LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ:レンジローバー > 3rdレンジローバー

もう何度も記事にしているが、今日も3rdレンジローバーのフューエルポンプの故障について。ガソリン供給の構造はレンジローバーに限らず、多くのクルマが同様のシステムである。クルマによって故障の頻度の大小はあるが、それはたまたまのこと。ランドローバー車のなかではBMWエンジン搭載の2002〜2005年モデルレンジローバーはこの故障が比較的多いほうと言える。故障が多いなら予防で交換するのも手だが、ただこればかりは何キロ走ったからとか、何年乗ったからという基準で定期交換するにはあまりには判断が難しずぎる。長いレンジローバーオーナー歴の中で一度起こるかどうかという低い確率なのである。
今日も3rdレンジローバーのフューエルポンプを交換したのだが、ご覧のように配線が焦げていた。元々はポンプ(モーター)自体から異音が出るほどにまでスムーズな回転が損なわれていたのだが、そのために抵抗が大きくなり、ワイヤハーネスには大きな電流が流れるようになる。そのためギボシの加締め部分など、抵抗を持つ部分がより加熱をし、回路の損傷を早める。故障に至るまでの理屈は、我々はおおよそそんなふうに推測をしている。
フューエルポンプはフューエルタンク内にあり、ガソリン満タン時には完全にガソリン内に浸かっている。それによって冷却と潤滑が行われている。そう考えると、ガソリンが減ってきたときにはタンク内でポンプが露出をし、次にガソリンを給油するまでの間、潤滑や冷却機能が損なわれることになる。
こんなふうに考えているので、私は常々できるだけ早めに給油をするように心掛けている。フューエルメーターが半分以下に下がってきたら早めに満タンにする。厳密にはガソリンが軽いほうが燃費も良いだろうが、もしも満タンを維持することで肝心な時に立ち往生する確率が減るなら私はそのほうが良いと考えている。
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レンジローバー
この3rdレンジローバーは2006年モデル。ご契約いただき、整備を施したうえで間もなくご納車予定の車両である。
走行距離は約100,000km。一年間の平均走行距離は10,000kmであり、おおよそ標準的なレベルといえる。日本では10万キロは「ハードル」のように表現されることもあるが、英国車には「10万キロだから」という概念はない。なぜなら、英国車は本国ではマイル表示だから。日本仕様のレンジローバーのオドメーターが、これ見よがしに「100,000km」を示したとしても、本国仕様車では「62,150mile」であり、何ら気にする数字ではない。さすがに「100,000mile」になると、「Just!」などとSNSでアップする人もいるかも!10マイル=約16万キロである。

さて、この62,000マイルのレンジローバーの納車前整備の主な内容は以下のとおり。

【油脂類】
・エンジンオイル&オイルフィルター交換
・ATF交換
・前後デファレンシャルオイル交換
・トランスファオイル交換
・ブレーキフルード交換

【足回り関係】
・フロントサスペンションロワアームブッシュ左右交換
・リヤナックル上下ブッシュ左右交換
・左フロントショックアブソーバー交換
・上記に伴う4輪アライメント調整

【エンジン関係】
・エアフィルター交換
・ファンベルト交換
・バッテリー交換
・エアフロセンサー交換

【ボディー電装関係】
・前後ワイパーブレード交換
・ポーレンフィルター交換
・ボンネットダンパー左右交換
・エアコンドライヤー交換

ご納車後1年&1万キロ走行を見据えた観点で点検をし、その結果NGと判断した部位については調整や修理、またはパーツ交換するのだが、レイブリックではそれらの整備費用は車両本体に含んでいる。メカニックがどれだけ不具合箇所を見つけ、改善しても追加費用は掛からない。余分に頂くのはそのためのお時間だけである。
レンジローバー

バッテリーは冬場など気温が低いと性能が落ちる。弱ったバッテリーではエンジンが掛からなくなることもある。しかし、夏場も怖い。夏場の場合には弱り始めの兆候もなく、突然イカれてしまうことがある。
私もこんな経験がある。夜のガレージでのこと。トランクから荷物を取り出すために、エンジンを掛けて1メートルほどクルマを前進させ、近所迷惑を考えて一度エンジンを止めた。ところが、荷物の整理を終え、クルマを元の位置に戻そうとしたらエンジンが全く反応しない。ルームランプも、メーター内の照明も点かない。さっきは一発でエンジンが掛かっただけに、電気系が突然故障したのかと思うほどだった。しかし隣のクルマからブースターケーブルで繋ぐと、エンジンはすぐに掛かった。やはりバッテリーが原因だった。まだ出先ではなくガレージでのことで助かったケースではある。
夏場のバッテリー不良は、こんなふうに突然不運に見舞われることがある。兆候がないことも多いので非常に困る。2〜3年経ったら早めにバッテリーを交換するしかない。いずれにしても、ロードサービスの連絡先だけはどこかに控えておくとよいでしょう。

これはバッテリー交換の作業風景。3rdレンジローバーのバッテリーはこの位置にある。周辺のパーツをいくつか取り外さないと取り出せない。それでもスペースはギリギリで、その狭い隙間から重いバッテリーを脱着するのはとても簡単とは言えない。バッテリーを買って帰ってご自身でチャレンジ、そんなメンテナンス好きなオーナーさまもいらっしゃるだろうが、くれぐれもギックリ腰にご注意を!
レンジローバー
レンジローバーバッテリー
レンジローバーバッテリー交換

これは2005年式3rdレンジローバーのフューエルフィルター。BMWエンジン搭載モデル。まだまだつい最近のクルマかと思いきや、既に10年以上経過している。普通に使えば10万キロを超すのも当たり前。最近は車検時など節目の整備の際にフューエルフィルターの交換もお勧めしている。このクルマの場合も取り外してみるとフィルターからは粉っぽく真っ黒になったガソリンが出てきた。やはり汚れていたようだ。
レンジローバー
レンジローバーフューエルフィルター
稀ではあるが、この汚れの詰まりが酷いとガソリンの供給が悪くなりエンジン不調や、最悪の場合にはエンストに繋がることもある。
このフィルター、レンジローバーの場合には2006年モデル以降、ジャガーエンジンになってからはフューエルセンダーゲージと一体になってフューエルタンクの中に入った。他のランドローバー車も同様の作りに変わっていっている。なので、こんなふうにメンテナンスとしてフィルターを交換することができなくなった。しかし、こんなふうに真っ黒になったものを見ると、外付けのフィルターがあったほうが良い気もするなあ。

レンジローバー_ブレーキ
写真は3rdレンジローバーのフロントブレーキパッド。交換時期である。同様の形状のものが左右内外あり、合計4枚で構成されている。そのうちの一枚に残量センサーが取り付けられている。残量センサーは樹脂製で、内部に配線が通されている。ブレーキパッドが減っていくとセンサーの樹脂部分から削れ始め、やがて配線を削り切る。つまり断線するわけで、導通がなくなったことでインストルメント内にパッド残量が少ない旨の警告がされるという仕組み。写真のセンサーも既に削れて断線に至っている。

新品のブレーキパッドはおよそ11mmある。残量センサーは残り3mmぐらいのところで削れる。え、まだ1/4以上残っているじゃないか?!と思われるかもしれないが、そこには安全マージンも含まれている。先ほど言ったように、左右内外の4枚のパッドがあるわけで、それらが必ずしも均等に減るわけではない。それに警告が点いたからといって全てのオーナーがすぐに工場に持ち込めるとも限らない。だから少し早めに知らせるようには考えられている。
また、パッドが減るスピードも均一ではない。新品時にはパッドは分厚い。踏力を加えた場合パッドは発熱するわけだが、分厚いパッド全体で熱を吸収し、また放熱をする。それに対し、薄く減ったブレーキパッドの場合には体積が小さい分、余分に発熱する。発熱が激しければパッドは劣化し、摩耗も早くなる。最初の5mmで2万キロ走れたとしても、残りの5mmでは同じようにはいかない。なのでやはり早めのパッド交換が必要になる。
更にコスト面からすれば、センサーが削れる寸前でパッドを交換した場合センサーを再利用できる可能性もある。パッドを早めに交換することで、センサーのパーツ代が助かるというわけ。ただ、切れていないセンサーだとしても取り外す際に破損してしまうこともあるのでこればかりはやってみないと分からないが・・・。
いずれにしても、ブレーキのことだけに早めの点検整備は不可欠。レイブリックでは納車前点検や車検、定期点検以外の場合でも、例えばオイル交換などクイック整備の入庫車両においてもできる限りブレーキパッド残量を点検し、少ないようであれば交換をお勧めするようにしている。
こちらは新品のパッドとセンサー。
ランドローバー_ブレーキ

何本も掛かったベルトは、やがて過去のものとなった。多くのクルマがエアコンやパワーステアリングが標準装備となったことでエンジンも最初からそのように設計されるようになったのだろう。長〜いベルトが一本でグルグルと取回され、全ての機器を回されるようになっていった。もちろん、それが切れてしまえば、あらゆるものが同時に機能しなくなるのだが、ベルトそのものも進化して寿命がとんでもなく長くなった。ベルトにはバネ仕掛けのオートテンショナーで張力が掛けられているので、メカニックの勘は必要なくなった。
ほぼメンテナンスフリーになっていったのだが、僅かに弊害もある。例えばウォーターポンプのベアリングが弱り始めたときでも、オートテンショナーは容赦なくベルトを強く張り続ける。小さなガタは一気に酷くなる。弱く調整できれば延命も可能だが、それができない。まあ、ベルト関連の整備はトータルでは随分落になっているので、手間やコスト面では十分に納得できるレベルではあるが。
レンジローバー
レンジローバー_ウォーターポンプ
写真は3rdレンジローバーの初期モデル、BMWエンジンのウォーターポンプ。特にレンジローバーだからとか、BMWエンジンだからということはなく、今ではおそらくどのメーカーのどんなエンジンでもガタ発生のリスクはよく似たものだと思う。ガタが出始めると僅かに異音がすることもある。軸のガタによってクーラント漏れが発生することもある。ウォーターポンプのトラブルはオーバーヒートに直結し、走行不能あるいはエンジンに大きなダメージを与えることにもつながるのでとても重要。小さなサインでも見逃さずにまずは点検だ。この車両の場合にはウォーターポンプのガタによって僅かづつクーラントが漏れ、やがて「LOW COOLANT LEVEL」の警告が表示されたことで入庫に至った。

3rdレンジローバーのオナーさまからフォグランプを明るくできないものかと相談をいただいた。2010年モデル以降の3rdレンジローバーのフォグランプはH11ハロゲンバルブ。もちろんHIDに交換すれば容易いこと。しかし、問題はスペース。左側フォグランプのすぐ後ろにはウインドウォッシャーのリザーバータンクがギリギリまで迫っていて空間に余裕がない。
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そしてH11ハロゲンバルブと同じようにL字形状のバーナーのHIDキットが見つかった。もう選択の余地はない!早速取り寄せた。とりあえず左側だけ仮付け。スペース的には問題なく収まった。あとは明るさ。
暗くなるのを待って点灯テストを行った。これなら純正ハロゲンバルブよりも確実に明るく見える!
これで決まり!と思ったのだが、運転席からの視界は、意外に右側のノーマルハロゲンバルブも見やすい。絶対的な明るさとは別に、色温度による見えやすさがある。全てはそのバランスだ。
純正のHIDは4000K前後。青過ぎず、黄色過ぎずという自然な白さである。アフターパーツでは6000K(ケルビン)ぐらいの青白い感じのものが多い。透明感のある眩しさで、「換えた感」があるので人気である。今回は4300Kを選んだ。確かに明るいのだが、ただヘッドランプの補助というよりは、霧や雪などあくまで悪天候時のためという目的からすればもっと黄色いほうが良いのかもしれない。せっかくなのでこの機会に3000KのHIDも取り寄せて試してみることにした。報告は後日。
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レンジローバー_バッテリー
これは3rdレンジローバーのバッテリー交換中の様子。バッテリーはボンネットを開けて最も右奥の位置にある。充電するなど、メンテナンスのために手を入れることはできるが、ボンネットを開けただけではバッテリーを交換するためのスペースはない。左右ワイパー、そしてプレナムカバーを取り外す。ボンネットダンパーを外してボンネットを直立位置まで開ける。これでようやくスペースができる。しかし、簡単にはいかない。ワイヤーハーネスが邪魔をしているので、それらを避けながら引きずり出し、そして新しいバッテリーを収めるのだが、とにかく重い。重量はおよそ26kg。腕の力だけではとても持ち上がらない。
そのため、私はエンジンルームに乗っかって作業をする。。なのでこんなふうに養生のために毛布を被せて作業を行っているのである。
レンジローバー_バッテリー交換

2010年モデル3rdレンジローバーのフォグランプバルブをLEDに交換した。レンズが裏側から曇っていたのでついでに掃除をした。掃除はバルブの穴から行うのだが、長い棒とウエスがあれば少し根気は要ると思うが、それほど難しいことではない。いろんな掃除方法があると思うが、こういう時、私は綿棒を使う。綿棒といっても通常の耳そうじをする際に使うものよりもふたまわりほど大きいタイプ。それをドリルの先に付け、バルブの穴から差し込んでプルプルと回して曇りを拭き取る。
レンジローバー_フォグランプ
レンジローバーヴォーグ_フォグランプ
ランドローバー_フォグランプ
上の写真、左側は作業前で右が磨いたあと。透明さが復活した。これならバルブ交換の効果が100%発揮できる。光の色も青白すぎることなくとても自然な白さ。これなら夜間のドライブをも快適に感じていただけると思う。
レンジローバー

3rdレンジローバー
これはオーナーさまからいただいた写真。今日、レンジローバーでお出掛け中にエンジンルームから突然水蒸気があがり、メーター内のメッセージセンターには「クーラントレベルLOW」が表示された。これは只事ではないと思い、クルマを路肩に寄せ、レイブリックに連絡をした。
突然多量のクーラントが漏れたという状況から推測する限り、原因はラジエターホースの抜け(破損)か、リザーバータンクの破裂。いずれにしてもそのまま自走すればエンジン本体の焼きつきなど致命傷に発展してしまう。ロードサービスを利用して運んでもらうようアドバイスをした。
ちなみにこのレンジローバーはBMWエンジン搭載の2003年モデル。

レンジローバー_ラジエターホース
数時間後、レッカー車に積まれて入庫した。ボンネットを開けると、予想どおりラジエターアッパーホースが抜けていた。このホースはプラスチックのフランジ部分とラバーホースが差し込まれ、ステンレスのバンドで噛締められた単位で供給される。バンドはネジ式でもバネ式でもなく、ガチっと固められていて我々整備する側では手出しができない。決して抜けることがないことが前提なのかもしれないが、現実にはこういうトラブルも少なくない。ホースが硬化して弾力がなくなることでバンドの締め付けが弱くなるのか、あるいはバンドが僅かに伸びてしまうのか、いずれにしても経年の途中で増し締めなどのメンテナンスができないのは我々としては歯痒いところである。「BMWエンジン搭載モデルのレンジローバーの弱点=水周り」、今回のケースはその典型のひとつである。
これを防ぐためには予防整備でどんどん交換していくしかない。点検時などに、バンド付近でホースに僅かな変形が確認できることもある。しかし、あとどれぐらいもちそうか?そんな予想が立てにくい部分である。そんな時には周辺の何本かのウォーターホースを一斉に交換することをお勧めしている。もちろん、今回も抜けてしまったアッパーホースだけでなく、周辺も点検し、おそらく何本かのホースをまとめて交換することになると思う。

レンジローバー_シート
およそ12万キロ走った3rdレンジローバーの運転席シート。乗り降りの際に擦れてしまう部分なので、どうしてもここだけが集中的に傷んでしまう。助手席やリヤシートは良い状態が保たれているので、ここが綺麗になればインテリア全体が美しく見える。
そこで張り替え!運転席シートの座面だけが極端に傷んでいたので、今回は純正パーツを使うことにした。同時にサイド部分のメタルフィニッシュのパネルも交換。
リフレッシュ完了。気持ちよい!
レンジローバー_レザーシート

レイブリックで最近ちょっとブームになっているメンテナンス、「ヘッドランプレンズリフレッシュ」。今日はレンジローバー・スポーツのヘッドランプレンズをピカピカにした。

レンジローバー
Before

レンジローバースポーツ
After


レンズがクリアになったことで、撮影している私の姿もクッキリ映り込んでしまった。(笑)

3rdレンジローバー
これは3rdレンジローバーのリヤアッパーゲート部分。ガラスの下にラバーモールが付いているのだが、経年で劣化してヒビ割れてくることがある。ガラスはリヤアッパーゲートに接着材で張り付けられており、モールはガラスとパネルのの隙間を見栄えよく隠すためのもの。防水目的のものではない。
見栄えを良くするためのものがこのようにヒビ割れてしまうようであるのなら、いっそ無いほうが良いのでは?

やはり要らなかった。2007年以降のモデルにはこのモールがあっさり無くなったのであった。
レンジローバー vogue


ヒビ割れたモールを取り外すこともできる。取り外してしまえばスッキリする。ただ、実際にはモール付き時代のものは、2007年以降モデルと比べるとガラスとパネルとの隙間がほんの僅かだが広い。ガラスの寸法が異なるのだ。それでも取り外してもその隙間にさほど違和感は感じない。雨漏れには全く関係ない部分だし、私なら躊躇なく取り外してしまうだろうな。

エアサスペンションのトラブルは、2ndレンジローバーの頃は至って当たり前のことだったが、3rdレンジローバーに変わり、更にマーナーチェンジを繰り返すごとにトラブルの頻度は格段に減った。しかし、全くなくなったわけではない。たまにはこうしてエラーメッセージが出ることもある。今回それがアラスカ号で起きた。
レンジローバー

エアーが漏れてサスペンションがペッチャンコになったわけではない。いきなりチャイム音と共にフォルトの表示が出た。そしてフェイルセーフでハイトコントロールが抑制されてノーマル車高のみの走行条件となった。言うならば、自覚症状は感じていないのだが、クルマの頭脳の判断で、「壊れているかもしれないからノーマル車高から動かすな!」というわけである。一度エンジンを止め、再度始動したら、今日のところはそれ以降フォルトを表示することはなかった。
さっそくテスターを接続してフォルトの内容をチェック。リザーバーに溜まるまでのスピードが遅いようだ。コンプレッサーの能力低下か、空気回路のどこかからのエア漏れがあるか、が考えられる。後者の場合なら、駐車中にエアが漏れて車高が下がるなどの症状が出るなど、もう少しハッキリとして症状が出る可能性もある。今のところ車高の状態をはじめ、特に違和感は感じていないことから、コンプレッサーの能力低下の可能性のほうが高いと推測される。
レンジローバーEAS

そうかと言って、何も今すぐにコンプレッサーを交換する必要があるわけでもなさそう。一旦はフォルトを消去してしばらく様子を見ることにしよう。何かたまたまのことで、これっきりフォルトが点灯しないことだって考えられる。と、都合の良い方向性を信じて!

台風も去って梅雨も明け、いよいよ夏本番!・・・いや、本来は台風は秋にやってくるものなので順序も表現もめちゃくちゃなのだが、しかし事実としてこうして今年も暑い夏がやってきた。

さて、このほど乗り始めた3rdレンジローバー"アラスカ号"にはシートクラフトが付いている。レザーシートの場合、冬になるともの凄く冷たくなるので、シートヒーターはもう四半世紀以上前から存在していた。しかしクーラーとなると、レンジローバーの場合にはこの2008年モデルから。
レンジローバー_シートクーラー
ダイヤルを右に回すとヒーター、左に回すとクーラー。ヒーターの場合は表皮の下に敷かれた熱線によって温められる仕組み。クーラーはエアコンの冷気をパイプでシート内部に引き込み、ディンプル状に空けられた穴からシュ〜と乾いた涼しい風が吹き出してくる構造。汗かきの私には大変嬉しい装備である。
この夏は快適に過ごせること間違いなし!
レンジローバーVOGUE

レンジローバー_ステアリングコラム
レンジローバーの場合、モーターによって電動で調整するタイプのステアリングコラムは2002年にデビューした3rdレンジローバーから採用されている。ステアリングコラム左横のレバーでチルト(上下)とテレスコピック(前後)の操作が可能。イグニションキーをONからOFFにしてエンジンを停めると、コラムは自動的に電動で上方に動いてドライバーの乗り降りに便利なようにスペースを広げる。乗り込むときはその逆で、エンジンキーを回すと電動で前回と同じ位置まで復元する。乗り降りの度に、つまり頻繁に作動するので、これがやがて壊れてしまうこともある。
レンジローバー

デフォルトではそのようなオート作動をするのだがテスター(※)を接続して設定変更することでその機能をOFFにすることができる。将来の故障の確率を減らすためにも無駄な作動をしないようにするわけだ。自動では動かなくなるが、自分以外の人が運転する時などはレバー操作でマニュアルで調整できるので特に問題はない。

ちなみにこのステアリングコラムだが、仮に分解修理が不可能でアッセンブリ交換となると、これがビックリするほどの値段!私の場合(きっとほとんどの人の場合も)、自動でチルトしなくても乗り降りには全く支障はない。

(※レイブリックではAUTOLOGICというテスターを使っている)

特に車高の高い4WD車など、車両前方や側方に死角ができないようにするために、ミラーやカメラを使ってそれを克服しなければならないという法律がある。「直前側方運転視界基準」といって、つまり子供に気がつかずに巻き込んでしまうような事故を防ぐための対策である。
ランドローバーの場合、2006年モデルからボンネットの左先端に巨大なミラーが取り付けられた。安全を確保する上では非常に重要なものではあるが、「スタイル的にちょっと・・・」と私も感じたし、同様の声も多かった。そこで、当時乗っていたレンジローバー・スポーツを使って、フロント&サイドブラインドモニターを開発した。それにより合法的にボンネット・ミラーを取り外すことが可能になった。開発からおよそ1年間の間には何台ものボンネットミラーを取り外し、フロント&サイドブラインドモニターを取り付けた。その後、新車でフロント&サイドブラインドモニターが装着されるようになったのは2008年からだった。ただ、ヴォーグの場合、それらは日本に上陸してから作業が行われたと聞いている。ラジエターグリルと左側ドアミラーにカメラを取り付け、小型モニター内蔵ルームミラーに交換される。そしてミラー付きのボンネットから、ミラーのない通常のボンネットへ替えられた。じきにそれらは英国のメーカーで行われるようになったので日本でそのような作業が行われていたのはほんの僅かな期間だったはず。
そう、2008年モデルのアラスカ号こそが日本製フロント&サイドブラインドモニター装着車なのである。日本で取り付けたからどうだってことではない。ただ、そんなエピソードがあるということだけ。
レンジローバー_ヴォーグ

ついでにこんな話も。レイブリックでフロント&サイドブラインドモニターの開発に悪戦苦闘していた最中なので2007年のことだっだと思う、知人からモニター内蔵ルームミラーを製造しているメーカーを紹介していただいた。さっそく営業の方とお会いでき、そこでレイブリックの要望とミラーメーカーの商品とがピタリ合うことが分かった。コラボレーションをして製品化を!という話でその場が一気に盛り上がった。ところが担当者との二度目の打ち合わせの時のこと、「実は・・・、これは良いニュースか悪いニュースかは分かりませんが、ランドローバージャパンさんからモニター内蔵ルームミラーのオーダーがありまして・・・」と、つまりこれが日本製フロント&サイドブラインドモニターへ繋がる話だったのだ。新車からボンネットミラーが消えることは良いニュースだが、レイブリックとして開発販売する意味がなくなってしまったのは悪いニュースだった。自分の力でやってみたかったという悔しさを抱いたのは事実だが、そうはいってもランドローバーが永遠にボンネットミラーを使い続けるわけもなく、いつかは何らかの手法で映像化することは間違いないわけで、そもそもレイブリックとしてはその僅かな端境期だけがビジネスチャンスだったのである。
とにもかくにも思ったよりも早くランドローバーからボンネットミラーが消え去ったのであった。
こうしてアラスカ号のルームミラーを見ながら、そんな昔話を思い出したのであった。

「仕事柄、ランドローバーに乗ることが多い」のは確かではあるが、真実はそうではなく、「ランドローバーに乗りたいからこの仕事を選んでいる」のである。目的通り、これまでも自分専用の社用車として様々なランドローバーに乗ってきた。
ここからは「仕事柄」の話。どのランドローバーに乗るかは自分の好みで決めることができるのだが、ただ、どうせ乗るならビジネスに結び付けられるものを優先する。その時期に中古車で人気がある車種、ホイールやマフラーなどオリジナルパーツの開発に役立つ車種などなど。
(そういう観点では、バハマ号はすっかり趣味の範囲になってしまっているかも。笑)

そこで過去一年間遡ってレイブリックで最も売れている車種を調べてみた。すると圧倒的に3rdレンジローバーだった。もう10年ほど前になるがおよそ二年間3rdレンジローバーに乗ったことがある。2003年モデルのアドリアティック・ブルーのVOGUEだった。乗り心地を含め、その快適さや優雅さは申し分なかった。
そして今、もう一度3rdレンジローバーに乗ってみようと思う。それがこのアラスカホワイトのVOGUE。メンテナンスの様子やこれから起こるかもしれない故障の対処方や、そしてカスタムや、そういったことを含め私もユーザーの一人としてこのブログで紹介できればと考えている。

さて、コイツに何て名前を付けよう。やっぱり色をとってアラスカ号かな?もう少し粋な名前はないかな?
レンジローバー

レンジローバー
ナイアガライ号の写真を良〜く見ていただかないと分かりづらいのだが、前後のホイールの汚れぐあいが違う。フロントに比べてリヤホイールの方がが黒く汚れている。これはブレーキダストの汚れなのだが、通常はフロント側のほうが圧倒的に汚れる。
実は4月にフロントブレーキパッドを交換したのだが、その際にもう何年も長期在庫となっていた社外品パーツを使ったのだ。使ったブレーキパッドはディクセル製/Mタイプ。「ブレーキダスト超低減」といううたい文句の商品である。
かつて2ndレンジローバーが全盛期のころ、オーナーさまのご要望でこの商品は良く売れた。価格も純正品と同等レベルだったので大変喜んでいただけた。ただ、この商品にも弱点があった。それは数年後になって分かったことだが、ブレーキパッドの残量が少なくなるにつれ鳴きがひどくなる例が多かった。
そんなこともあってやがてお客さまにはお勧めしづらい商品になり、最後の一個となった在庫は何年も棚に眠っていたわけである。

そんな経緯があったのだが、売れない商品だからといって処分してしまうぐらいならと、ナイアガライ号のパッド交換時に使ったわけだ。あれから数千キロを走行したが、現在のところは快調。今のところは鳴きも無く、こうしてダスト汚れの少なさも実証済み。
ディクセルのHPを見てみると既に2ndレンジローバー用はラインアップされていない。従ってここでいくらインプレッションしても仕方がないかな・・・。ただ、現在はLM44/3rdレンジローバー用の設定がある。しばらくディクセル/Mタイプから遠ざかっているが、これは一度試す価値があるかも。
先に言ったように価格は純正と大差なく、ダスト低減は確実だろうし、これで鳴きも発生しなければ嬉しいことづくめだ。2ndレンジローバーと同様なら仮に激しい鳴きが発生し始めるのは1〜2万キロ走行後。すぐに良し悪しの結論が出ないかもしれないのが辛いところだが、それでも試してみないことには何も始まらない。


走行距離・・・95,010km

レンジローバー
最近のクルマの灯火類にはガラスが使われることが減った。3rdレンジローバーの場合、2005年まではガラスレンズだったが、2006年モデル以降は樹脂になった。メリットとデメリットはそれぞれあるが、樹脂レンズの場合には経年で酷く傷んでくるのが厄介なところ。熱射による劣化だろうか、変色してザラザラになる。ただ、幸いにもこれは表面だけのことなので研磨することで元の輝を取り戻すことができる。

写真は2007年モデルのレンジローバーVOGUEのヘッドランプ。研磨でピカピカになった。
レンジローバー_ヘッドランプ
レンジローバー_ヘッドライト

レイブリックのメカニックが「もしかしたら・・・」と、こんな推測をした。

レンジローバーのエアサスペンションに関することだが、サスペンション本体はゴム製の風船で、経年劣化によってエア漏れに繋がることがある。傾向的にはフロントから、そして左右には車種によってバラつきがある。2002から2005年のBMWエンジンモデルは圧倒的に左側、2006年以降ジャガーエンジンモデルは右側だ。そういう傾向があるということは、きっとそうなる理由もある。その原因が、もしかしたらラジエター・リザーバータンクかもしれないと。なるほど一理ある!
走行中、エンジンルームが一体何℃まで上昇するかは定かではないが、実際には風が当たっている走行中よりも駐車直後のほうがエンジンルーム周辺温度は上昇するもの。私がフォルクスワーゲン&アウディのディーラーメカニックをしていた当時の車両には、エンジンルームに「周囲温度センサー」が設けられており、それはイグニションのON/OFFに関わらず、温度の上昇によって冷却用の電動ファンが回転する仕組みになっていた。
仕事を終えて帰宅後、クルマを停めて家に入り、着替えを済ませて寛いでいるとガレージから「プ〜ン」とファンが回りはじめる音が聞こえてきたものだ。夏になればしばらく長い時間回り続けている。このまま回り続けたらバッテリーが上がってしまうのではと心配になるほど長時間回っていた。

水の比熱はとても大きい。温まった水はなかなか冷めない。リザーバータンクがあれば、つまり湯たんぽのようにずいぶん長い時間周囲は高温状態になる。ホイールハウスで隔てられているとはいえ、エアスプリングに熱の影響が及ぶことは間違いないだろう。その熱が劣化を早めているのかも?という推測だ。
思い起こしてみれば、2ndレンジローバーの場合もリザーバータンクは右側にあり、アエスプリングからの漏れも右側に多かった。

しかし、仮にこの推測が当たっているとしても遮熱シートを貼るぐらいしか対処法が思い浮かばないところが辛い・・・。

レンジローバー_BMW
BMWエンジンモデル


レンジローバー_ジャガー
ジャガーエンジンモデル

レンジローバー
お客さまのご依頼によるカスタム、ホワイトのレンジローバー+ガンメタリックに塗装したウィンドストームが完成した。とてもスポーティーな仕上がりで、私の趣味的にもこれは大ヒット!

私は仕事用にいろいろなランドローバーを乗り継いできている。10年近く前に一度だけ3rdレンジローバーに乗っていたことがあった。しかしマフラーを交換したぐらいであとはノーマルの状態だった。当時はまだウィンドストーム・アルミホイールも開発前だったし、今ではポピュラーになっている社外品ナビゲーションへの換装方法も編み出されていなかった。つまり、何らかのカスタムをしたいと思っても手詰まりの状態だったのだ。
ただ乗るだけのレンジローバーになってしまっていることが物足りず、一年ほどでレンジローバー・スポーツに乗り換えた。

そして今更ながらもう一度3rdレンジローバーに乗りたくなっている。こんなふうにウィンドストームを履き、当時は出来なかったいろいろカスタムを楽しんでみたい。
この"ランドローバー病”は、重い不治の病に違いないな・・・。

3rdレンジローバーでご来店されたお客さまのお申し出はエンジン不調。アクセルを静かに踏めばなんとか大丈夫だが、負荷が掛かるようにグっと踏むとエンジンがポコポコと振動する。典型的な二次点火系不良の症状である。しかも特定のシリンダーのみ。3rdレンジローバー場合、そこまでの症状で推測される原因はスパークプラグかプラグコードの不良。3rdレンジローバーもそうだが、最近では点火系にディストリビューターが使われることは少イグニションコイルの不良。あるいは極く稀だが、イグニチョンコイルに至るまでのワイヤハーネスの不良。
特定のシリンダーを判別するためには、8気筒あるそれぞれのシリンダーを順に失火させていってエンジン回転の落ち込みを確認するパワーバンランスという方法をとるのは従来の方法。最近では専用テスターを接続して診断を行うことでボンネットを開けずして不良箇所のシリンダーが特定できる。

まず、大枠でのフォルトチェック。ここで既に「MISFIRE DETECTED CYLINDER 1」と出ている。
その裏付けを取るべく各気筒の振動具合をチェックすると、やはり1番シリンダーだけが他のシリンダーとは大きく異なる数値をあらわしている。
レンジローバーレンジローバーエンジン不調

1番シリンダーであることは間違いない。ではスパークプラグなのかイグニションコイルなのか、はたまたそれに付随する別の部分なのか、それは順を追って調べていく必要がある。

今日ご来店していただいたお客さまはレイブリックを始めてご利用していただける方。なので我々はこの車両の詳しい整備履歴を知らない。今回きっと触るであろうスパークプラグをはじめ、消耗品類が今どんな状態なのかを知っておきたいところ。
こんな場合、我々はまず車両の状態を把握するために総合点検をさせていただくことをご提案する。定期点検項目を基準にしながら車両全体をチェックする。そうすることで、今回の修理箇所の適切な改善と、更にその延長線上のメンテナンスの方向性をお客さまと共有することができる。

レンジローバー_ドアミラー
今どきは当たり前の装備だが、3rdレンジローバーのドアミラーも電動格納式である。ボタン操作で格納、もう一度押すと復活。例えば、どちらか片方を手で折りたたんだりなどすると、何らかの拍子にこの動作がおかしくことがある。右が開くと左が閉じ、もう一度ボタンを押すと右が閉じて左が開く・・・。ぎったんばっこんと交互に動作をするというパターンに陥ってしまう。
こんな時の対処法がある。どちらか片方の電源を遮断し、その間に一度作動ボタンを押す。すると通電しているほうだけが電動で動く。その後、遮断した側の電源を復活させる。これで動作が同一となり元通りになって左右同時の動きをするようになるというわけ。
3rdレンジローバー
その遮断の方法は、グローブボックス置く にあるフューズを抜くだけ。3rdレンジローバーの場合、ドアミラー回路には左右それぞれにフューズが設けられている。11番(運転席側)と24番(助手席側)、共に30Aフューズ。そのどちらでも良いので抜けばよい。

そんなに頻繁に起こることではないだろうが、予備知識として。

レンジローバー_ホイール「タイヤの空気が漏れる。ホイールが怪しい・・・」、ご来店していただいたのは3rdレンジローバーユーザーのお得様。さっそく点検をすると、一本のホイールに亀裂が入っていてそこから空気が漏れている。これは危険だ。ホイールは社外品のアルミホイールで、何年も前のモデルなので同じものを一本だけ用意することはかなり難しい・・・。
これを機会にホイールを4本とも交換してしまおう!と素早い決断をしていただき、選んだホイールはレイブリックオリジナルのウィンドストーム・ブラックポリッシュ。これまでのホイールがシルバーだっただけにブラックポリッシュでイメージチェンジを図った。これが成功!お客さまにも「おぉ!クルマが替わったみたいだ」と、その変化と新しいスタイルに満足していただけた。
レンジローバー_アルミホイール

私自身もそう。新しい靴を買った日はとても嬉しい。朝になれば履いて出かけられるのに、部屋で何度も履きたくなってしまう。ホイールを替えた日もそうなんだよな。クルマの場合、走っている姿が見られないだけに、こんな日は時々クルマを停めて愛車を眺めてニンマリ!自分なら絶対そうしている。笑

先代モデルの3rdレンジローバーは2002年から2012年までの長期に渡って生産された。その間に二度のビッグマイナーチェンジが行われた。とりわけ、2005年には親会社が変わった影響もあってのことだろうが、エンジンがそれまでのBMW製からジャガー製に変更となるという大きな変更となった。そのタイミングで、なぜこんなところが?という変更点もあった。我々が戸惑ったのはホイールナットのサイズ。2005年までに適合するホイールを2006年以降モデルに装着しようと思うとナットが合わないのだ。2005年から2006年モデルで、ナットの外径が20.0mmから22.5mmへとひとまわり大きくなった。そのためナットを締めようにもホイールの穴に入っていかない。表面上、ホイールのサイズは変わっていない。ホイールの外径、PCD、オフセット、ハブ径、それらに変更点はない。通常、ホイールナットの穴の大きさまでは表現されていない。なので、その冬になって実際に装着するまで分からなかったのだ。2005年の暮れのこと、「2006年モデルには従来のホイールが着かないぞ!」と大慌てしたことを覚えている。

image左の黒いナットが2002〜2005年モデル用、右のシルバーのものが2006年モデル以降用である。エンジンメーカーが異なるほどの大きなマイナーチェンジを行ったにも関わらず、車検証上の型式は「LM44」と同じなので余計に紛らわしい。中古ホイールを手に入れた。スタッドレスタイヤを組み付け、いざ装着しようと思ったらナットが合わない。そんなことが起きてしまうのだ。どうぞご注意を!

レンジローバーお客さまの3rdレンジローバーのドアガラスが割れたため、交換作業を行った。傷の様子からすると、割れた原因はおそらく車上狙い。しかし、未遂に終わったようだ。
3rdレンジローバーのドアガラスは強化ガラスではなく合わせガラス。合わせガラスとは二枚のガラスの間に樹脂フォルムが挟まれているもの。割れた際の飛散防止になるほか、今回のようにハンマーなどで叩かれたとしても貫通するリスクを軽減できる。
今回はガラスが割れなかったために車内に置いてあったものは無事に守られた。しかし、もう少し大きなハンマーが使われていたらどうなっていただろう・・・。車内の、外から見える場所に貴重品を置かないようにするなど、泥棒のターゲットにならないように気を付けよう。

2006年モデル、レンジローバー・スーパーチャージド、現在の走行距離は72,500km。オートクラフトでご成約していただいたお客さまに近々ご納車予定のこの車両だが、今日はその整備内容について。

レンジローバー

実はこの車両、整備に先駆けた点検の結果、我々が手を加えなければならない箇所はとても少なかった。前オーナーの維持管理がとてもよかったことが窺える。その理由を紐解くべく、点検整備記録簿を確認してみた。
直近の記録は今年の3月に正規ランドローバーディーラーで行なわれた12ヶ月点検、当時の走行距離はおよそ66,000km。
その時の点検で交換された代表的なパーツは以下のとおり。

・フロントブレーキディスク
・リヤブレーキパッド
・エアクリーナーエレメント
・花粉フィルター
・エンジンオイル
・オイルフェルター
・ATF
・ATオイルパンガスケット
・プライマリ(スーパーチャージド)ドライブベルト
・セカンダリ(補機)ドライブベルト

特に大掛かりな修理パーツなどが使われていないところを見ると、特段クルマに不調を抱えていたわけではなく、通常ルーティーンの点検だったと思われる。以来、およそ半年で6,500kmという使用期間である。

自動車の代替にはオーナーさまごとに様々な「きっかけ」がある。例えば、トラブルが続いたことで心が折れてしまったり、修理費がびっくりするような大きな金額だったり。中には出先でパンクをしたりバッテリーが上がったことで、「もう、この際クルマごと替えてしまうか!」などという勢いがある方もいらっしゃる。
そんなふうに事の大小は問わずクルマに「きっかけ」がある場合もあれば、純粋に次に欲しいクルマが出てくる場合もあるだろう。あるいは、法人の決算の関係上、急に代替をすることになったとか。はたまた、製造に何ヶ月も掛かるような特別仕様のレンジローバーをオーダーしていて、そのクルマがこのタイミングで届けられることになった"だけ"かもしれない。
いずれにしても、このレンジローバーは直前まで普通に調子よく乗られていたであろうことが推測されるわけで、整備をする立場としても、これからお客さまにお届けする立場としてもとても安心できるケースである。


ちなみに、今回オートクラフトで行なった整備での交換パーツには、つい6,500km前に交換した消耗品類も含まれる。我々の納車整備の基準は、1年または1万キロ以内に消耗品類の交換時期が巡ってこないようにという目安を設けている。例えば今はまだキレイな花粉フィルターも、1万キロ後を見越せばこのタイミングでの交換が妥当となる。
主な交換パーツは以下のとおり。

・エンジンオイル
・オイルフィルター
・花粉フィルター
・トランファーオイル
・前後デファレンシャルオイル
・ラジエタークーラント
・ブレーキフルード
・前後ワイパーブレード
・リモコンキーバッテリー

今回も特に気になることはなかった。
このまま好調が維持され、良い循環が続きますように!

レンジローバーこの3rdレンジローバーはオートクラフトでご購入いただいたお客さまのクルマ。ブレーキやナビゲーションシステムを始め、大小さまざまなカスタムが施されている。インテリア、エクステリア共に、どの角度から見てもしっかりと手が加えられていることが分かる。ここまで個性的な3rdレンジローバーはなかなか見ることはない。
そんなクルマにレイブリックオリジナルのアルミホイール「ウィンドストーム」が装着されている。数あるホイールの中から有名メーカーのものではなくレイブリック製を選んでいただけたことが嬉しい。ウインドストーム・アルミホイールは、元々は初代レンジローバー・スポーツ用としてスタッドレスタイヤを推販するための施策として製作を進めたホイールである。ランドローバー車にマッチするよう特に奇抜なデザインを採用せず、純正然とした意匠をコンセプトに開発を行なった。低価格で販売できることも念頭に置いた。なので特に変わったことは出来ない。一般的な鋳造ホイールである。
しかしあえてこのホイールを夏タイヤと組合せてメインで使い、取り外した純正ホイールにスタッドレスタイヤを組み付けてサブで使う、中にはそんなユーザーさんもいる。実際のところ想像していたよりも評判が良かった。

正直なところ、ホイールの製造は我々のような小規模なショップレベルでは採算を考えると次から次と開発することはできない。仮に作ったものが売れないでは、冗談ではなく社運に関わってくる。それだけに開発したホイールが指示されることは大変嬉しいのである。

レンジローバー_ロワアームブッシュこれは3rdレンジローバーのフロントサスペンション・ロワアームブッシュ。ご覧のようにラバーに亀裂が入っている。これでは十分な働きはできない。このブッシュは特に前後の動きを適度に吸収するものと思われるのだが、およそ2.5トンの車体のストップ&ゴーの度にココに負荷が掛かる。この車両は既に走行12万キロ近く走っているのだが、こういった部分をメンテナンスすることでまだまだ十分に乗り続けることができるはず。
レンジローバー_ロワアームサスペンションブッシュは、人間に例えるなら間接の軟骨や靭帯のようなもの。しっかりと、そしてしなやかに動く必要がある。これはブッシュ交換後の様子。見るからにシャキっとしている。走行フィーリングの改善も期待できる。

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