、仮に!ですよ。汗
そんな面白いことができるなら是非参加したいと思う方は「いいね!」または「拍手」をどうぞ。「いいね!」がたくさん欲しいような、少ないほうが嬉しいような・・・。笑



今年、国内でイヴォークが発売されたことで、ランドローバー車がより広く知れ渡ってきたように感じる。そして、ブランドとしての「レンジローバー」と「ランドローバー」、この区別がとても判りやすくなってきた。・・ような気がする。
そこで、これまでも何度か説明をしてきたが、今日も「レンジローバー」と「ランドローバー」について。

自動車メーカー名としての「ランドローバー」。現在はこの「ランドローバー」の中にふたつのブランドが存在するものと私は解釈している。ひとつは「レンジローバー」、もうひとつが「ランドローバー」。(ちょっとややこしくなってきたかな?汗)
そのブランドとしての「レンジローバー」の中に、「レンジローバー・ヴォーグ」と「レンジローバー・スポーツ」と「レンジローバー・イヴォーク」がある。
また、「ランドローバー」の中に、「ディスカバリー」と「フリーランダー」と「ディフェンダー」がある。

整理をするとこのようになる。

ランドローバー/メーカー名
 ┃
 ┣━レンジローバー
 ┃  ┣━レンジローバー・ヴォーグ(3rd←2nd←クラシック)
 ┃  ┣━レンジローバー・スポーツ
 ┃  ┗━レンジローバー・イヴォーク
 ┗━ランドローバー
     ┣━ディスカバリー4(3←シリーズ2←シリーズ1)
     ┣━フリーランダー2(1)
     ┗━ディフェンダー(ランドローバー・シリーズ3←ランドローバー・シリーズ2
                 ←ランドローバー・シリーズ1)
  ※カッコ内は過去モデル

同じ単語、似たような言葉が入り乱れているので複雑ではある。
ただ、冒頭で「判りやすくなった」と申し上げた理由は、あるひとつのルールが明確になってきたからである。ブランドとしての「レンジローバー」と「ランドローバー」は、そのままボンネットデカールで統一されているのである。

rangeroverlandrover

左はレンジローバー・スポーツ、右はフリーランダー2。



サスペンションやステアリング系などの下回りの増し締め、もちろんそれはとても重要なことなのだけれど、しかし、現実的には現代のクルマの多くは増し締めをする必要がほとんどなくなっている。現代といっても、私が自動車業界に入り、国産車の整備に携わるようになった1990年ごろには既に、増し締めの必要に迫られたクルマにお目にかかることはなかった。
例えば、車検整備をしたとしても、自らが整備をした箇所をその確認の目的で締まり具合いの確認をすることはあっても、新車時から誰にも触られたことがないボルトがまさか緩んでいるなんて考えたこともなかった。自動車検査員は車検整備完了後に点検ハンマーを使って各部をチェックするのだが、それでさえも緩んでいることなどあり得ない上での、一種のパフォーマンスにも見える作業だった。

1995年にランドローバーに出合ったとき、それまでの常識が完全に覆った。増し締めが必要なクルマが日本に存在するのだと!高速走行時にふらつくというお客さまからの申し出があり、下回りをチェックした。一見なにも異常はない。ダメ元でボルトにレンチを当ててみると、あれ?締まる・・・。あれあれ?ここも、あそこも。
そんな具合いでフロントからリヤまであらゆるボルト・ナットを締め込んでいった。まあ、締まる締まる!そして試運転。まったく別モノのクルマになった。
それ以来、新車であろうと点検や車検で入庫したクルマであろうと、片っ端から締めていった。車検から帰ってきたら調子が良くてビックリされるお客さまもいたほど。あまりに走りが違うものだからショックアブソーバーの交換でもしたのではないかと思って請求明細を見るのだが足周りに関するパーツは使われていない。それでも、もしかしたら何か請求するのを忘れているのではないかと、そんなふうに心配して電話をしてくれた方もいた。

ランドローバー今回、レイブリックへ初めて入庫していただいて点検整備を行っているディフェンダーは、過去にいくつものサービス工場をすり抜けてきてしまったクルマ。車検や点検整備、中古車として販売されてきたときの納車前整備、それらを全て潜り抜けてきて、下回りのあらゆるネジが緩いまま今回に至っている。きっと、20年近く前の私のように、「ネジが緩んでいるはずがない」と信じきっているメカニックだけに触れられてきたのだろう。
今回の点検整備で、ここもあそこもしっかり締まりまった!これが本来のディフェンダーの走行性能だと、きっと実感していただけるだろう。



レイブリックのお客さまが、ある日ミニカーを持って来店された。この缶コーヒーのおまけのミニカーが流行ったのはおよそ1年前。私もそうだったが、多くのランドローバーファンがこのミニカー欲しさに普段は買わない缶コーヒーを大人買いした。ただ、我々が「巨匠」と呼ぶこの方だけは、集めるだけではなかった。この1/100のミニカーを使って、数々の作品を作り上げてきた。
先の、「集めるだけの人」の中には、勢い余って同じクルマを数台づつ買い込んだ人もいた。ある人はあとで少しだけ冷静になった。「一台づつでよかったかなあ!」と。そこでその方は閃いた!「巨匠に手渡せば、これに命を吹き込んでくれるかも!」。
そのお客さまは、自分の手元に置いておいても「生きない」ミニカーをレイブリックに持ってきた。レンジローバー・ヴォーグとディスカバリー4。「ほら、あのミニカーをモディファイされる方、あの方に差し上げてください!」と。お二方は面識はない。ただ、共に加藤ブログを読んでくださっているというだけ。

ディスカバリー4その後しばらくして「巨匠」がレイブリックに現れた。そして私は預かっていたミニカーを手渡した。「嬉しい!もうレンジローバーは無かったんだよ!」と。しかしディスカバリー4はちょっと余ってるとのこと。
次に巨匠とお会いしたとき、「そういえば、この前ミニカーくれた人は何に乗ってるの?」と聞かれた。ディスカバリー4であることを伝えた瞬間、巨匠の目がキラリと輝いた。「何色の?」、「イパネマサンド」ですよ!

discovery4それから数週間後、いつものようにひょっこりとレイブリックに現れた巨匠。こぶしの中に何かを握り締めているのも新しい作品を持ってきたときのいつもの仕草。手のひらを広げると、そこにはイパネマサンドのディスカバリー4が!おお!思わず声をあげてしまった。「イパネマサンドって微妙な色だねえ、こんな感じかな?」。いやいやバッチリですよ、そう答えると、「じゃあ、クリヤを掛けて完成させてくる!」と言ってそそくさと消えた。

昨日、完成したイパネマサンドのディスカバリー4がレイブリックに納車された。これは巨匠からイパネマサンドのオーナーへのプレゼントだそうだ。「誰だって自分のクルマと同じミニカーって欲しいもんでしょ!」と。
なんとも心温まるキャッチボールである。まだお会いしたこともないふたりが、ランドローバーのミニカーだけで繋がっている。

先ほど、イパネマサンドのディスカバリー4のオーナーに、巨匠からのプレゼントを預かっている旨のメールを送った。作品の写真を添付して。驚いたオーナーさんからすぐに返事が届いた。感動!なんてお礼を言ったらよいのか、と。お礼のお礼では際限なくなるし、とりあえず「お礼」の気持ちを私がお預かりをすることにした。

ゴルフコンペやアウトドアイベントの開催の目的のひとつは、こんなふうにお客さま同士の距離が縮まってくれること。ランドローバーのオーナー同士だからこそ縮まる距離感、それを感じられることが私はとても嬉しい。今回はブログの読者さん同士という出会い。こんな風にお客さま同士が繋がっていくなんて、それを見届けられる私はなんて幸せものなのだろう!



DSC_3606ボディーパネルがアルミだから成せる技なのか、あるいはそもそもこういう発想と技術があったからこそ材料にアルミニウムを選んだのか、どちらが先かは知らないが、現在もランドローバー車のボディーパネルにはアルミニウム合金が多く使われている。
もし日本で、いわゆる「旧車」に乗っていて、ボディーの修理が必用になり、そしてメーカーからのパーツの供給が終了していたら・・。まさか一枚の鉄板を叩いて曲げて作ろうという発想にはならないだろう。少なくても私にはその発想はなかった。中古パーツを探すか、あるいは修理を諦めるか・・・。
ボディーが加工しやすいアルミニウム合金で、しかも切って叩いて折り曲げて、もちろん簡単にとはいえないだろうが、それでも腕の立つ職人に掛かれば当たり前の仕事として1枚のボディーパネルを作ってしまうとは、やはり驚きだ。これが英国のクルマ文化なんだよなあ、きっと。
日本ではどういう基準なのか製造から11年、あるいは13年経ったクルマには乗ってほしくないと言わんばかりの政策がとられている。エコカーへの代替えの補助金の対象の基準もそうだった。それでも乗り続けている場合には車検時に納める重量税を多く納めなければならない。古さと重さなんて一切関係ないのに・・・。
DSC_3607多くのクルマに乗り継いできた私が言えることではないが、一台のクルマを自分の生涯よりも長く存続させられる環境の英国文化がとても羨ましく感じる。とくに最近そう思うようになった。
腕時計とか鞄とか靴とか、いわゆる一生モノって本当に存在する。そんなクルマに出会えた人はすごく幸せだろうなあ!アルミニウム板を加工してボディーパネルを作っているシーンからかなり飛躍してしまった・・・。

なんだか文章がうまくまとまらないなあ・・・。まあそんな日もあるか!
唐突だけど今日はこの辺で。


文章が下手でそれをごまかすというわけではないが、今日は最後に曲にしよう。
テレビCM(だったかな?)でセリーヌ・ディオンさんが出ていたのを観た。セリーヌといえば映画タイタニックの主題歌「My Heart Will Go On」は有名で、しかし私は同時に伊藤由奈さんがカバーした「My Heart Will Go On」に一気に飛んでしまった。私は伊藤由奈さんの歌い方がとても好きだ。姿勢、音楽に向かう姿勢とかじゃなく、単に歌っているときの姿勢や、口の開き方や、そういう単純な意味の「歌い方」にとても魅力を感じる。
だからCDを聴くというよりは、音は悪くてもYutubeで映像を探してみるほうがよい。そして今夜検索したのはこの曲。
「ENDRESS STORY 」。



お客さまがクルマ選びをされる際、インテリアカラーがその重要な要素になることが大変多い。白やベージュ系の明るい内装を好まれる方、黒ベースしか眼中にない方。純粋に色の好みとは別に生理的な要因もあるようだ。暗いと圧迫感を感じるから明るめの色が良いとか、逆に暗いほうが気持ちが落ち着くという方もいらっしゃる。
色の好みは人によって様々。だから大抵のクルマには何種類かのインテリアカラーが用意されている。

ディスカバリー4ディスカバリー
今日、商品車の広告用の写真を撮影しながら、私自身はどんな内装が好みなのか改めて考えてみた。例えばこの2台。共にディスカバリー4である。「当たり障りない答えを選んでいるなあ」、そう思われるかもしれないが、正直なところ私はどちらでもよい。どちらの内装にも魅力を感じる。強いてどちらかを選ぶとするなら、51:49でブラックかなあ。その程度の拘りである。ランドローバーに限って言えば、私にとってはインテリアカラーはそれほど重要な要素ではないのかもしれない。
あえて「ランドローバーに限って」と言ったのには根拠がある。これまで私がプライベートで所有してきたスポーツカーはその内装色が全てブラック系統なのだ。その理由はといえば、黒いと速そうに感じるから、かな?

こんなふうに、人それぞれ、想うクルマによって選ぶインテリアカラーが異なるのだ。
そう、以前、こんな素敵なお客さまがいらっしゃった。奥さまのご意向でベージュのシート限定でレンジローバーを探したことがあった。チェックのスカートとベージュのシートが最高に似合うと思う!と。いや、グレーでも似合うかな・・・、とは不思議とこれぽっちも思わなかった。そのお客さまがチェックのスカートを召されたときには、やはりベージュのシートしかありえない!と素直に思えたのだ。
その後、一ヶ月ほど掛かったと思うが、無事に希望のボディーカラーとベージュシートの組合せのレンジローバーを見つけることができたのだった。

ボディーカラーを選び、インテリアカラーを選び、いやあクルマ選びって本当に楽しい!



欧米では何分の一という数字の使い方をよくする。工具も1インチを基準に1/8、1/4、3/8、1/2となど進んでいく。考えてみれば、日本もその昔は六尺が一間だったり、変な(?)飛び方をしていたか・・・。
ランドローバーLROとくかく、欧米では「何分の一」という感覚は当たり前のようだ。今日届いたランドローバーの専門誌「LRO」が25周年記念号だった。日本なら20周年と30周年の間の年でしかないのだが、きっととても大きな節目に感じているのだろう。粗品でオリジナル栓抜きが付いてきた。笑

この雑誌はレイブリック開業時にその存在をお客さまが教えてくれた。当時はまだインターネットが普及しておらず、定期購読の申し込みには郵送でクレジットカード番号を伝えることで行っていた。この雑誌で見つけたパーツを通販で購入したこともある。和英辞典を片手に文章を作り、ファックスでオーダーした。
英語が解読できないため、全ての記事を把握することはできないが、それでも写真やある程度理解できた文章から様々なことを学んできた。記事が参考になってビジネスに繋がることも多い。カスタムの方向性のヒントになることもしばしば。
ディスカバリー3にレンジローバースポーツ用のブレンボキャリパーを付けたのも、ディフェンダー90の幌車を作ったのもこの雑誌の記事がきっかけになった。
日本では「紙」の本が次々に消えていくが、どうか消えることなくこの先もずっと続いてほしい雑誌である。

レイブリックは2006年に開業10周年を迎えた。特に大々的にイベントなどを行うことなどせず、割と静かに過ぎていったが、そうか、英国らしく1/4世紀を迎えたときには何か大きな催しを企画しよう!もちろん、オートクラフトも設立はレイブリックと同じ1996年。二社共に25周年を迎えることができたときには黙って過ごしている場合ではないだろう!
あと9年、節目の25年まで頑張ろう!



スポーツカー一辺倒の私を、ある日友人が「今日はカルチャーチョックを与えてやるぞ!」と、名古屋市郊外の河川敷のオフロードに連れていってくれたのは、おそらく私が22歳の時だった。友人のクルマはトヨタ・ハイラックスピックアップのシングルキャブ。車高を上げてマッドタイヤで武装してあった。当時としては典型的なオフロード仕様。
今では乗り入れ禁止になってしまった大型河川の堤防沿いだが、当時は多くのオフローダーが自由に走り、自然にオフロードコース化していた。コースといっても、私にとってはそこに轍がなければとてもクルマが走れるとは思えないほどの烈しい荒地。「こんなとこ、下りられるのかよ!転がるぞ!」、と助手席で怯む私に、「楽勝、楽勝!」と、一気に下りきり、そして次の上り坂に向けて加速する。「登れるはずない!」、叫ぶ私の言葉など全く無視。アクセルを緩めることなくジャンプするほどの勢いで一気に登りきった。オフロードに入ってほんの数分で、確かに「カルチャーショック」を受けた。
体が慣れたあと、運転を代わってくれた。さっき友人が運転していたようなスピード感を保ちながら、あらゆる傾斜にチャレンジした。それはそれは楽しかった。絶対に無理だと思う傾斜にも轍がある。誰かはここを走っているのだ。それならこのクルマでも行けるかも?助手席の友人を見ると、「当たり前!」という顔をしている。余裕の笑みには「躊躇するんじゃねえ!」と書いてあるようだった。私は友人の笑みと、クルマの性能を信じてひたすら走った。
それにしても大胆な友人である。私の未熟な運転では、ひとつ間違えば愛車が横転していたかもしれない。
ひとしきり走ったあとは川原の浅瀬にピックアップを停め、狂った平衡感覚の余韻を感じながら空を仰いで深呼吸をした。最高に気持ちいい!

そんな爽快感を味わったにも関わらず、私はその後もスポーツカーに乗り続けた。サーキットや峠道を走ることをやめる、そんな選択はやはり私にはなかった。オフロードやクロカン四駆を否定するつもりはない。友人のおかげで全くなくなった。ただ、それ以上にオンロードが好きだっただけである。

そんな私がランドローバーに出会ったのは、それからおよそ8年後、1995年のことだった。2ndレンジローバーと、ちょうどマイナーチェンジされたばかりのディスカバリー(シリーズ1)、そして人気が失われないままモデルチェンジに追い込まれたクラシック・レンジローバー。それらと対面した私は、その時はまだランドローバー=クロカンのイメージは全く沸いてこなかった。ポルシェがサーキットではなく街でも似合うように、オフロードを走っていなくても絵になる、そんな印象だった。
その後、ランドローバーには、とてつもないオフロード性能があることを知った。私のクロカンに対する知識と経験なんてそんなものである。もしディスカバリーをあの河川敷に持ち込んだら、友人のピックアップを凌駕できる走りはきっとできるはず。実際にはディスカバリーでそれほど烈しいオフロード走行を経験したことはない。ただ、その実力をきっと備えているということを感じているだけで、ランドローバーは充分魅力的だった。

こんな動画を見るたびに、自分が惹かれた初めての四駆がランドローバーであったことの偶然に感謝したくなる。









ここは東名高速道路下り線、足柄サービスエリア。
夕方、東京を出発して名古屋へ向かう途中、厚木を過ぎたあたりから暴風雨になってきた。雨だけではなく、レンジローバー・スポーツが風で揺れるほど風も強くなってきた。追い越しを掛けようとすると、そのクルマが跳ね上げた水しぶきがフロントガラスを覆い、前が見えなくなって一瞬怯む・・・。そればかりか、対向車からの、きっとトラックが跳ね上げた水しぶきが羽のように広がって中央分離帯をスローモーションのように越えてくる。これがかなり大量で、「ジャジャジャジャジャ」というよりはひっくり返った波のように「バッシャーン!」という感じ。こんな気象条件のときほど、今自分が運転しているクルマがランドローバーであることに感謝したくなる。轍にたまった雨や、クルマが振られるほどの風にも、ランドローバーの性能は十分に絶えてくれる。むかし、スバル(多分レオーネ)のテレビCMで「安心は性能です。」というコピーがあった。横殴りの雨のハイウェイ、娘のバイオリンの発表会の会場に急いでいるのだろうか。しかし、後席ではワンピースの女の子がスヤスヤ眠っている、そんなシーンだ。今日の情景はまさにそんな天候だった。

大井松田インターを過ぎ、神奈川県から静岡県の県境の山間に入ると、風雨はいっそう強くなった。トンネルの出口では雨と風が一度に襲ってきて非常に怖い。50km/h規制が出ていたが、そうでなくても、恐ろしくて速度は出せない。もらい事故も嫌なので、足柄サービスエリアで小休止をした。停車中も風でクルマが揺れる。台風のようだった。
しばらく休んだが、雨は弱まりそうもない。仕方なくリスタートし、細心の注意を払いながら走行車線をゆっくり走り続けた。雨が弱まってきたのはようやく浜松が近くなったころ。およそ2時間、暴風雨の中を走り続けた。クルマの運転で肩がこることは珍しい。愛知県の自宅に着くころには両肩がパンパンに張ってしまっていた・・・。

とにかく無事自宅にに到着!さあ、ゆっくり風呂に入って体をほぐしてこよう。



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