LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ:レンジローバー > 2ndレンジローバー

レンジローバースターターモーター
これは1996年モデル2ndレンジローバーのスターターモーター。スターターモーターが故障してエンジンが掛からなくなり、レッカーでの入庫となった。
私がまだ国産車の整備に就いていたころ、スターターモーターが故障した場合にはオーバーホールという選択肢も十分にあった。しかし、1995年にランドローバーに携わるようになってからは、オーバーホールをした経験は・・・、ほとんどない。いや、本当に記憶がない。
実は最初の頃は、車両から取り外したスターターモーターを、まずは分解をした。しかし、やがて分解するまでもないことが分かった。
このスターターモーターを見て気が付くことは、なんとなくオイルでしっとりと濡れていること。この状態のスターターモーターを分解すると、それはもう修理が不可能であることは一目瞭然!なのである。今回も、それを紹介するために十何年かぶりに分解してみた。それがこちら。
レンジローバーセルモーター

原因は、タペットカバーからじわりじわりと滲み出たエンジンオイルが、長い年月をかけてスターターモーター内部へと入り込んで汚れと共に粘土状になってしまうこと。今回の場合には、その汚れがよほどの抵抗になったのだろう、樹脂製のリングギヤが完全にバラバラになってしまっていた。
内部の壊れ方は様々だが、この頃のレンジローバーやディスカバリーのスターターモーター故障のほとんどが、今回のようにオイルの侵入によるもの。
これを防ぐにはこまめにエンジンルーム内を点検し、必要に応じてタペットカバーガスケットを交換することになるのだが、明かなオイル漏れでないだけにそれを察知するのは非常に難しいことかもしれない。



ブレーキは走っているクルマを減速させるための重要な装置である。足でグっと踏むブレーキは、その足の力だけでなく、一般的には足の力を更に補助するための「倍力装置」が備わっている。多くのクルマで使われているシステムは負圧式。エンジンは空気を吸い込み、圧縮して爆発させる。その一連の工程の中で「負圧」が作られる。その負圧を貯めておき、ブレーキペダルを踏んだ時にペダルが奥に吸い込まれるような形で補助を行うというもの。

レンジローバー_ブレーキレンジローバー_アキュームレーター
写真は2ndレンジローバーのエンジンルーム。2ndレンジローバーの倍力装置は電動モーターによるもの。ブレーキペダルを踏むと電動でポンプが回転し、回路内のブレーキフルードに圧力をかける。その圧力を利用して強い踏力を発生させる。基本構造としてはこのようなものだが、現実的にはブレーキを踏んだ最初の一回は電動ポンプで汲まれた圧力がほんの一瞬追いつかない可能性がある。そのために絶えず圧力を貯めておく必要がある。その役割を担う部品がアキュームレーター。黒い球状のパーツがそれ。
この中は高圧ガス室とフルード室に分けられており、ダイヤフラムで仕切られている。片側には高圧のガス、もう片側にポンプで組まれたフルードが汲み込まれ、圧力の「掛け合い」を行っている。そうやってポンプが回っていない時でもブレーキ何回か分の圧力が絶えず貯められていというわけ。

このアキュームレーターの機能が低下してくると、貯められる圧力がブレーキ4回分から3回分、そして2回分と徐々に低下してくる。やがては貯められる機能がなくなり、ブレーキの補助はポンプが回っている時だけに頼ることになるわけだが、例えば朝イチの運転し始めの一回目となると圧力が追いつかなくなり、当然ブレーキの効きが悪い。慌ててブレーキを踏み直す頃にようやく液圧が上がってきて無事に止まれるという、ちょっと危険な状態になる。
つまり、このアキュームレーターは消耗品であり、定期的に交換する必要がある。

その交換目安の判別方法を。
運転席に座り、エンジンを掛けずにイグニションON。エンジンルームから聞こえてくる音に注意していると、まずそこでポンプが「ブーン」と音を立てて回る。この音が止まった時、正常な状態ならアキュームレーターにはブレーキ4〜5回分の圧力が貯められている。それを確認するにはブレーキを踏んでみれば良い。ペダルを1回、2回と奥までゆっくり踏んでいく。新品状態なら4回から5回目を踏む頃になると「ブーン」とポンプが回り始める。アキュームレーターの機能が弱ってくると、それが3回目、2回目と下がってくる。2回目でブーンと回り始めるようになったらそろそろ交換時期が近づいているというところ。やがてはブレーキを踏むたびに回り始めるのだが、この状態では先の説明の通り、状況によては圧力が追いつかないことが起きる可能性がある。

安全のため、決して先送りをしてはならない重要なメンテナンス項目である。



先日作った2ndレンジローバー用のタブレットホルダーは、やはりその位置の関係で改良の必要があった。オーディオが隠れてしまい、またオーディオも社外品に換装しているのでステアリングに取り付けられてボリュームコントロールなどのスイッチが使えないこもあってとても不便なのである。なんとかしてタブレットの位置をもう少し上に上げないと・・・。ここ数日、そのことばかり考えていた。
そんな中でいくつかの改善策が浮かんだのだが、それに合った材料が手に入るかどうかが最大の問題だった。
レンジローバー_タブレットレンジローバー_タブレットホルダー
再びホームセンターに出かけた。目当ての材料はやはり加工がしやすいアルミ。そしてイメージ通りのアングル材を見つけた。それがこの折れ曲がった材料。それを切ってアルミ板と組み合わせ、貼り合わせるように穴を開けた。そして例のビートソニック製の直付けスタンドを取り付けた。
ここでクルマに仮合わせ。バッチリ!これならオーディオ操作も問題ないし、ハザード等の車両スイッチの邪魔にもならない。あとは塗装をし、裏面にクッション材としてゴムシートを貼り付けて完成。
レンジローバー_スマホホルダーレンジローバー_7インチタブレット

手作り感は否めないが、これならなんとか製品として発売できる水準かな。前向きに検討してみよう。



アルミ板を使って工作をした。
レンジローバー_タブレット

目標のサイズに切断後、ドリルで穴を開ける。
レンジローバー_スマホ

折り曲げたのち、ブラックに塗装。
レンジローバー_7インチ

裏側にゴムシートを貼り付け
レンジローバー_tab

ビートソニック製の直付けスタンドをネジ止めして完成!
レンジローバー_タブレットホルダー

目的は7インチタブレットを簡単に固定したかったから。
レンジローバー_スマホホルダー

作ったものをこんなふうに小物入れ部分に引っ掛けて、
レンジローバー_スマードホンフォルダー

フック式でハメ込むだけ。
レンジローバー_7インチタブレットホルダー


これでタブレットにたっぷり保存した音楽をクルマの中で安全に楽しむことができる♪



中断していた2ndレンジローバーのダッシュボード外しの続きを行い、無事に取り外すことができた。取り外すよりも組み付けるほうが数倍大変。個人的にも慣れない作業なので組み付けには少なくとも丸一日、いやもうちょっと掛かるかも。
2ndレンジローバーレンジローバー
分解したときの要領を忘れないうちに早いところ組み付け作業を行わないといけないが、今日はそこまで時間が作れなかった。明日の休みを挟んで木曜日からチャージを掛けようかな!昨日と今日は雪が降ってとても寒かったが、木曜日からは気温も少し上がるようだから作業も捗るかな。頑張ろう!



レンジローバーまず、写真の右側、2ndレンジローバーの純正マフラーの話から。
1995年にデビューした2ndレンジローバーは、1999年にビッグマイナーチェンジを行った。その時にはマフラーの形状も大きく変わった。それまでは右側に出てくる1本出し、それがマイナーチェンジでは左右2本出しになった。個人的な意見だが、私にはその意図が掴みきれない・・・。出口の少し手前でT字に分けて左右に振っている形状なのだが、途中までは一本で従来と変わらないので排気効率も特に良くなっているようには見えない。
では、スタイル?ところが、1997年からは出口形状が下向きになり、バンパーの影に隠れてほとんど見えなくなっている。2本出しになってもそれが左右に分かれただけで、やはりバンパーに隠れているのは変わらない。決して出口のスタイルを主張しているスタイルではないので、あえて2本出しにする必要があるのだろうか。
更に、二股に別れる部分の形状。排気は突き当たりでぶつかって、強引に左右に分かれていく。Y字ならともかく、完全にT字なのだ。とても排気ガスがスムーズに流れるとは思えない。
部品点数が多くなるので重量は増し、コストも上がる。それなのに何故?と思ってしまうわけである。奥深いところにその真意はあるのだろうか・・・。

さて、2本出しの疑問が今日の本題ではない。今回問題になったのは、このパーツがメーカー欠品であること。交換を迫られた2ndレンジローバーが入庫したのだが、新品パーツが手に入らないのだ。「これがなくては車検を通すこともできない」という重要なパーツが欠品とはとても苦しい。
結局、三和トレーディングさんがリリースしている「LEADERマフラー」を装着することで解決した。写真左側がLEADERマフラー。ピカピカに磨き上げられたステンレス製で、クォリティーは高い。
ちなみにこの商品は右側1本出し。
レンジローバー_マフラー



冬休み中で助かったと思うほど寒い日が続いている。寒さからか、それとも正月休みで寝過ぎだからなのか、腰が少し痛い・・・。それと同じような現象はクルマにも起こる。クルマも穏やかな気候だと故障は少ないし、しばらく乗らないと動きが悪くなることもある。今日の症状は寒さから来るもの。
レンジローバー_リヤゲート2ndレンジローバーのナイアガラ号のリヤゲートのガスダンパーが弱って開けても保持できなくなってしまった。荷物を取り出そうと思っているうちに、上からスーっと落ちてきてしまう。もしかしたらこのまま春まで過ごしてしまえば気温の上昇と共にガス圧も復活するかもしれない。しかし、まだ冬本番はこれからだし、ゴルフ場でバッグを降ろしてくれるキャディさんの頭に当たったりしたら大変なのでさっそく交換することにした。
交換は簡単。マイナスのドライバーなどでクリップ部をコジてやれば簡単に脱着できる。これでヨシ!新年だからこそシャキっと行こう!

【2015年1月2日 走行距離 88,463km】

テールゲートダンパー・・・6,300円(税別)×2本



レンジローバー_エアサスペンション2ndレンジローバーは2002年の最終モデルでさえも既に12年が経っている。レイブリックでも2ndレンジローバーのお客さまはかなり少なくなった。これはエアサスペンションの中枢部ともいえるバルブブロックをオーバーホールしているところ。月に何台もの作業を行っていた頃もあったのだが、今では一年でも数えられるほどまで減っている。
バルブブロックの中には大小およそ50個のO-リングが使われており、それらが硬化することでエアの気密が保たれなくなってエア漏れなどの症状が出る。オーバーホールはバルブブロックを分解清掃し、それらのO-リングを全て交換する作業だ。分解をして元通りに組み付けるだけなので特に複雑な作業ではない。ただ、丁寧さが必要。
レイブリックの宮原スタッフが作業を行っているのだが、オーバーホールは彼が担当をすことが多い。これまでにいったい何台のバルブブロックをオーバーホールしてきたことだろう。100台は裕に越えている。上には上がいるかもしれないが、それでももしかしたら日本で最も数多くバルブブロックを手掛けてきた男かもしれない。



レンジローバー2ndレンジローバーのナイアガラ号にエアサスの故障が発生。エンジンを掛けて発進したところでメーター内のメッセージセンターに「EAS FAULT」の表示。センターコンソールにある車高調整スイッチのインジケーターランプが4つとも点灯。故障のフェイルセーフで車高調整機能が停止した合図だ。
さっそくテスターによる診断を行った。今回の答えは単純明解だった。左フロントのハイトセンサーの不良だった。サンサーからの情報を確認すると実際にはありえない数値を示していた。
レンジローバー_エアサスレンジローバー_エアサスペンション
今回のハイトセンサーはエアサスペンションの故障部位の中でも代表的なもの。更にトラブルシュートもパーツの交換作業もとても簡単なケース。19年経ったクルマであることを考えれば致し方ないとは思うものの、出先でフォルトが表示された時にはとてもブルーになる・・・。

走行距離・・・・85,850km
パーツ代金・・・・26,700円(税別)。



2ndレンジローバーのオーナーさまはご自身でメンテナンスやタスタムにトライされる方が多いようで、その方法などを質問されることがある。
ここもよく聞かれる場所。今日はエアコンコントロールパネルの照明バルブ切れの車両が入庫したので、その交換の過程に沿ってコンソール周辺の分解の仕方を紹介しよう。

.札鵐拭璽灰鵐宗璽襯螢奪匹魍ける。見えにくいが、パワーウインドゥスイッチパネルを固定しているビスが2本あるのでそれを取り外す。
レンジローバー1

▲僖錙璽Εぅ鵐疋ゥ好ぅ奪船僖優襪郎2鵑麓茲螻阿紘要はなく、少しずらしてやすだけで今度はシフトゲートサラウンドパネル(木目調のパネル)の固定ビス1本が見える。シガーソケットの配線コネクターを抜いてサラウンドパネルを取り外す。
レンジローバー2

次に左右コンソールサイドパネルだが、側面の各2本のビスを取り外す。
レンジローバー3

い海海ら先は「コツ」と「力」が必要になる。サイドパネルは下側手前から奥へ差し込まれている。抜き取るにはサイドパネルを外側へずらしながら下方および後方へ強く引っ張る。現実的には真下にずれるスペースは無いので、下向きの力を掛けながら後ろへ引き抜くという感じ。
レンジローバー4

ゥ┘▲灰鵐灰鵐肇蹇璽襯僖優襪亮萇侫咼坑緩椶鮗茲螻阿后
レンジローバー5

専用のバルブを交換。
レンジローバー6

点灯確認。OK!
レンジローバー7



慣れれば,鉢△肋蔑できるが、取り外す手間は大したことがないので私はいつも取り外す。
余談だが、ビスの頭は全てポジドライブという規格。一般的にドライバーにはプラス(+)とマイナス(−)があるが、ポジドライブとは大小2つのプラスが交差した8角の星形をしている。プラスドライバーでも取り外せないことはないが、確実に噛み合わないのでナメてしまう恐れもある。英国車をイジるなら是非一本は持っておいたほうが良いだろう。実際に驚くほどピッタリと噛み合うのだ。
レンジローバー8




レンジローバー今日はナイアガラ号のメーター照明に関する不具合の報告を。結論を言うと、原因は照度コントロールのスイッチだったと言える。スイッチを交換して以来、すっかり不具合はでなくなった。
ただ、結果的に直ったからといって、実のところ裏付けはとれていない。不具合があったと思われる元々付いていたスイッチを分解し、内部のマイクロスイッチを個々に点検したのだが、その作動は全て正常だった。状況的には「暗くする側」のスイッチの接点が導通しっぱなしであれば辻褄があうのだが、スイッチは正常にON-OFF作動をするのだ。不可解だ・・・。
そんなわけで、決め手がないまま症状は改善されてしまったという、情けない結果となってしまった。ただ、今後2ndレンジローバーのオーナーさまが同様の不具合を経験された際には何らか参考にしていただけると思う。


話は変わるが、今朝の名古屋はパニックだった。未明からの雨でで地下鉄名古屋駅構内が浸水し、大動脈である東山線が広い範囲で不通になってしまった。関東では、人身事故などの影響で通勤時間帯に鉄道が止まったり遅れたりすることはそれほど珍しいことではない。そんな時、鉄道会社が「遅延証明書」というものを発行し、希望者に配布される。つまり、会社や学校に遅れたことの原因を証明してくれるものであり、例えばそれを提出することで「遅刻扱い」にならない、そんな会社もある。(名古屋でもあるのかな?私は東京へ出るまでそれを知らなかった。)
名古屋は今回のように電車が遅れることに慣れていない。家族にクルマで送ってもらう人やタクシーを使う人も多く、道路も大渋滞だったようだ。東京に居るともっとクルマを使いやすい街にしてほしいと思うが、名古屋ではクルマばかりに頼らずに生活できる街作りに憧れてしまう。勝手なものだ!



久しぶりにナイアガラ号の登場。
絶好調のナイアガラ号だったのだが、ちょっとした不具合が発生した。症状はちょっとしたことだが、もしかしたら主原因が大事の可能性がありそうなので楽観視はできない・・・。

レンジローバー_ライトコントロールレンジローバー_ディマー
2ndレンジローバーの計器類を含むダッシュ各部の照明の照度コントロールは、ステアリングコラム左側にあるウインカーレバーに取付られたスイッチで行う。小さなツマミを、右側に倒すと照明が徐々に明るくなり、左に倒すと逆に暗くなる。手を離すとツマミは中立に戻り、離した瞬間の照度が維持される。今回の症状は、毎回ではないが、夜間に走行しようとしてライトスイッチを点けてもメーター内が真っ暗のままの時がある。照度コントロールスイッチを操作すると明るくなるのだが、時には手を離した瞬間にフワーっと暗くなりはじめ、やがて真っ暗になってしまう。そんな操作を数回繰り返すと不思議と症状が消え、明るさを維持する。なのでとりあえず走行に支障はない。しかし、このまま点灯しなくなってしまっては夜間に運転ができなくなるので早めに修理をしておかないといけない。
調整ツマミがダイヤル式なら、例えば内部に可変抵抗器が付いているとか、割と原始的な発想もできる。しかし、ツマミを倒している間だけ照度が変化し、離せば止まるということは、その瞬間の照度を「何か」がメモリーしているということになる。その「何か」とは、そうBeCMだ。
調べてみると、この照度コントロールの構成パーツは極めてシンプル。BeCMとスイッチだけ。つまり、もしスイッチが原因でないとなるとBeCMということになる。BeCMは大変高価なパーツだけに、たったこれだけのために交換することになると非常に辛い。まあ、その時はBeCMを介さないように別の回路を組み立ててしまえば解決するかもしれないが・・・。

レンジローバー_ウインカーレバー症状が常時でるわけではないのでちょいと厄介。しかし、幸いにも部品取り車両にスイッチが残っていたので、今日さっそく取り替えてみた。交換後、帰宅までの間には不具合が出なかった。このまま直ってくれると良いのだが、とにかく様子を見てみるしかない。
個人的には、原因はやはりBeCMにあり、それを回避するように新たに配線を作ってみることもしてみたい。あるいはダメ元でBeCMの蓋を開けて内部の回路を辿ってみたい。そんなことを楽しみだと思っているのだから、この際、明日の晩にでも再発してもらっても構わないぞ。笑



年月が経ち、走行距離が延びる。それらはどんなクルマでも同じことで絶対に遡ることはない。しかし、新車の艶とは異なる、年月を重ねたからこそ感じる輝きを表現することは可能である。この2ndレンジローバーのオーナーもそれを求めた。
これまで整備を依頼していたサービス工場からは、ものすごく手が掛かるからそろそろこのクルマを諦めたほうがというようなことを匂わせるよな提案もされた。しかし、手が掛かるならむしろしっかり手を掛け、今までにない輝きを与えてやろうとオーナーは考えた。レイブリックはその想いを引き受けた。レイブリックが一台の商品車を仕上げるように、更にそこにオーナーのご意向を盛り込む形でこのプロジェクトはスタートした。
先に結果をいうと、それはそれは大がかりな作業だった。レイブリックが通常の商品車を仕上げる以上に作業のボリュームがあったし、なによりもオーナーカーであるという緊張感が絶えず伴っていた。


そうやって共に腹をくくって取りかかったリフレッシュ作業の内容は以下のとおり。

【エンジン関係】
・左右シリンダーヘッド脱着ガスケット交換
・エンジンオイル、オイルフィルター交換
・スパークプラグ8本交換
・プラグコード2本(1番、6番)交換
・ウォーターポンプ交換
・バッテリー交換
・スロットルボディークーラント漏れ修理

【ブレーキ関係】
・前後ブレーキディスク、ブレーキパッド交換
・ブレーキブースターユニット交換
・ABSアキュムレーター交換
・センターブレーキ(パーキングブレーキ)オーバーホール
・ブレーキフルード交換

【シャシ・ステアリング・アクスル関係】
・前後デファレンシャルオイル交換
・トランスファーオイル交換
・ATF交換
・A/Tストレーナー交換
・ナックルアームボールジョイント全数交換
・ステアリングトラックロッド交換

【エアコン関係】
・ヒーターコア部クーラーント漏れ修理
・エアコンパネル液晶文字欠け修理
・ポーレンフィルター交換

【ボディー・電装関係】
・クルーズコントロールホース交換
・クルーズコントロールブレーキスイッチ交換
・右フォフランプバルブ交換
・左フォグランプレンズ割れ交換
・ルームランプバルブ交換
・ライセンスランプユニット交換
・フロントワイパーブレード左右交換
・リヤゲートダンパー左右交換
・ルーフヘッドライニング張り替え
・フロントドアラッチ交換
・ボンネットおよびルーフ塗装
・その他ボディー磨き
・ラジエターグリル塗装

【カスタマイズ】
・オートバイオグラフィー用インテリアウッドに交換
 (主にユーズドパーツを使用し、ウッドの割れなどは全て補修)
・ステアリングホイール、シフトノブ、サイドブレーキレバーをベージュレザーに張り替え
・5スポーク18インチアルミホイール&ヨコハマジオランダーIT/S 255/55R18


そして長期間に及ぶ作業が完了し、今日、オーナーさまへのお引渡しを終えた。ボディーの塗装も施したし、インテリアにもかなり手を加えた。そしてエンジンやブレーキなど、ドライブフィーリングに関わる整備もしっかり行った。多くの面で今回のリフレッシュの効果を感じていただけると思う。
オーナーさまは更に長い年月をこのレンジローバーと共に過ごしていくことをイメージされて今回の大掛かりなリフレッシュに臨んだ。そして、この一台にはレイブリックの経験と技術が一気に注ぎこまれた感覚が我々にもある。それを実感していただけたらとても嬉しい。

レンジローバー_リフレッシュ

レンジローバー_メンテナンス

レンジローバー_ビスポーク




立場上、私はランドローバーの魅力について訊ねられることが多い。もちろん様々な魅力があるのだが、長距離ドライブをしても疲れないことはかなり上位にくるポイントだ。エンジンを含めて車体そのものから発せられる音や振動、また車体を介して路面から体に伝わってくるインフォメーションがとても心地よいから疲れが少ないのだと思う。そして、シートの良さも大きな要因。ステアリングホイールと共に、クルマに乗っている間には絶えず体に触れている部分。そして、自分の体重の全てを支えているだけに、その役割りは大きい。程よい固さや、レザーの張り方にその真実が隠されているのだろうか、とにかく座り心地が良い。東京〜名古屋の350kmも、トイレ休憩程度でほぼノンストップドライブが可能である。
そして、数あるランドローバーのシートの中でランク付けするなら、・・・ちょっと選びきれないので二つを挙げるが、3rdレンジローバーVOGUEと、2ndレンジローバーである。僅差で、ディスカバリー・シリーズ1/COUNTY、そして意外にもディフェンダーと続く。もちろん、これらは体との相性もあるので、あくまで私個人のランキングである。

レンジローバー_シート写真は1997年式2ndレンジローバーの運転席シート。パーツのドナーとなっている不動車から取り外し、内部のパーツの一部を使った。その残りの部分なのだが、ゴミとして捨ててしまうにはあまりにも勿体無い。キャスター付きの足を取り付けてオフィスチェアーとして使ったら疲れないだろうな。そんなことを考えるのだが、HSEグレードのシートは電動式なのでこの状態では背もたれの角度調整ができない。とすると、SEグレードの手動タイプならそれが可能になる。片方だけだが肘掛も着いているし、なかなか良いかも!真剣に考えてみよう。

それともうひとつ、シートを捨ててしまわずにその一部を活かす計画がある。勿体ぶる言い方で申し訳ないが、どのように活かすのかは今はまだ発表できる段階ではない。まだ少し時間が掛かると思うが、やがて発表できたときに、「ああ、このことだったのか!」と思い出して欲しい。



おまけ記事をもうひとつ。
先日から取り組んできたバハマ号の時計の続報である。明るい兆しが見えてきた時計の照度アップ作戦だが、その後、決定打が出た!

まず、文字盤の上側に空けた明り取りの穴を大きく広げた。レンジローバー時計1

更にバルブをLEDに交換したのだが、比較のためにまずノーマルバルブの画像を。レンジローバー時計2

次にLEDバルブ。指向性があるが、とにかくこの明るさに期待。
レンジローバー時計3

そして夜を迎えた。効果は歴然、時計の針が見える!当たり前のことだが、クラシック・レンジローバーにとっては驚きの現実なのである。レンジローバー時計4


私だけが満足していてはいけないので、これから先、当店でクラシック・レンジローバーをご契約していただいた方にご要望があれば、その都度私が頑張って時計を改造することにしようと思う。「いや、クラシックにLEDは似合わない」という方もいらっしゃると思うので、あくまでご希望者に限ってということで。でも、これはお勧め!



レンジローバー_ミラー2ndレンジローバーのルームミラーは自動防眩式。すみません、構造作動は詳しくは分からないが、密封された液状の物質を使い、電気的にガラスを暗くして後続車のヘッドランプの眩しさを和らげる仕組み。その"液"に気泡ができることがある。どこかで気密が保たれなくなったのだろう。内部に空気が入り込んでいると考えられる。当然、防眩としての機能は正常なものではなくなる。とはいえ、少し歪んで見えるが後続車を確認することぐらいはできる。しかし、別の問題を抱えていて、むすろそちらのほうが心配だ。
レイブリックの社有車、ナイアガラ号でその現象が起きてしまった。気密が保たれなくなったのがミラーのどの箇所かは分からないが、もし内部の"液"が外へ漏れることになればダッシュパネルに垂れることになる。それが樹脂製品を侵し、変色の原因となる。二次被害に繋がる前に早めに交換しよう。



多くのクルマにはエアコンの外気導入口にポーレンフィルターが設けられている。ポーレン=花粉、つまり花粉を取り除いてくれるフィルターなのだが、それだけではなく塵や埃の室内への侵入も防いでくれる。なのでポーレンフィルターは定期的に清掃や交換をする必要がある。そのメンテナンスのために開口部が必要になるのだが、それが仇となって雨の侵入の原因にもなる。
レンジローバー写真は2ndレンジローバー。ポーレンフィルターのメンテナンス用の蓋の部分からの雨の侵入はお決まりで、周囲を隙間テープなどを使って対策するのは常套手段である。この車両も過去に何度も同様の対策が繰り返されてきたようで、隙間テープの両面テープの残りがこびりついていた。今日はその残骸をしっかり取り除いているために、通常よりも少しだけ大掛かりな分解作業となっている。
日が暮れて確認作業までたどり着けなかったが、おそらくこれで雨の侵入は改善されると思う。



ランドローバー写真はディスカバリー・シリーズ2。フロントガラス越しには変形して捲れ上がっているダッシュボードが見える。ランドローバーでこの減少が頻発しはじめたのは1994年モデル以降の、当時のディスカバリー・シリーズ1。早いクルマでは数年で捲れ始めた。
似たようなダッシュボード形状だが、同世代のクラシック・レンジローバーは不思議となりにくかった。それよりも、次世代の2ndレンジローバーのほうが変形する例が多い。
さて、この原因は、ずばり日射による熱である。マンションの地下駐車場や、シャッターがしっかり閉まって陽が当たらないような保管状態のクルマでは、20年経った現在まで捲れることなくシャキっとしていることもある。私の自宅マンションの部屋は一階で、専用庭の一角がカーポートになっている。ここはマンションの共有部なので、勝手に屋根をつけるわけにはいかず、やむを得ず青空パーキングになっている。夜、帰宅し、朝出社するまでの間なので陽が当たる時間は短い。それでも、私はクルマを前から駐車し、後部を太陽に向けて停めるようにしている。他のクルマが皆バックから駐車してキレイに列んでいると、なんだか自分だけが秩序を乱し、景観を損ねているように思われるかもしれないが、それでもやむを得ない。広いフロントガラスには、できるだけ陽を当てないように心がけているのだ。出掛けた先でも、できる限り北向きに停める。東西なら西陽を避けるために東向きに停める。特に暑い夏、ただでさえ熱くなった車内に、更に強烈な西陽がダッシュボードを直撃したら、やはりその破壊力はと想像以上に大きいと思う。
そんなふうにして少しづつ配慮し続けることで、せめて自分が乗っている間にはダッシュボードの変形を回避できるかもしれない。仮に変形し始めても、悪化を遅らせることはできるだろう。
大切なクルマを労わってあげよう。



昨年の秋のこと。電話をとると、それは初めて電話を掛けてくださった関西にお住まいの方からの問い合わせだった。2ndレンジローバーのメンテナンスに関する内容だったのだが、ご自身の愛車も例えば加藤ブログの記事になっているような整備をレイブリックで引き受けてくれるものかどうか、と。偶然だが、私が電話に出られてよかったと思った。
お客さまのレンジローバーは2001年モデル。2ndレンジローバーの最終モデルだが、その時既に12年が経過していた。走行距離は10万キロを超えている。しかし、とても気に入っているので別のクルマに乗り替えるつもりはない。それなら思い切ってコストを掛け、内装外装そして機関部分をリフレッシュして再スタートを切るのはどうかという発想。例えば、レイブリックが一台の商品車を仕上げるように、そういう観点で手を加えてほしいというご要望である。
それから、愛車の現状についていろいろ話をした。現在抱えている不具合箇所や過去の整備歴、今後長く乗るために手を加えておいたほうが良さそうな部分などなど。それによって大まかな予算の打ち合わせをし、徐々に現実的になっていった。しかし、実際にはクルマを点検し、早急にやっておいたほうが良い箇所から順に優先順位をつける必要がある。例えば、見栄えの部分を優先して機関部分に不安を残したのではクルマとしては本末転倒。そんな話もしながら、ご入庫に向けての日程調整に至った。
打ち合わせをした作業のボリュームからすると、取り掛かればきっと数ヶ月は掛かる。ピットの状況を踏まえると、仕事が忙しくなる年末にかけてお預かりしてもきっと手を掛けられない期間が長くなる。そこで、数ヶ月先の予定になるが、年明けからのほうがスムーズにいくだろうということで時期を調整させていただいたのだった。

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2ndレンジローバーそんなことで、一月になってから入庫していただき、その後各部の点検を行った。そして見積もりをして優先順位を決め、まずは絶対に押さえておきたい機関部分から取り掛かった。ブレーキやステアリング、エンジンの整備、デファレンシャルやトランスファーなど駆動系の油脂を含む消耗品類の交換。そして当初から気になっていた不具合箇所であるドアラッチの交換や、エアコンの液晶パネルの修理などなど。現在はこれらの作業を進めているのだが、それらが済んだら次に内装外装を手がける予定。

もう少し作業期間は掛かりそうだが、全てが完成してお引渡しの際には、それがもちろんご自身の愛車でありながら、それでも明らかに生まれ変わったような、そんなフィーリングを味わっていただけたらとても嬉しい。



レンジローバー整備写真は2ndレンジローバーのエンジン。車検証上のエンジン型式こそことなるが、この頃のランドローバーのガソリンエンジンは構造的にはみなほぼ同じだった。(1998年までの2ndレンジローバー、クラシック・レンジローバー、ディスカバリー・シリーズ1、ディフェンダー)
行なっている作業はインテークマニホールドガスケット交換。元々はオイル漏れの修理から始まった。オイル漏れの原因はロッカーカバーガスケットから。V8エンジンなのでシリンダーヘッドは左右ふたつに分かれている。その左右のロッカーカバーのガスケットを交換するのだが、そこまで分解するともう一段階奥にあるインテークマニホールドにたどり着く。そして、そこにはクーラント漏れのウィークポイントがある。
インテークマニホールドはエンジンシリンダー内に空気を送り込むパイプ部分。クーラント漏れの修理で、吸気に関するガスケットを交換ってどういうこと?実は、インテークマニホールドという部品単位の中にクーラント(冷却水)の水路も作られている。なので、そのガスケットは吸気と共に水路のパッキンを兼ねているのだ。
この頃のローバーエンジンのオイル漏れとクーラント漏れの原因はこのあたりであることが多い。なので車検などまとまった整備を行なう際にはこんなふうにエンジンの上側をごっそり分解することは日常的に行なっている作業である。
ガスケットを交換する際には当り面をキレイにしてから組み付ける。キレイにすると共に、しっかりと平面を出す。そのために、オイルストーン(砥石)を使って磨く。双方をしっかり磨いて平面を整えることでガスケットの密着が良くなり、漏れ再発の防止になる。



'Woodcote'を調べると、英国オックスフォードの南方にある地名がヒットする。ウッドコート・グリーンはこの土地をイメージしたカラーなのだろうか。
1993〜1995年に発売されたMG-RV8に存在するカラーだが、1998年〜1999年には2ndレンジローバーでも採用された。当時のレンジローバーはグリーン系では圧倒的にエプソム・グリーン(深みのあるグリーンメタリック)の人気が高かったので、ウッドコート・グリーンは市場に出た台数はとても少ない。クラシック・レンジローバーのヴァンデンプラ専用カラーのモスウッド・グリーンは大変人気で、それと同じ系統のカラーなので何故2ndレンジローバーでブレイクしなかったのか個人的にはとても不思議だった。レンジローバーはこういう曖昧なカラーがとてもよく似合うと思うのだが。

MG-RV8

従来、MGのようなライトウェイト・スポーツカーにはソリッドカラーが広く採用されてきたのだが、このRV8に関しては例外だと感じる。実際に日本で発売された3色(ウッドコート・グリーン、オックスフォード・ブルー、ナイトファイヤー・レッド)は全てメタリックカラーである。英国本国においても、おそらくほとんどがメタッリクカラーだ。
私はこのRV8を、仮にソリッドカラーで塗装する場合は?と、これまで何度も想像してきた。グリーン、紺、オフホワイトなどなど、まあまあイメージは沸いてくるのだが、はやり純正色がしっくりくる。さすがメーカーのデザイナーが決めたカラーだな!と思う。

途中の過程をお伝えできなかったが、この10日間で塗装作業はほぼ終了。20年ぶりにウッドコート・グリーンの艶が蘇った。
あとはバンパーなど、車体から取り外したパーツの塗装とそれらの組み付けを残すのみ。完成間近。



レンジローバー

「1996年モデル レンジローバー/オートバイオグラフィー ブリティッシュレーシング・グリーン」、夏休みを挟みながらとはいえ、二ヶ月の期間を要してようやく完成した。
この車両はお客さま所有のクルマではなく、商品車として仕上げたもの。そのため、特別なカスタマイズを行なわず、あくまでオリジナルスタイルを忠実に再現することに徹した。
走行距離は3万キロにも満たず、中古車ではあるがその使用感は最小限レベルと言えるだろう。作り手としても十分満足できる一台が仕上がった。

外装の塗装の過程は過去ログをご覧いただくとして、機関部分の整備に関しての主だった内容は下記の通り。

《ボディー関係》
・全塗装
・ルーフヘッドライニング張替え

《交換消耗品》
・エアーエレメント
・エンジンオイル
・オイルフィルター
・ATF
・デファレンシャルオイル
・トランスファオイル
・クーラント
・ファンベルト
・フューエルフィルター
・ブレーキアキュームレーター
・ブレーキフルード
・ラジエターアッパホース
・ポーレンフィルター
・バッテリー

《不具合箇所の交換部品》
・ベルトテンショナー
・ヒーターコアセンサー
・ヒーターマトリックスO-リング
・ステアリングトラックロッドASSY
・ステアリングドラックリンクASSY
・エアサスペンションバルブブロックO−リング
・エアサスペンションドライブボックス

《その他整備箇所》
・A/Cガスリフレッシュ
・ハザードスイッチ接触不良修理
・リヤルームランプ接触不良修理


消耗品としてワイパーブレードを挙げていないが、これは今後新たなオーナーさまが決まった場合に納車の直前に新品交換する。
この先、このオートバイオグラフィーは一旦愛知県に回送し、レイブリックで展示をする予定。



さあ、レイブリックは新たな決算期のスタート!とはいえ、当分は決算整理のための事務仕事に追われることになるのだが・・。さっそく今日もほぼ一日パソコンに向かって事務仕事。ああ、肩が凝ったー。
そんな時でもランドローバーに乗ることで充分な気分転換ができる。

東京で過ごしている時に味わうことができないことの一つ、クルマ通勤。自宅からレイブリックまでは寄り道をしなければおよそ10分ほどの通勤時間。たったそれだけでもランドローバーとマンツーマンで対話ができる至福の時なのである。仕事柄、色んなクルマに乗る機会があるのだが、今日のお供は2ndレンジローバーのナイアガラ号。
2ndレンジローバーランドローバーの中で唯一の一台を選びなさい!もし、そんな要求をされたとしても、たった一台を選ぶのはとても難しい。それぞれのランドローバーには、全てに共通する、あるいは固有の魅力がある。2ndレンジローバーは1995年から2002年までのクルマだが、10年以上経った今でもその存在感は全く色褪せていない。もちろん、モデルチェンジによって進化していくレンジローバーは素晴らしいが、2ndレンジローバーの魅力が色褪せてきたように思えたことは一度もない。

レンジローバーP38先ほど「対話」と言ったが、今朝はナイアガラ号とこんな会話をした。「ガソリン少なそうだけど、あとどれだけ走れる?」 ナイアガラ号の返事は、「細かいこと気にせずに早いとこ給油しな!」
2ndレンジローバーのメーター内には、残留ガソリンであと何キロ走れるかを表示することができる。ただ、その最小値は80キロ。あと80キロ以内でガス欠だよ!と。本当はそこから先が知りたいんだけどな。

レンジローバーLP46Dこんなこともある。外気温度計が曖昧で、日向に駐車しておいたあとにはあり得ない気温を表示する。「35度か40度かは知らないがとにかく暑いんだよ!」ってところだろう。オートエアコンの制御も大雑把で、スイッチ操作でファンを最大スピードするなど、結局は手動でエアコンを作動させることになる。これじゃあオートエアコンと呼べないな!と思うこともしばしば。しかし、ナイアガラ号は、「まあなんとかなっているんだから細かいことは言うな!」と堂々としている。

2ndレンジローバーは、それまでのクラシック・レンジローバーと比較するとあらゆる機能が電子制御化されていてハイテクの塊のようなクルマなのだが、実はこんなふうにドライバーがかなり寛容になってやらないといけないほど可愛らしいクルマなのである。



レンジローバー
2ndレンジローバーオートバイオグラフィーは機関部分の整備に取り掛かった。リフトアップし、タイヤを外して下回りをくまなくチェック。真っ先に目に留まったのはステアリングロッド・ボールジョイントのブーツの損傷。既にグリスは切れており、ボールジョイト部に錆も確認できた。これはブーつだけの交換ではなく、ボールジョイントを含めたロッドASSYで交換することになる。
その他、消耗品類の交換から始まり、現在抱えている不具合箇所の改善も含め、詳細は整理ができたところで改めて紹介しよう。



レンジローバー_ブリティッシュレーシンググリーン
お盆の夏休み前、私がオートクラフトを離れている間にブリティッシュレーシング・グリーンのオートバイオグラフィーの塗装作業は全て完了していた。
ボディーと同色に塗られたバンパーやドアミラーの組み付けも完了。ラジエターグリルやウィンドウサッシュ、ドアハンドルやワイパーアームなどもブラックに仕上げた。黒い部分がしっかりするとクルマ全体が引き締まる。
これでボディー外装は完了。

次に内装、そして機関部分の整備。
この車両の走行距離はおよそ28,000km。走行距離が少ないだけに消耗品類もまだ17年前の新車のままのものも多い。しかし、経年により機能を損なわれているものもあるだろう。そのあたり、見た目に惑わされずに慎重に整備を進める必要がある。名車の復活まであとひといき!

レンジローバー_オートバイオグラフィー



レンジローバー
オートバイオグラフィーの塗装はいよいよ終盤。バンパーやラジエターグリル、ドアミラーなどもボディー同色で塗りあがった。あとはこれらをボディーに組み付け、塗装のために取り外したランプ類やドアハンドルなどを復元していく。
来週、私がオートクラフトを離れている間にはきっとそれらの作業は順調に進むことだろう。
ボディーが完成すると、あとは内装関係、そして機関部分の点検整備と続く。夏休みを挟んで今月末、遅くても9月には完成できそうだ。



レンジローバー_ブリティッシュレーシンググリーン

私がオートクラフトを離れている一週間でオートバイオグラフィーの全塗装はかなり進んでいた。ボディーの塗装は完了し、現在はバンパーやドアミラー、ラジエターグリルなどの周辺パーツへと作業は進んでいる。
レンジローバーボディー同色の前後バンパーとドアミラー、このあたりもオートバイオグラフィーの特別装備のひとつ。ここをキレイに仕上げることもオートバイオグラフィー完全復活の要となる。
完成が近づいてきてちょっと興奮気味!



レンジローバー_ブリティッシュレーシンググリーン
レンジローバー・オートバイオグラフィーは、今日、本塗装工程に入った。工程をずらして進めているのでまずルーフのみ。サイドのドアなど、まだ下地処理が完了していない部分がある。ルーフを塗り、それが乾燥する合間にサイドパネルの下地の最終仕上げを行い、本塗装に移る。その間にグリーンに塗ったルーフは乾き、磨きなどの最終仕上げを進める。そんなふうにわざとタイムラグを作り、一時的に手が止まることを防いで効率的に作業を進めるわけだ。

いやあ、塗りたての塗装は本当に美しい!


さて、今日は塗料の調色の工程を紹介しよう。
ボディーカラーには固有のカラーコードがある。そのカラーコードに応じて、各原料の分量が決められる。空の容器を電子計りに乗せ、ゼログラムにセット。今回の場合、例えば1リットルの塗料を作る場合に、そこからまずグリーンを291.5g、次にライトブルーを347.6gまで追加、更にブラックを367.3gまで、ホワイトを376.1gまで・・・。そんなふうに目標となるグラム数まで原料となる塗料をトローと垂らして足していくわけだ。
レンジローバー_グリーンレンジローバー_塗装


レンジローバー_ペイントこうして完成したブリティッシュ・レーシング・グリーンがこれ。これをよくかき混ぜてスプレーガンに注ぎ、ボディーに吹き付ける。

ボンネットは下地の仕上げが終わっているのでこの次に取り掛かれる。ドアやフェンダーなどはその次。バンパーやラジエター・グリルもこれから。
来週一週間、私がオートクラフトを離れている間に作業はどんどん進むことだろう。



一週間ぶりにオートクラフトに出社した。
オートクラフトで全塗装中のオートバイオグラフィーは、いよいよ下地の最終段階。ボディーと、そしてバンパーなどボディーから取り外したパーツの全てへの下地の処理が進んでいた。この分だとあと数日のうちにはいよいよ本塗装、タイトル通りのブリティッシュ・レーシング・グリーンの塗装が始められるだろうか。
1996年に発売された当時の眩しさが再現される!

レンジローバーレンジローバー_オートバイオグラフィー



レンジローバー
古い塗装を削り落としたあとは、まず下地となるサフェーサーの塗装を行なう。この艶消しブラック塗装がそう。吹き付けた塗料がしっかり付着し、キレイに発色して長持ちさせるための下地処理である。明るい色に仕上げる場合には白のサフェーサーを使うが今回は黒。
サフェーサー塗料が乾いたら細かなペーパーで磨いて表面をツルツルすべすべにする。小さな凹みがある場合にはパテを付け、乾燥させてから同様に磨く。表面のブツブツや、付いてしまった埃を取り去り、とにかく滑らかな表面に仕上げる。それが終わってようやく本塗装。
そういえば、中学の美術の授業で油絵を描いたときも同じようなことをしたっけかな?まっさらのキャンバス全面に、まず白の絵の具を塗った覚えがある。その時の先生の指導がどんなだったか確かな記憶はないが、おそらくサフェーサーと同じような目的だと思う。

レンジローバー_オートバイオグラフィー車体の全部を塗装する全塗装(オールペイント)、オートクラフトでは全てのパネルにおいて同じ工程を進めていくことはしない。例えば、今回はボンネットとルーフを先行して行い、ドアやサイドパネルは少し前の工程を追いかけていく。
サフェーサーやパテには一定の乾燥時間が必要。もし全てのパネルを同じペースで進めていくと、サフェーサーを塗ったあとやパテを付けたあとに必要となる乾燥期間のあいだ、エンジニアはどこも手をつけられなくなる。その間、手が止まってしまうわけだ。このクルマとは全く別の板金塗装作業があればそれに取り掛かればよいのだが、必ずしも無駄のないタイミングで別の仕事が控えているわけではない。
一台のクルマの中でもこうして時間差を設けることで、作業の待ち時間がなくなり効率的に進められるというわけ。
今回もルーフとボンネットのサフェーサーを乾燥させている時間を利用してサイドパネルの古い塗装の剥がしに取り掛かった。この作業が終わる頃にはサフェーサーは乾燥し、すぐに磨き作業に入ることができる。

明日から一週間、私はオートクラフトを離れる。その間、このような時間差攻撃を繰り返しながらおそらく全ての下地処理が進むことだろう。本塗装の工程に入っているパネルがあるかもしれない。あるいは、車体から取り外してあるバンパーやグリル類を手掛けながら、更なる時間差攻撃に入っているかも。

では、連載の続きは再来週に。
梅雨も明け、乾燥しやすくなるので作業が捗っていることを期待して。



塗装に興味がない方、三日連続になってしまってすみません・・。

オートバイオグラフィー_レンジローバー

今日からいよいよ塗装面の作業に入った。といってもまずは古い塗装の剥離から。エアーサンダーを使って"ぶぃ〜ん"とやるわけだが、それでもかなり根気がいる作業。写真のアングルには入っていないが、手が空いたエンジニアも手伝って二人がかりの作業。私もこれぐらいなら出来るかもしれないし、カメラを持っているぐらいなら!と、意気込んでみるものの、エアーサンダーがふたつしかないのでどうしようもない。やはり、私に出来ることは監督ぐらいのようだ・・・。
今回のボンネット(ルーフもそうだが)のように、侵食が酷く進んでいる場合には、その悪い塗膜を残すわけにはいかない。悪い下地の上に塗料を吹き付けても長持ちしないからだ。塗膜を完全に削り落とし、金属の地肌が出るまでとにかく削る。そして新たに下地塗装からしっかり塗っていく必要がある。毎度例えるが、お化粧の考え方ととてもよく似ている。今日の作業はクレンジングといったところ。奇麗に落としておかないと後々響いてくる・・・。

この作業、明日も引き続き行なう。同じような作業なので、さすがに明日は別のネタにしなきゃ(汗)。



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