LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ:ディスカバリー > ディスカバリー3

2005年にデビューしたディスカバリー3とレンジローバースポーツ、初期モデルでは既に10年が経っている。これはプレナムカバーという部位。日光にも雨水も当たる部分なので樹脂パーツの早期劣化は避けられない。ただ、この車種に関しては劣化が早すぎる・・・。既に何年も前からこの部分のケアが必要になってきた。レイブリックでは和光ケミカルのスーパーハードを使って手入れをすることが多い。ただ、最近では、いっそ気持ちよく新品に交換してしまおう!というケースも増えてきた。せっかく交換するならその美しさが長続してほしい。そこで新品の段階でスーパーハードを塗布することもお勧め。
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ディスカバリー3と先代のレンジローバースポーツはシャシの多くを共有している。サスペンションの基本構造も同じ。共通パーツも多い。そのサスペンション部分の弱点の代表的な部分がフロントロワアームのブッシュ。ゴムなので経年での劣化もあると思う。もちろんストップ・アンド・ゴーの多い使用環境ではその消耗も早いのだと思うが、ブッシュに亀裂が入り、走行中にコトコトと音が出始めることがある。写真でその亀裂が分かると思うが、これはまだ亀裂が円周の1/3ぐらい。更に進むと完全に離れてしまう場合もある。そうなると、さすがにコトコト音だけでは済まず、ハンドリングにも影響するぐらいのガタになる。
こんなふうに車種によって傾向的なことが明らかになってくれば、例えば納車前の点検整備の際にはそのあたりを注意深く点検するように心がけるようになる。このブッシュの場合、亀裂が小さいうちは目視点検では分かりづらい。しかし、「ココガ弱い」という先入観を持って点検すれば気が付きにくい不具合でも見つけられることが増える。こんなようなポイントは車種ごとにいくつもある。その積み重ねが我々の最大の財産である。
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2ndレンジローバー時代のエアサスペンションのトラブルは、それはそれは大変だった。それとは比べものにならないが、その後のランドローバーのエアサスペンジンも故障とは完全に無縁というわけにはいかない。センサーやアクチュエーター、コントロールユニット、物理的なエア配管類など、構成部品が多いシステムだけに仕方がない部分もある。
「EAS(エレクトリック・エアサスペンジン・システム)フォルト」の警告が出たこのディスカバリー3の場合、テスターによる点検の結果、原因はフロントハイトセンサーの不良だった。センサー部はプラスチックのハウジングで密閉されているのだが、そのどこか僅かな隙間からジワジワと雨水でも入るだろうか、センサーアームの動にスムーズさはなくなっている。内部で接触不良でも起きているのだろう、コントロールユニットに正しい高さ情報が伝えられないために警告灯が点灯したという診断のもと、ハイトセンサー交換で解決に至った。
ランドローバーエアサスペンション

ディスカバリー・シリーズ1や2ndレンジローバーの時代からランドローバー車に乗られていた方なら「あぁ、それね!」というほどメジャーなトラブルだが、当時のランドローバー車の室内のダッシュボードはほぼ全滅だった。ディスカバリー・シリーズ2時代になると幾分よくなったが、それでも日常的に直射日光に当たるような駐車方法のクルマなどはやはり変形した。
ディスカバリー3時代になると、インテリアパーツだけではなく、車両は全体的に大きくクォリティーアップしたように感じる。ダッシュボードも変形しなくなった。・・・と、安心していたのだが、最近になって稀に表面にヒビが入っているクルマを見ることがある。主に助手席エアバッグ部分。エアバッグが作動した際に、ダッシュボードの表皮が開きやすいように裏側に切れ目が入っているのだろう。そんな薄い部分から細く線状に亀裂が入ることがあるようだ。ディスカバリー3もデビューから既に10年が経っている。それを考えれば仕方がないことかもしれないが、それでも全くそんな気配のないクルマもある。やはり、過去のランドローバーと同じく、日常の駐車環境によってその差が出てくるのではないかと思う。
ディスカバリー3ダッシュボード

これは私の推測で、ブログでも時々話題にしているが、午後からの日差し、特に西日がダッシュボード当たるような駐車環境のクルマが良くないと思う。フロントガラスは大きく、また傾斜もしている。室内の広い範囲に陽があたり、温度もあがる。ダッシュボードに至っては直射日光が当たるわけで、室内温度よりも更に熱くなる。
もしも後ろ向きに停めておけば、ランドローバー車のリヤガラスは直立に近い状態なので、室内に差し込む光の量が少ない。プライバシーガラスや、フィルムを貼ってあるクルマも多い。直射日光が当たるとしてもロードスペースのトノカバー周辺だけで、熱くなってもそれほど悪影響はない。
そんなふうに、日頃の駐車環境によって5年10年経ったあとで個体に違いが出てくるのだと思う。繰り返しになるが、私はできる限り南向きに駐車しないように注意をしている。自宅マンションの駐車場も露天で、バックで停めればフロントガラスは南向きになる。だから前から入れて北を向くようにしている。コンビニに立ち寄るなどの短時間でも、特に夏は気をつけ、停める向きや場所を選ぶようにしている。
ディスカバリー3_ダッシュボード割れ
さて、ディスカバリー3でも、特に環境が悪い場合にはこんなふうに酷くヒビが入ることがある。というか、ここまで酷いのは初めてだ。今回は思い切って交換をした。交換作業はレイブリックでは初めてだった。たまたま、ナビゲーションを替え、地デジチューナーを取り付けることになったので、そのついでの延長線で交換作業を行った。もしも単独でダッシュボード交換を行った場合はどれぐらいの時間が掛かるだろうか、おそらく一日仕事に近いぐらいの作業量だろう。それに伴う工賃と、ダッシュボードの部品代を合わせるとあまり考えたくないほどの費用が掛かる。できるだけそうならないように、日頃の駐車環境にはくれぐれも気を付けましょう!

ステアリングホイールのレザー張り替え、こうしてブログで紹介する機会も多いが、それだけ人気のカスタムといえる。
今日の車種はディスカバリー3。ノーマルのイメージを変えず、しかし、せっかくだから少しだけ個性を表現したいというオーナー様のご意向だった。レザーもステッチもブラック、これはノーマルと同様。左右部分にパンチングレザーを使用することに静かな主張を込める。言われなければ気付かない程度の変更だが、実際のところそんなパターンが多数派である。
ランドローバーの場合、たとえカスタムするにしても大きくイメージを変えない方法を選ばれるオーナー様が多い。「基本的にはナーマルのままがカッコいい!ただ、せっかく自分のクルマだから、ちょっとだけ自分らしさを表現したい。」、私もそうだが、そんなオーナー様が多い印象だ。
ランドローバーディスカバリー

ランドローバー_ディスカバリー

ランドローバー_サイドランナーサイドランナー、乗り降りをする際に足を掛けるステップのことをランドローハーではこう呼ぶ。サイドステップとかランニングボードとか、メーカー各社で呼び方が異なるが、サイドランナーという呼び方はランドローバー特有のものだと思う。

ディスカバリー3サイドランナーのデザインをどう思うか、そしてニーズがあるか、それらはユーザーごとに異なる。中古車として入庫してきたクルマにたまたま付いていて、その車両を目当てに店頭に来られた方の中には「ラッキー、クルマを買ったら取り付けようと思っていたんですよ。」という場合もあれば、「スタイル的には無いほうが好きなので取り外すことできますか?」ということもある。本当に様々だ。
今回はお客さまのご要望で新たに取り付けた。

私個人は「サイドランナー無し派」だった。最近まで。スタイルの好みもあるが、乗り降りの際にその出っ張りが邪魔に感じることのほが多かったからだ。ところが、最近サイドランナー付きのクルマに乗ると、逆に便利に感じるようになった。もしかしたら年齢と共に足が高く上がらなくなったのかな・・・(汗)。 まだ早いだろう??? しかし、認めたくはないが他に考えられない。もしそれが事実だとしても、もう少し強がって「無し」に拘ってみよう。運動のためにも。(笑)


今夜も浜田省吾さんの曲を。
もし、人生であと一度しかライブを観られないと言われたなら、私は迷わず浜田省吾さんのライブを選ぶ。もっとも私が選んだところでなかなかライブが開催される機会はなく、それにチケットが獲れる保証もない。
来年1月に封切られる映画「アゲイン 28年目の甲子園」の主題歌に、なんと浜田省吾さんの10年ぶりリリースとなる新曲が使われることになった。それだけでも映画を観なきゃ!と思ってしまう。それはそれとして、新曲を含んだアルバムの発売が期待される。そうなればライブツアーも! 是非ぜひ実現してほしい!!!
今夜は、楽しみでならない浜田省吾さんの10年ぶりの新曲、「夢のつづき」。

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写真はレンジローバー・スポーツ(L320)のバッテリー、そのプラス端子部分。既に清掃済みだが、この端子がすっぽり覆われるように大量の白い粉が固まりとなって付着していた。粉はバッテリー液である希硫酸の蒸発ガスが端子の金属と化学反応を起こして発生するわけで、その粉は端子を腐食させて接触不良につながり、充電不良からバッテリー電圧を招いてエンジンの始動不可へと発展する。バッテリーの寿命の低下にもなるだろう。
実際にこの車両のプラス端子も腐食が進んでおり、バッテリー交換をしようとしたらボルトが簡単に折れてしまった。

さて、その希硫酸の蒸発ガスだが、本来はバッテリー外に多量に漏れるものではない。レンジローバー・スポーツの場合、構造上、ケーブルの取り回しの関係で、バッテリーのプラス端子に横向きの無理な力が掛かることがある。それが原因となって端子周辺のハウジングに細かなヒビが入り、そこから希硫酸が蒸発することがあるのだ。
レンジローバー・スポーツでバッテリー端子部分に白い粉の固まりを見つけた場合、清掃するだけではなくバッテリー本体の状態も点検したほうがよい。またバッテリー交換時にはできるだけ端子に無理な力が掛からないような配慮も必要だ。

imageちなみに、ディスカバリー3とディスカバリー4も同じ構造なのでご注意を。

無いものは作る!可能な限り自らの手で!
オートクラフトの大橋は私以上にそう考えている人間だ。そんな大橋もよくプラリペアを使う。大橋のデスク周りには、メカニックのハンドツール以外のツールや材料が数多くある。もし小学校に理科室ならぬ図工室と呼ばれる部屋があったとするなら、大橋の部屋はさながら図工準備室といったところだろう。

今日は大橋は休みだが、引き出しの中のプラリペアをちょっと拝借。ディスカバリー3のグローブボックスの修理に取り掛かった。
ハンドル部分の片方がグラグラになり、今はなんとか機能しているもののいつ何時ハンドルがポロっと外れてしまうやもしれない状態。本来ならグローブボックスASSYで交換するところだが、こんな時こそダメ元の精神。修理がうまくいかなかった時、分解したが元に戻らなかった時、修理してみたが再発してしまった時に初めて新品交換を考えればよい。

ランドローバー
ということでさっそく分解。案の定、ハンドルの軸の片方が折れていた。しかも、既に破片もなくなっている・・・。それでもやるだけのことはやってみよう。


ディスカバリー3
無事なほうの軸の型をとり、それを割れた側に当て、そこにプラリペアを流し込む。


ランドローバー_ディスカバリー
乾燥したらあとは細部をヤスリで削って形を整えて終了。



日に日に老眼が進み、こういった細かい作業が辛くなってきた・・・。しかし、幸いなのは日が長くなってきたこと。窓から射し込む光は、室内照明器具の何倍も明るい。手元がよく見えるので作業が捗る。これから秋までは図工日和が続く。笑

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梅雨入り前の僅かな期間だが、空気が風が本当に気持ちいい。ウィンドウに写った青空も新緑も!

おっと、しかし、この白ボケて曇った樹脂パネルはなんたること・・・。

しかし、和光ケミカルのSUPER HARDを塗り込めば簡単に自然な黒さが蘇る。そして驚くことに、この効果は何年も持続する。実証済みだから間違いない。今回もほんの10分ほどの作業でごらんのとおり。

これで気分もスッキリ、五月晴れ!
レンジローバー・スポーツ

SUVは「Sport Utility Vehicle」の略。「スポーツを楽しむなど多目的に使えるクルマ」というカテゴリーで、スキーやサーフィンなど、雪道や砂地などを走ることも想定した走破性を備えていることや、道具や人を運ぶための車内空間が確保されていることもSUVの定義といえるだろう。
ランドローバー各車も例外なくSUVに該当するのだが、その中でも最良のSUVを一台選ぶとしたら、私はディスカバリー4をノミネートする。その理由はなんといっても室内空間の使いやすさ。レンジローバー・スポーツ(LS型)と同タイプのシャシで構成されているのだが、ホイールベースがディスカバリーのほうが10cm長い。そのアドバンテージは乗員の快適空間に直結していおり、前席後席ともに乗り降りがとてもし易く、周辺の空間も広い。スキーウェアを着たまま乗り込み、そして着替えるなどもとても楽に行えるだろう。
そして、他のランドローバーにはないディスカバリーの優位点は7名定員のモデルがあること。ロードスペース(トランクルームのことランドローバーではこう言う)の床の下から三列目シートが現れる。滅多に使わない、あるいは全く使うことがない人もいるだろうが、それでも全く問題ない。三列目シートを使わない時にはロードスペースの床にピッタリ収まり、床面は真っ平らになる。この下からほぼフルサイズの補助シートが出てくることが想像つかないほど。
真っ平らになったロードスペースの床は広く、天井は高い。これならかなり多くの遊び道具が積める。旅行の際には、迷ったものはとりあえず積んで行こう!と思えるほどの裕がある。このクルマを見ていると、SUVを「Space Utility Vehicle」と呼びたくなるほどである。
ディスカバリー4ランドローバー_ディスカバリー


過去にはディスカバリー3で同様の紹介をしているが、シートアレンジに関してはディスカバリー3とディスカバリー4は全く同じである。
クルマの用途は人それぞれである。ランドローバーの中でさえニーズは別れ、だからこそそれぞれのランドローバーが支持される。私自身も、正直なところ、ただ一台のランドローバーを選ぶことは非常に難しい。
今日はその中で、余裕のある室内空間についてクローズアップしてみた。

1990年代はじめから徐々に普及していった安全装備のエアバッグ。はじめは運転席のハンドルのみだったが、それが助手席、そしてサイドへと広がっていった。
命を守ってくれる安全装備なので今ではなくてはならないものだが、それと引き換えにステアリングホイールを好みのタイプに交換するという楽しみが減ってしまった。エアバッグの脱着という余分な作業は、ユーザーさんが気軽にハンドルを取り外すことの妨げにもなっている。

今日はレンジローバー・スポーツ(ディスカバリー3、ディスカバリー4も同様)のステアリング・ホイール脱着の様子をレポートしよう。
レンジローバースポーツ1このようなSST(専用工具)が存在する。先が適度な長さにL字に曲がっていればどんな金具でもよいのだが、引っ張るのにかなり強い力が要る。なのでSSTにはしっかりしたグリップが付いている。SSTの先端をステアリング・ホイール両横にあるサービスホールから挿しこみ、手探りで内部のレバーに引っ掛け、そこを強く引っ張る。するとエアバッグモジュールが固定されているロックがカチャっと外れるわけだ。もちろん、この作業の前にはエアバッグの誤作動を防ぐためにバッテリーターミナルを外しておく必要がある。
エアバッグモジュールが外れたら、中心にある固定ボルトを取り外す。
レンジローバースポーツ2レンジローバースポーツ3


今回、ステアリング・ホイールを取り外したのはレザー張替えの作業を行ったためである。レイブリックでは、このタイプのステアリング・ホイールの予備を持っているので、先にお客さまからのオーダーを受け付けて製作を進めておくことができる。あとはお客さまに来店していただき、その場で交換。取り外したステアリング・ホイールを代わりにいただくというカタチで循環させている。こう方法なら、製作期間中のおよそ一週間、お客さまがクルマに乗れなくなることはない。

今回の客さまのご依頼は、サイド部分にパンチング・レザーを配し、オレンジ色のステッチでアクセントを付けた。これはカッコいい!
レンジローバースポーツ4レンジローバースポーツ5

2005年にデビューしたディスカバリー3、2006年にデビューしたレンジローバー・スポーツ、両者には共通部分が多く、ステアリングホイールも同じパーツが使われている。その初期のモデルに限ってにことだが、不思議とレザーステアリングの劣化が早い。運よく保証期間内に症状が現れたクルマは新品に交換がなされているが、あまり距離を乗らなかったクルマなどは何年も経ってその症状が出てくる。乗るたびに触る部分なので傷んでくるととても気になる。新品に交換する方法もあるが、この機会に気分転換を計られる方も多い。
レンジローバースポーツ今回、レンジローバー・スポーツのオーナーさまは全面にパンチングレザーを選んだ。スポーティー感がたまらない!
インテリアのさりげないドレスアップは自己満足度がとても高いと思う。絶えず手にも触れ、視界に入る部分だけに特にそう。ユーズドカーを購入した際など、ここのレザーだけでも新品を選んで気持ちよくスタートってのもいい!

レンジローバー・スポーツのパーキングブレーキはリヤ・インナードラム式。リヤ・ディスクブレーキの内側がドラムブレーキ形状をしており、通常のフットブレーキはディスクで、パーキングブレーキはドラムで効く構造である。
パーキングブレーキとなるドラムブレーキは、例えば手動のサイドブレーキレバー式の場合にはその先に取り付いているワイヤーが引っ張られてブレーキシューに作用する。レンジローバー・スポーツの場合には、そのワイヤーは電動モーターの力で引っ張られ、解除も電動で行なわれる。
解除はスイッチでも行なえるが、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間、連動して自動で解除される仕組みにもなっている。
その解除作動よりも、ほんの僅かに車両が動き始めるタイミングが早いのか、おそらくそれが原因でパーキングブレーキにトラブルが発生する例が時々ある。パーキングブレーキが完全に解除されていないほんの一瞬の間にホイールが回転し始めることで異常な磨耗が始まるのかもしれない。その磨耗が想定外の抵抗になり、更なる異常磨耗に発展し、パーキングブレーキが効かない、あるいは張り付いてしまって外れないなどのトラブルに繋がる。
・・・と、我々は推測している。

表面が荒れたり、磨耗が進んだドラムやシューは交換するしかない。ただ、交換したところでまた同じことが繰り返される可能性がある。なので、できる限りアクセルを踏み込んだ際に行なわれる自動解除の機能を使わず、手元のスイッチを使ってパーキングブレーキを解除し、一拍してから走り始めるようにお客さまにアドバイスしている。それが成果に繋がっているかどうか確かなことは言えないが、トラブルが繰り返されることは減っているように感じる。
もちろん、私もレンジローバー・スポーツを走らせるときはそのように気をつけている。

ディスカバリー3も同じ構造なのだが、我々はディスカバリー3では同様のトラブルは経験したことがほとんどない。更に、レンジローバー・スポーツでもスーパーチャージドの場合に多く起きている。やはり発進時のパワーの差が仇となっているのかもしれない。


レンジローバースポーツレンジローバースポール_ブレーキ

写真はレンジローバー・スポーツのリヤブレーキ周り。OVERFINCH(brembo)のブレーキキットが取り付けられた車両なのだが、このケースでも同じ現象が起きてしまった。bremboのブレーキディスクの場合には外周のディスク部分と、ドラム部分にあたるベルハウジングが分かれる、いわゆる2ピース構造。今回の場合にはベルハウジングだけを新品に交換すれば良い。と言っても、きっと純正のブレーキディスクの何倍ものコストは掛かってしまうだろう・・・。現在、見積り額の問い合わせ中。(汗)

レンジローバーのウィークポイントの代表格として、エアサスペンションは方々で頻繁に取り上げられる。そして、その話題の根源の多くは2ndレンジローバー。
1970年にデビューしたクラシック・レンジローバーは、ほとんど末期の1993年モデルでエアサスペンションが採用された。1995年までの足掛け3年だけがエアサスペンション車だった。
1995年にデビューした2ndレンジローバーは、グレード問わず全車がエアサスペンションであり、それが故にトラブルが多く発生する結果になったのだと私は理解している。クラシックレンジローバーは、コイルサスペンションからの発展だったので、バルブブロックやコンプレッサーなどのエアサスペンションの構成部品はフロア下のシャシに取り付けられている。一方、2ndレンジローバーはエアサスペンションであることが前提での設計なので、構成部品はキレイにボンネット下に収められることになった。その結果、エンジンや排気の熱の影響をモロに受けることになり、それがトラブルの引き金になっている。
その経験があったからこそだろうが、その以降のランドローバーの各エアサスペンション車は、構成部品を一切エンジンルームに置かなくなった。

2ndレンジローバーのデビュー当初、例えばバルブブロックの内部でトラブルが発生した場合はアッセンブリ交換を強いられた。交換費用は30万円前後。ただ、トラブルの原因となるのはバルブブロックだけではなく、すぐ隣に配置されているコンプレッサーや制御ユニットであるドライブボックスなんかも頻繁にイカれた。
後に、バルブブロックはオーバーホールでの対応が可能になり、修理費用も格段に抑えられるようになったのだが・・。

レンジローバー_エアサスペンション写真はそのバルブブロック。奥の大きいものが2ndレンジローバーのもの。手前の小さいものはレンジローバー・スポーツ用(ディスカバリー3や4も同じ)。2ndレンジローバーはこれがエンジンルームにあって4輪を制御してる。レンジローバー・スポーツ用は、これは2輪を制御しているもので、フロントとリヤそれぞれのアクスル付近に取り付けられている。信頼性そのものも上がっているだろうし、なにせ熱の影響も受けない場所に配置されているので故障の頻度は2ndレンジローバーとは比べ物にならないほど低い。
少ないとはいえ、2005年にデビューした初期モデルは既に7年以上が経過しており、ポツリポツリとエア漏れが発生しはじめている。漏れが発生したバルブブロックは交換することになるのだが、前後それぞれ必要なほうだけを交換すればよいのはコスト面では大変助かる。しかも、交換費用は部品代も含めて数万円ととても嬉しい価格なのである。
巷で恐れられている「レンジローバーのエアサスペンション」は、実はこんなふうに進化をしている。絶対に安心とはいえなが、おそらく多くの方が思っているよりも充分に安心なものになっていると私は思う。

何故こう呼ぶのか知らないが、クルマに乗り降りをするときに足を掛ける、いわゆる「サイド・ステップ」のことをランドローバーでは「サイドランナー」と呼ぶ。Side Runner、「Side」は横だとして、何故「Runner」かが分からない。
とにかくサイドランナーについて。

サイドランナーは乗り降りの際にとても便利な装備である。小さなお子さんやお年を召された方がご家族にいらっしゃる場合には、サイドランナーを取り付けることで車両購入のための家族会議が良い方向で終結する決め手になることもあるほど。エアサスペンション車なら車高を下げアクセスモードにするだけでも乗り降りはしやすいのだが、更にサイドランナーを取り付けることで文字通り合わせ技となる。

ディスカバリー3今日、オートクラフトでは、ディスカバリー3にサイドランナーを取り付ける作業を行なった。当然のことながら、人が乗っても安全なように、しっかりした強度を持っている。ディスカバリー3の場合にはボディーのサイドシルパネルからブラケットを伸ばすのだが、サイドシルには樹脂のシルカバーが取り付いているので、それを切り抜く必要がある。取り付いてしまえばとても自然なスタイルになるわけだが、何か理由があってサイドランナーを取り外すことになった場合にはシルカバーに空けた大きな穴はとても隠せるものではない。新品のシルカバーを取り寄せて交換することになるので、そのあたりは要注意である。
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ランドローバー_ディスカバリーディスカバリー3(ディスカバリー4も構造は同じ)のリヤゲートの開操作は電気式。ボタンを押すと電磁ソレノイドが作動し、ワイヤーを引っ張ってラッチを解除する。その電気部分が壊れることは稀だが、以外に簡単な構造のワイヤーの付け根が破損してしまうことが時々ある。
写真はアッパーゲートのラッチ。ワイヤーが伸びており、その先の金属部分が折れてしまっている。ちょうどソレノイドと噛み合う部分なので、ここが折れてしまってはリヤゲートが開かなくなってしまう。

さて、ここからが問題なのである。リヤゲートが開かない状態で室内側から何とか作業をしなくてはならないのである。内装トリムを壊してしまえば作業は簡単なのだが、できる限り余分な出費を抑えたい。トリムをなんとか一部分だけ浮かし、その隙間からゲート内に手を入れ、まさに手探り状態でラッチを手動で開けるのだが、これが非常に難しい。それは手の太さや大きさがネックとなる。レイブリックでは、宮原メカニックは無理。同じぐらいの手の大きさの私も当然無理。唯一、手が細い溝口メカニックだけが工具を握り締めた手が核心部分まで届くのだ。
そんな具合いなので、サービス工場によっては「内装トリムを壊さないと作業不可能」と判断されることもあると思う。

ちなみに、ディスカバリー・シリーズ2世代までは内側にもドアハンドルがあるし、ワイヤーではなくリンケージなのでこのようなトラブルにはならない。2ndレンジローバーの場合にはリヤゲートが閉まっていても内装トリムが取り外せるため簡単にゲートを開けることができる。3rdレンジローバーに至っては、こんなときのために、緊急用の手動のワイヤーが付いていて、それを引っ張ればアッパーゲートは開く。ディスカバリー3やディスカバリー4も、なんらかのフェイルセーフシステムが欲しいところである。
ショップオリジナルで緊急用のワイヤーを製作するのもひとつの方法だが、果たして需要があるだろうか・・。

ランドローバー_ディスカバリー_レンジローバー・スポーツ2005年にデビューしたレンジローバー・スポーツとディスカバリー3は、プラットホームが共通なゆえに車体のあらゆるパーツに同じものが使われている。ステアリングホイールもそう。
デビューから数年のモデルは、こんなふうにステアリングホイールのレザーの表面が荒れてくる。レザーなのでそれがどういうわけだか理解できないが、手で握る部分の表面が歪に変化してしまうのだ。運良く(?)早めにその状況になった車両はメーカーワランティーで交換してもらえたようだが、3年を経って保証が切れてしまってからではどうしようもなかった。
そんなわけで、ユーズドカーとして市場に出ている車両の中には、ときどきこのような状態のステアリングホイールを見かける。現在メーカーから供給さるステアリングホイールは、きっと品質は改善されていて、同じことの繰り返しにはならないだろう。なので、新品パーツを取り寄せるのもひとつの方法。
しかし、我々は職人に依頼してレザーの張替えを行う。同じようなブラックレザーで張り替えるのは一般的だが、同じブラックでもパンチング加工されているものを選んだり、オーナーの好みで別のカラーにすることも可能。二色を使ってコンビネーションにしたり、ステッチの色だけ変えてさりげなく個性を表現するのもおもしろい。
ステアリングホイールはドライバーの視点からは最も近い位置にあり、絶えず触れているもの。些細な拘りだが、意外に満足感が得られるカスタムである。

DSC_3077こんな写真では車種が分からないと思うが、これはディスカバリー3。フロントバンパーとヘッドライトを取り外して、その前にしゃがみ込んで何をしているのかというと、ウインドウォッシャータンクの漏れを修理しているところである。
2006年にデビューしたディスカバリー3だが、直後からしばらく同様の漏れが続いた。新車登録から3年以内の場合はワランティーで新品交換してもらえたのだが、(運悪く)3年を過ぎてから漏れ始めたクルマもこれまで何台か見てきた。そんな場合、ユーザーさまのご負担を抑えるため、レイブリックでは修理で対応してきた。
おそらくどこかの時点でパーツが改良されたのだろう、最近はこの修理がめっきり減っていたのだが、久しぶりにポトポトと漏れるディスカバリー3が入庫した。
漏れは、リザーバータンクの形成時の継ぎ目から発生している。しっかり着いていなかった継ぎ目に亀裂が入るような格好だ。修理の方法は、その亀裂を溶着することで行っている。別のリザーバータンクから切り出した同じ素材の樹脂辺を、半田鏝を使って溶着していく。バンパー内にすっぽりと隠れてしまう部分なので多少加工部分が歪になったとしてもご愛嬌!そうはいっても、見えない部分でさえかっこよく仕上げたくなるのがメカニックの性分である。
DSC_3078半田鏝を当てている最中には声を掛けられないほど真剣な顔つきになっているのはレイブリックの宮原メカニック。ごつい手をしている割に、こういう小細工が得意な男なのである。

レンジローバースポーツ最近のワイパーブレードは、ゴム部分だけを交換することができない一体構造になっているものが多い。今日はレンジローバー・スポーツのワイパーブレードを交換した。
ワイパーブレードの交換を怠ると、雨のふき取りが悪いだけでなくガラスに傷がつく恐れがあるので要注意。写真のブレードはゴムが端から切れ初めているのが分かる。実際は片方だけが切れ始めていた。といっても前回同時に交換しているので劣化の具合いにそれほど差があるとは思えない。もう片方のゴムの端を引っ張ってみるとやはり簡単にちぎれた。このまま使っていても時間の問題だっただろう。
ということで今回も左右同時に交換。

学生時代にこんな出来事があった。当時国産車に乗っていたのだが、ワイパーブレードは輸入モノの社外品に交換していた。たまたまそのワイパーブレードが製品不良だったのだろう。
私は深夜土砂降りの雨の中、愛知県豊橋市あたりの国道一号線を走っていた。もちろんワイパーは作動させている。しかし、フロントガラスに撥水剤を塗っていたのでワイパーは補助的に間欠で作動させていた。
緊張しながらも快調に飛ばしていると、突然ガラガラと何かがフロントガラスに当たった音がした。数秒でその原因が分かった。何かが飛んできて当たったわけではなく、運転席のワイパーブレードが外れて飛んでいってしまったのだ。目の前にあるがずのブレードがない。とっさにワイパーのスイッチをオフにした。ブレードが外れてしまったワイパーは、アームが直接フロントガラスに当たっている。このままワイパーが動けばアームがガラスを傷つけてしまう。瞬時に気が付いてよかった。
撥水効果があるのが幸いだった。ワイパーがなくとも急に視界が悪くなるわけではない。ある程度の速度で走っていれば雨は飛び散って運転はできる。しかし、自宅まではまだ1時間半近くかかる。さすがにワイパー無しというのも不安である。
撥水効果だけで走りながら、すぐにカーディーラーの店先の屋根を見つけた。屋根の下にクルマを停めさせていただき、私は車載工具を取り出した。まず、助手席側のワイパーブレードを取り外して運転席に取り付けた。そして助手席側のワイパーアームは根元から取り外した。これならアームでフロントガラスを傷つけることはない。
ワイパーは運転席のみ。ツーリングカーレースのごとく一本ワイパーである!
結局、撥水剤のおかげで全く危険な思いをせずに走行でき、無事に帰宅することができた。しかし、もし撥水剤を塗っていなかったらどうしていただろう。そこで朝を迎えてディーラーが開くのを待ってワイパーブレードを交換しないと走ることはできなかったかもしれない・・・。
今日はワイパーにまつわるエピソードでした。

ちなみに、レンジローバー・スポーツやディスカバリー3の場合、相性の問題だろうが撥水剤を塗るとワイパーがビビることがある。なので、現在は撥水剤は使っていない。

きっとこれは設計者も想定外だったのでは?
ディスカバリー3のハイマウントストップランプはLEDが使われている。電球のように球切れによる交換作業の必要はない。きっとそんな発想からだと思うが、ハイマウントストップランプのユニットは、接着剤を使ってテールゲートにしっかり貼り付けられている。
この作業、レイブリックでは外注のガラス職人にお願いしている。

DSC_2974球切れはないだろうが、時にはこんなことが起きてしまう。
バックしたところちょうどその高さに障害物があり、ハイマウントストップランプのレンズが割れてしまったディスカバリー3が入庫した。

DSC_2975なにもここまで頑丈に貼らなくても・・・、そう怒りたくなるほどしっかり貼り付けられている。簡単には外れない。ボディーに傷がつかないようにしっかり養生し、半ば壊すようにして無理矢理取り剥ぎ取る。その様子は画像で紹介するのが辛いほどである・・・。

DSC_2976とにかく取り外したら残った接着剤をキレイに取り除き、フロントガラスを貼り付ける要領でしっかり固定する。この作業を慎重に行わないと雨漏れの原因になる。ガラス職人曰く、フロントガラスを交換するほうが簡単!だそうだ。作業を見ていて私もそう感じた。

DSC_2977これで完成!
この作業、レイブリックではこれで3台目。確かに頻度は少ないが、状況のわりには作業が重すぎる・・・。そういえばディスカバリー4はどうなっているのだろう?同様の構造だろうか。普通にネジ留めに変更になってくれていれば良いのだが・・。

ディスカバリー3ユーザーのみなさん、バックで下がるときにはハイマウントストップランプを傷つけないよう、屋根の高さに充分気をつけましょう!

IMG_2975ディスカバリー3のサスペンションは、基本的にはエアサスペンション・システムが採用されている。しかし、2006年に限定150台で発売された「G4チャレンジンLIMITED」だけはコイルスプリングである。
エアvs.コイル、この両者、意外にもコイルサスペンションのほうが乗り心地が柔らかく感じるのだ。ずいぶん前のこと、G4がオイル交換で入庫したとき、エンジニアが「加藤さん、リフトに入れてください!」と意味ありげに言った。レイブリックのリフトは4柱タイプで、10cmほどの高さのリフトには洗濯板状のスロープで乗り上げる。そのガタガタという振動の伝わり具合がG4は意外に滑らかであることを、メカニックは既に知っていた。それで、私に体感させてやろうと「リフトに乗り上げて」と言ったのだ。
エアサスペンション車のディスカバリー3の感覚で凸凹のスロープを乗り上げたところ、通常ならゴトゴトと感じる振動がフワフワといった感じ。全く異なる感覚に、正直なところ感動した!

7人乗りモデルの場合、後輪に掛かる荷重でリヤの車高が下がることを想定してエアサスペンションが採用されている。沈み込んだ車高を適正な高さに合わせるためである。G4の定員は5人。だからコイルサスペンションでも許されるわけだ。
この方法はディスカバリー・シリーズ2時代から使われていた。ディスカバリー・シリーズ1の頃から比べると、リヤのオーバーハングが20cm伸びた。そのスペースに最後席の乗員と荷物が乗ればリヤの車高はグンと落ちる。そこで、ディスカバリー・シリーズ2の7人乗りモデルは、リヤのみエアサスペンションが採用されている。

もし、定員が5人でよいなら、そしてレザーシートなどの豪華装備が必要ないならG4は絶対お勧めのグレードである。
まだ詳しく調べてはいないが、例えば、SEグレード(G4と同じV6エンジン・レザーシート・7人乗り)の足回りにG4のコイルサスペンションを組み込み、サードシートを取り外して5人定員にすることも可能かもしれない。構造変更検査を受ければ(受かれば)車検も問題ない。G4のファブリックシートに革を貼ったほうが早いかな?
とにかく、個人的にはそんな仕様がいいなあ!なんて妄想して楽しんでいるのである。

私が自動車業界に入った頃には、まだ日本ではミニバンという呼び方は無かったと思う。室内レイアウトなどの違いで貨物ではなく乗用に分類されていただけで、一般的にはボディーはバンとワゴンで共用されていた。。今ではミニバンは、一般家庭の乗用車スタンダードとなっているほどで、私が住むマンションの駐車場でも展示場のごとく同じような型のミニバンがずらりと並んでいる。
ミニバンの魅力は充分理解できる。広い室内空間、乗り降りがしやすいスライドドア、そして大半のミニバンは7人の大人がゆったり乗れる。

ランドローバーにも快適7人乗りモデルがある。一部グレードでは5人乗りモデルもあるが、ディスカバリーは1991年の初代モデルからずっと7人乗りがラインアップされている。そしてモデルチェンジが繰り返されるたびに3列目シートの居住性が良くなってきた。
今日はディスカバリー3の商品車の撮影をした。ディスカバリー3(ディスカバリー4も同様)のシートアレンジのシステムは圧巻である。ディスカバリー3の魅力を訊ねられれば、私は必ずこの部分を推す。

IMG_08621これはディスカバリー3の2列目と3列目のシート。3列目の2席は床下からパタンパタンと起き上がって出来上がる。薄ぺらいシートだが、意外に座り心地もよく、なによりレッグスペースがしっかり確保されているのが良い。このように2列目シートを跳ね上げて3列目に乗り込むことができる。

IMG_08642列目と3列目の、合計5つのシートは、それぞれが独立していて、用途によって如何様にもなる。このようにフラットにもなる。このスペースには家庭用のセミダブルサイズのマットレスを敷くこともできる。
何年か前、まだ小学生だった2人の息子を連れて鈴鹿サーキットに泊りがけでF−1レースを観にいった。その時、ここにマットレスを敷いてポカポカの布団をかぶって3人で川の字になって眠った。「今日はどこに泊まるの?」「ホテル・ディスカバリーだ!」なんて(笑)。
以来、息子らの間ではディスカバリー3が不動のNO.1ランドローバーになっている。

今日はディスカバリーの宣伝でした。

今日はレイブリックでのディスカバリー3の納車前整備の様子を。

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行っている作業はフロントサスペンションのロワアームのアッセンブリ交換。フレームとはブッシュを介して固定されており、そのブッシュが経年で劣化して亀裂が入ってしまう。およそ2.5トンの車体が、特にブレーキング時に大きく圧し掛かり、振動や音となって伝わってくるようになる。当然のことながらハンドリングなど走行性能に関わる重要な部位である。


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これが取り外したロワアームASSY。ブッシュがイカれただけなら、アッセンブリ交換をする必要などないのでは?と思うのが自然である。もちろん、本来ならそうする。プレスを使って悪くなったブッシュを抜き取り、新品を圧入する。
ところが、どんなカラクリがあるのか分からないが、ブッシュ単体の価格と、ブッシュが組み込まれたロワアームASSYの価格がほとんど変わらない。なので、ブッシュ単体を交換すると、作業工賃でコストが逆転してしまうのだ。
そんなわけで、現在我々はアッセンブリ交換の方法をとっている。やがて価格改定が行われ、ブッシュの価格が安くなったならその時は時間を掛けてブッシュ交換をするだろう。

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ロワアームのシャシ側の二点の支点の後ろ側のブッシュの様子。劣化によるひび割れとは別に、更に荷重が掛かって亀裂になっている部分も確認できる。といっても、これはまだマシなほう。きっとしばらくカクンカクンしながら乗り続けていたであろうと思われるほど酷く痛んでいる車両も増えてきている。

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左右のロワアームの交換が終わったところ。

ちなみに、レイブリックでは中古車の納車前の点検で発見された不具合箇所に対する整備代金は全て車両価格に含まれている。お客さまから追加で整備料金をいただくわけではなく、始めから整備込みの価格を車両価格として表示している。例えば、しばらく乗りっぱなしで放ったらかしだったクルマの場合にはかなり大掛かりな整備が必要になる。しかし逆に、つい最近しっかりコストを掛けて車検を行ったばかりのクルマが中古車として入庫した場合、これは納車整備も順調に、つまり楽チンで済むわけだ。
ベースとなる車両が現在どんな状態であろうと、納車に向けた整備を行うことで全てのランドローバーを一定の水準に到達させることを我々は目指している。一定の水準とは、各メカニックや私が共有しているクォリティーである。合言葉は「レイブリック・クォリティー」。
逆の視点から言えば、限りあるコストでそこに到達する可能性のないクルマは始めから店頭には並んでいない。

もちろん、この思想はオートクラフトも同じである。どちらのクォリティーが高いか?!良い意味で両社はライバルなのである。

2ndレンジローバー時代の悪い評判が広まっているようで、「レンジローバー=エアサスペンションが弱い」と思い込まれている方もいる。レンジローバー・スポーツも同様ではないかと。
しかし、実際にレンジローバー・スポーツのエアサスペンションのトラブルは非常に少ない。今日は、レンジローバーとしては珍しくなったといえるエアサスペンションのトラブルについて。
DSC_0280今日、レイブリックに入庫したレンジローバー・スポーツは写真のとおりエアサスペンションに関するエラーを表示している。レンジローバー・スポーツのユーザーさんの多くは、きっとこんな表示は見たことがないと思う。私自身は、現在のヴェスビウス号のその前のデモカー、ザンベジシルバーのディスカバリー3時代に一度経験をしているが。
DSC_0282今日の例の原因は、以前にも紹介したことがあるが、ドライヤーのハウジングの亀裂が原因である。数少ないエアサスペンションのトラブルの、その中の代表的な原因がココである。
私が気が付いたときには既に診断が終わっていたが、助手席側フロアの下にあるドライヤーに石鹸水をスプレーしてやれば簡単に診断できる。ドライヤーを交換し、テスターを接続して記憶されているフォルトを消去して完了。

近くにディーラーがない、テスターを持っている修理工場がない、そんな理由でランドローバーのオーナーになることに躊躇してしまう人も多いと思う。特に、大都市から遠く離れた地域にいくとそう思う。「輸入SUVに乗るならランドローバーが安心」、そう思われるクルマになったなら最高だなあ。徐々に近づいているようにも感じる。

室内空間の快適性が売りのディスカバリー4(あるいは3)。当然、ランドローバー車の中ではご家族の評判の良さは圧倒的ではないかと私は思う。
そんなディスカバリー4だが、あるユーザーさんからこんなご要望があった。
リヤシートに乗られたお子さまが「暑い〜」と。サンルーフからの日射なので「熱い」と表現するのが正しいかもしれない。そこで、ご主人さまはご家族での快適クルージングのためにサンルーフからの熱射対策の必要性を感じられた。
そんな相談を受け、私はサンルーフへの「熱線反射フィルム」の施工をお勧めした。「赤外線」を遮ることで、サンルーフから車内へ入り込む「熱」をカットするのだ。スモークタイプを使うことで更に太陽光からの熱を和らげることができる。

お車をお預かりし、今日、専門の業者にお願いをして施工をしてもらった。その効果を体感したかったところだが、朝からあいにくの曇り空。今日のところは車内の明るさだけしかわからないが、このフィルムの効果は実証済みなのできっとご満足していただけると思う。

中古車として展示中のクルマと、今回フィルム施工したお客さまのクルマ、2台のディスカバリー4のサンルーフを比較するとごらんのよう。
ディスカバリー4 beforeディスカバリー4 after

広いサンルーフの恩恵をさほどスポイルすることなく、更に快適な空間が出来上がった。車内温度が下がり、日射も遮られることで、インテリアや室内に置かれている備品の保護にもその効果が期待できる。そしてなにより、お子さまとのドライブが更に楽しいものになることが嬉しい!

ランドローバーディスカバリー2007年に僅か30台だけ発売されたディスカバリ−3の「Supreme (スープリーム)」という限定車がある。その特徴のひとつに、インテリアウッドが挙げられる。レギュラーモデルであるSEユーザーさまのご要望で、スープリームのウッドを取り寄せ、今日レイブリックで取り付けを行った。
取り付けを行った車両は2006年モデル。スープリームの2007年モデルと、若干の変更点があったのか、センターコンソールパネルは無加工では取り付かなかったが、それでも多少の工夫をすることでこのようにバッチリ決まった。そして、想像通りの高級感と適度の重厚感が備わった。
landrover_discovery3このウッド、3rdレンジローバーのコンソールウッドと同じような手法で、本物の木材が使われている。なので、その柔らかくも重みのある質感は充分満足できるクォリティーだ。写真はコンソールパネルを裏側から見たところ。「木」が本物であることが確認できる。

ランドローバーが近代車になろうと、インテリアにリアルウッドをあしらい、それが違和感なく調和するあたりは、きっと偶然ではなく必然なのだろう。ランドローバーとして!

フロンガス回収機、レイブリックの整備機器のなかでは、費用対効果がかなり高い代表的な機械である。リフトやコンプレッサーは必要不可欠だが、そのほかでは、タイヤチェンジャーとホイールバランサー、そして高圧洗浄機といったところだろうか。

現在のフロンガス回収機は、およそ4年前に購入した。それまでは、真空ポンプ、マニュホールドゲージ、ボンベなどを駆使してとても原始的な方法でエアコン整備を行っていた。
しかし、近年では他の整備の一環でエアコンガス回路を切り離す必要があるランドローバーが増えてきた。そんな場合には、フロンガスを抜き取って保存し、修理が終わったあとに再び充填するわけだ。その一連の作業を、現在の機械は全て簡単に行うことができる。
そして、簡単にできるだけではなく、正確に行えることがレイブリックとしてはとても重要なのである。

CA3H1657今日行った作業を例にあげ、フロンガス回収機の使用例を説明しよう。
中古車のご契約をいただいたディスカバリー3の納車前整備で、エアコンコンプレッサーからコンデンサーへ続くホースがオイルで湿っていることに気が付いた。ここに付くオイルは、エアコン回路内を潤滑しているコンプレッサーオイル。つまり、ここからガスも漏れているわけだ。
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現在のところ、とくにエアコンの効きが悪く感じることはない。ここで、フロンガス回収機を使って内部に残留していたフロンガスの容量を確認した。590g。抜き取ったフロンガスの量がデジタル表示で見られるのでとても分かり易い。
そして、本来必要なガス量は900g。つまり、およそ1/3が既に漏れてしまっていたわけである。

今日の作業はここまで。漏れが確認できたホースを注文していったん作業は中断。ホースが入荷し、交換作業を行ったのち、再びフロンガス回収機を繋ぎ、指定の900gのフロンガスを充填するわけだ。


今では考えられないが、私が自動車整備に従事しはじめた頃は、まだフロンガスは平気で大気に放出していた。R12、オゾン層を破壊してしまうと言われているフロンガスである。エアコンホースを交換する場合には、ダイレクトにホースクランプを緩め、「シューッ!」と大気に捨て、ホース交換後にはR12フロンガスの新品缶を使って規定量を充填していた。ガスの価格も安かった。


環境対策、作業効率、正確性、その全てを凌駕したこのフロンガス回収機は、今ではレイブリックにはなくてはならない重要な設備である。

CA3H0786これが何だか、分かりづらくて申しわけないが、ディスカバリー3のフロントのオーバーフェンダーとフェンダーライナーを取り外した、つまりフェンダーの内側である。ここにブレーキパッドの残量センサーのコネクターがある。

ブレーキパッド残量センサーはブレーキパッドに取り付けられている。パッドの残量が一定の量まで減るとパッドに仕込まれたセンサーも共に削り、インジケーターを点灯させるという仕組み。削れてしまったセンサーはパッドと共に交換する必要がある。それが今回の作業。つまり、パッドをギリギリまで使い切る少し手前で交換すればセンサーを交換しなくても良い場合がある。パッドを使い切るeco、あるいはセンサーを繰り返し使うeco、この判断は難しいかも・・。
まあ、しかし、2.5tonのクルマが止まるという重責を担うブレーキだけに、早めにメンテナンスをするにこしたことはない。我々は、例えばオイル交換などで入庫していただいた際には、その目的以外の部分も簡単ではあるが目視点検を行うように心がけている。クルマは人の身体とちがって自然治癒力がないだけに、全てにおいて早期発見が重要になる。

雨漏れの修理依頼のディスカバリー3が入庫した。先月、デモカーのレンジローバー・スポーツで起きた事例と同じなので、ここで改めてその対処の模様を簡単に紹介しよう。

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レンジローバー・スポーツの場合には左右フェンダーに、ディスカバリー3の場合には右フェンダーに樹脂製のダクトがある。写真はそのダクトを取り外したところ。ここに排水口がある。サンルーフの枠部分に設けられている雨樋からフロントピラー内のパイプを通じてここに導かれている。
ゴム製のプラグは細く切り込みが入っていて、外からのゴミの逆流を防いでいる。その「細さ」が仇となっているのだ。ゴムが軽く貼りついている状態で徐々にゴミがつまり、やがて出口が完全に蓋をされてしまうのだ。そうなれば雨樋の水が溢れて室内に落ちてくるというわけ。
2006年か、もう少し後だろうか、いつかを境にこのプラグがただのパイプし変わっている、細い切り込みがあるゴムプラグではなく、ただの円形断面のパイプがそのまま飛び出ている格好だ。つまり、それで良いのである。ということは、詰まり易いこの出口形状を発見したら先端をチョキンと切り取ってしまえばよい。これで対策が完了。

さて、ディスカバリー3の場合は左側フェンダーにダクトがない。この場合はタイヤハウス内からフェンダーライナーを取り外すことで排水口のゴムプラグにたどり着く。ニッパを持って手探りでゴムプラグを見つけて切り取るわけだが、邪魔者があるわけではないのでそれほど難しい作業ではない。

CA3H0712レンジローバー・スポーツとディスカバリー3のプレナムチャンバーカバーは何故だかやけに変色がひどい。数年で真っ白になるクルマもある。変色だけならまだしも、変形が伴うこともある。クルマに近づけば意外に目に付く場所なので、ここは押さえておきたいところ。
ユーザーさんから、変形してしまったので交換してしまおう!とのお申し出をいただいたのでパーツを取り寄せた。しかし、考えてみれば、きっと数年で同じことの繰り返しになる可能性が高い。
そこで、先に手を打っておくことを提案した。加藤ブログでも何度も紹介した「染めQ」を初めから塗っておいたらどうだろうと。結果は数年後だろうけど、試してみないことには永遠に答えは出ない。ユーザーさんとも意見が合い、とにかくやってみることにした。

CA3H0707右は取り外したパーツ。白く変色し、微妙に波打っている。左は新品に染めQをスプレーしたもの。新品だけに見た目では染めQの効果は判りにくい。
乾燥して組み付けに入ると、メカニックが「スーパーハードも塗っておきましょう!」と。確かに、それは確実かも。
加藤ブログのケミカル品ランキングのワンツー合わせ技だ。この効果が見えるころも加藤ブログが続いていますように。(笑)


曲にしよう。そういえば、昨日のイベントの帰りの高速はすごい渋滞だった。名古屋方面も事故渋滞が重なり、普段の2〜3倍ほどの時間が掛かった。もちろん、関東方面はさらに大変だったようだ。今日は、電話やメールでそんな内容が挨拶代わりになっていた。
昨日、私は高速の渋滞に巻き込まれながらこんな曲を歌っていた。

 夕暮れの青が舞い降り
 ビルとビルの陰を縁取る
 渋滞の列は続く
 ひとり高速の上

今夜は、実際には昨日の曲だが・・、浜田省吾さんで「青の時間」。

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