LAND COMFORT 加藤ブログ

ランドローバーを運転していると時間がゆっくり流れているように感じます。

ランドローバーを運転すること、ランドローバーのある生活、ランドローバーと過ごす時間、それらは全てとても心地良いこと。
「LAND COMFORT」とは、そんなことを考えながら出来上がった言葉です。

カテゴリ:レンジローバー > ボナティー日記

一気に暖かくなった。満開の桜の花びらも風に舞い始めるぐらいだから当然かな。
冬の間使っていたファンヒーターは残りの灯油を燃やし切って仕舞いこんだ。先週末はスタッドレスタイヤから夏用タイヤへの交換のために来店されるお客さまも多かった。
そして今日、桜吹雪の中でバハマ号もノーマルタイヤに履き替えた。そしてまた夏が巡ってくる。
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レンジローバー
rangerover_sakura

2ndレンジローバーディスカバリー・シリーズ1もそうだったが、2ndレンジローバーの多くもダッシュボードが変形する症状が出る。写真はボナティー号。ボナティー号は1996年モデルなので今年で19年目。まあ仕方ないかと思えるほどの年式でもある。とはいえ、どうせ乗り続けるならパリっとしたい。特に絶えず視界に入る部分なのでここまで目立つと気にせずにはいられない。ただ、新品は50万円近くするほどで、取り寄せるには少々勇気が要る・・・。
この変形の原因はおそらく日射による熱で、屋根付き車庫で保管されていたクルマでは変形は少ない。昨日、そんなコンディションの部品取り車両が入庫した。大きな不具合を抱えてエンジンが掛からなくなってしまったのだが、内外装のコンディションは良い。今日の午後、ダッシュボードの取り外しに取り掛かった。
p38レンジローバー陽が傾いてくる頃には風が冷たくなり、屋外での作業はとても辛くなってきた。しかしエンジンが掛からないだけにガレージ内に移動することもできない・・・。こういう大掛かりな作業は、できることなら一気にやってしまいたい。時間が空いてしまうほど次に取り掛かるのが億劫になる。しかし、寒さと暗さに負けてしまい、やむなく日没サスペンディッド。
明日も時間がとれたら続きの作業をしよう。

先月初めに関東から帰郷したボナティー号、気が付けばブレーキに故障が起きてから既に3ヶ月が経っている。故障の原因であろう部分はブレーキのABSユニット。新品パーツは非常に高価で、いくら思い入れがあるクルマであっても、「はい、交換!」と簡単に決断できる額ではない。そこで正常に作動する中古パーツが出るのを静かに待っていたというわけ。

2ndレンジローバーレンジローバーABS
そしてドナーとなる2ndレンジローバーが現れたので、今日、さっそく車両からパーツを取り外した。今日はこれをボナティー号に取り付けるまでの作業時間が取れなかったのでとりあえずここまで。

因みに、このパーツの価格だが、現在正規ディーラーでは571,000円(税別)のプライスが付けられている。インターネットで調べると、英国でもおよそ2,600ポンド(現在の為替でおよそ455,000円)で売られている。日本だけが異常に高いわけではないのは分かるが、製造コストを考えたとして実際にそこまで掛かるのかなあ・・・、ちょっと疑問。とはいえ、自分で作れるものではないので愚痴を言っても仕方がない。今は中古パーツを使うのが最善の方法だと思う。

BONATTI 第八章 輪廻 より)

今日、私は積載車に乗ってオートクラフトへ出かけた。ブレーキに不具合を抱え、自走が不可能になったボナティー号をレイブリックに運ぶためだ。
中野さんが所有していた6年間でおよそ11万キロを走行し、その後我々の元で11年間で走った距離は7万キロ。中野さんが使っていた頃は外装だけは痛みが進んでいた。しかしそれ以外の全てにおいては我々が使ってきた期間のほうが消耗や劣化が早い。それもこれも中野さんの使い方がいかにクルマにとって優しいものだったかを物語っている。走行距離の大半はストップ&ゴーのない高速走行、駐車は屋根付きガレージ、良いコンディションを維持するための条件が揃いすぎている。
我々がボナティー号をいくら大切に扱ったところで、風雨や日射による車体の劣化を防ぐには限界がある。例えばダッシュボードの変形。フロントガラス越しに直射日光が当たり、その熱によって反り上がってきてしまう。ボナティー号も例外ではない。ダッシュボードを交換するには大変な手間やコストが掛かるので、そう易々と交換できるものではない。

レンジローバー (2)

今回、ボナティー号をレイブリックへ里帰りさせた目的は、もう一度デモカーとして活躍していた時の輝きを取り戻すこと。まずブレーキの修理。とりあえず日常的に乗れるように再整備をし、それから各部のリフレッシュを順次行っていこうと思う。

きっと中野さんも喜んでくれるはず。

(完)

BONATTI 第七章 メカニックとして より)

ナイアガラ・グレーの2ndレンジローバーを、同じグレーでも微妙に風合いが異なるボナティー・グレーに全塗装をすることになった。塗装工場に作業を依頼し、完成までにおよそ2ヶ月ぐらいかかっただろうか。それはそれは待ち遠しかった。
同時に、前後バンパーとドアミラーもボディー同色に塗ってもらった。ラジエターグリルまで同色になって帰ってきた時は、あれ?ここは頼んでいなかったのに!と思ったが、見慣れてくれば意外に自然で、結局そのまま乗ることにした。
外装はマイナーチェンジ後に準じた仕様に仕上げた。サイドプロテクションモールは2001年モデルで採用されているクロームインサートのタイプを使った。ホワイトウインカーレンズを始め、ヘッドランプやフォグランプも新調した。そして仕上げはハリケーンタイプ18インチアルミホイールに履き替えた。
室内は特に変更を加えなかったが、当時レイブリックのお家芸だったインダッシュ・ナビゲーションシステムを組み込んだ。ビルシュタイン製ショックアブソーバーや、ウルトラ製スパークプラグコードなどのチューンナップ商品は、中野さんに乗っていただいている間に既に換装済。
かくしてレイブリックの看板商品の全てを盛り込んだ2ndレンジローバーが完成した。これがレイブリックのデモカー、ボナティー号である。お店の雑誌取材の依頼を受けた際には真っ先に登場させたものだ。

中野さんのナイアガラ・グレーの2ndレンジローバーはボナティー号として生まれ変わり、既に11年が経っている。その間、レイブリックの宮原メカニックが所有した時期もあった。最近の2年間はオートクラフトの神田店長の手に渡り、関東で活躍してきた。
そんなふうに我々の手となり足となり、そして顔となって今も生き続けている。ブレーキの不調により、現在はオートクラフトのピットの片隅で停滞しているが、近くレイブリックへ回送する予定。そして、もう一度息を吹き込んでやろうと思う。現在の走行距離はおよそ18万キロ。仮に中野さんが走った11万キロを折り返し地点だとしてもゴールはまだ遠い。

続く

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第六章 誓いより)

1997年、最初にナイアガラ・グレーの2ndレンジローバーが中古車としてレイブリックに入庫してきた時の走行距離はおよそ4,000kmだった。中野さんに乗っていただけることになり、2003年まででおおよそ6年が過ぎた。レイブリックに戻ってきた時の走行距離は約110,000km。当時としてはまだ10万キロ以上走行した2ndレンジローバーは珍しかった。そうか、中野さんの通勤距離はまあまああったもんな!そう考えて、実際にどれぐらいの距離か計算してみた。
中野さんのご自宅から会社までは片道およそ35km。往復で70km。年間250日出社されるとすると1年で17,500km。おや?6年なら105,000km!おやおや?!中野さんが乗り始めた時は4,000kmだったので現在の距離とピッタリ合う。電卓の数字を見ながら鳥肌が立った。
とすると、お休みの日にはほとんどレンジローバーに乗ることはなかったわけだ。あれほどまでにレンジローバーを愛された中野さんが、休みの日にレンジローバーを連れ出してどこかに出かけることをしなかったことが驚きである。会社の創業役員として勤め上げ、生涯を捧げた中野さんに改めて尊敬の念が湧き上がってきた。社業に邁進する中、それでも朝夕のレンジローバー通勤が中野さんにとっては至福の時間だったのだろう。おそらく一時間弱の通勤時間だが、レンジローバーを走らせることを最大の歓びだと感じられていたとするなら全てに合点がいく。運転席に座ってステアリングホイールを握り、アクセルペダルを踏む。車体から伝わってくる音や振動や揺れを感じ、それらは絶えず心地よいものでなくてはならない。つまり、エンジンやサスペンションのコンディションは最高の状態を保つ必要があるのだ。そして、中野さんの視界に写るのはボンネット越しの風景であって、車体側面やバンパーの傷などは取るに足らない問題なのである。改めて中野さんの2ndレンジローバーの助手席やリヤシートを確かめてみた。使用感が全く感じられない。中野さんはレンジローバーを通勤だけに使い、そのひとりだけの時間を存分に楽しんでおられたのだ。
そんな中野さんの生涯の一端に自分が仕えられたことに感謝をした。
ひとりのメカニックとして。

続く

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第五章 レンジローバーに捧ぐより)

翌日からというもの、気が付けば中野さん(仮名)が乗っていたナイアガラ・グレーのレンジローバーに乗り込んでいた。ただ座るだけだったり、実際に走らせてみたり。中野さんを通じ、レイブリックと私を育ててくださったクルマである。レイブリックが存在し続ける限り絶対にこのクルマを手の届く範囲においておこうと決めた。

自宅と会社の両方に屋根付き車庫があり、日射や風雨からは随分守られてきたクルマではあるが、なにぶんガレージが狭く、そのためだろうがクルマの四角や両サイドには無数の擦り傷があった。特に、左側後部はひどく、クォーターパネルの塗装はほとんど地肌が見えるほどにまで擦れていた。そういえば、会社のガレージのその位置には決まって何かのダンボール箱が積まれていた。毎日毎日、そっと触るように繰り返しダンボール箱に擦り続けてきたようだ。機能面の整備には妥協はなかったが、外観に関しては細かいことを気にされていなかった。
さて、この先レイブリックと共存させていくことを前提に、このレンジローバーをどう仕上げていこうか?そう考えた。普段から整備は怠っておらず、車検も受けたばかりで調子は良いし、せっかくだから外観もリフレッシュしよう!ボディーパネルのほとんどを補修する必要があるので、いっそ全塗装をしてしまおう。全塗装をするなら色を変えることも可能だが、中野さんが乗っていた頃のイメージを崩したくはない。そこで、当時まだ日本では非常に珍しかったボナティー・グレーを選んだ。ナイアガラ・グレーと比べると微妙に明るいが、イメージはそれほど変わらない。なんともいえない淡いグレーでランドローバーにはそういう微妙な色がとても良く似合うと私は思う。
中野さんなら外装のリフレッシュにここまで手を加えることはしなかっただろう。しかし、ここから先は中野さんとレイブリックとのコラボレーションだ。もしかしたら誰にも気付かれることのない色変更だが、それは我々だけが知っていることだとしてもいいじゃないか!

さっそく塗装工場へ色替えを伴う板金塗装作業を依頼したのだった。

続く

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第四章 光と影より)

二月に入った。その日、私が外出先から帰るとスタッフから中野さんの会社から電話があったことを告げられた。「あ、でも中野さんからじゃなったですよ。女性の○○さんという方からでした。」 これまでレンジローバーに関することで代わりの方から連絡があることなど一度もなかった。すぐに折り返しの電話をすれば良いのだが、その間にもいろいろなことを考えてしまう。良くないことも。しかし、最後に中野さんに会ってからまだいくらも経っていないし・・・。緊張感に襲われながら電話をした。○○さんは事務員さんだった。
事務員さんは相談があると言った。レンジローバーを買い取ってほしいと。私はこの相談の真意を知りたかった。と同時に聞きたくもなかった。やがて事務員さんはこう続けた。「専務、亡くなられたんですよ。」
専務のレンジローバーはずっと加藤さんに面倒を見てもらってきたから、最後も加藤さんにお願いするのがいいんじゃないかって、社長もそう言っていますし、と。

数日後、私は会社を訪ねた。そこで名義変更のための書類をいただき、その足で中野さんの自宅へ向かった。ガレージにはレンジローバーが停まっていたのだが、数週間前に私が届けた時のそのままの状態だった。あれから中野さんはこのレンジローバーに一度も乗ることなく旅立っていかれたのだ。今までだったら整備のあとには決まって「加藤さん、調子いいぞ。ありがとうな!」などと連絡があったものだ。最後にもう一度聞きたかった。

奥さまから鍵をいただき、レイブリックまでレンジローバーを走らせた。中野さんが毎日通勤で使っていた高速道路に乗って。

中野さん、こんなに調子いいじゃないですか・・・。

続く

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第三章 憂愁より)

年が明けて2003年、その1月も半ばに差し掛かった頃、電話を取ると中野さんからだった。「加藤さん、先日は大変失礼しました。せっかく車検の案内をしてもらったのに、きっと加藤さんにはとても不愉快な思いをさせてしまいました。申し訳なかった」と。もちろん、そんなことは滅相も無いことで、以前の中野さんに近い元気な声を聞いて私はとても安心した。中野さんは続けた。「失礼な態度をとっておいてこんなことをお願いするのもなんだが、改めて車検をお願いしたいので、今一度検討してもらえないだろうか」と。きっと安堵からくるものだろうが、思わず涙が溢れた。
翌日、私はレンジローバーを引き取りに中野さんのご自宅を訪ねた。玄関を開けると奥さまが出てこられた。「加藤さんが来てくださったわよ!」 そう呼ばれてゆっくりと出てこられた中野さんは、それまでの恰幅の良い頬やお腹は見る影も無く、すっかり痩せ細り、思わしくない体調を物語っていた。
「この前は本当に申し訳なかった。改めてよろしくお願いします。体調を崩してしばらく乗っていなかったらバッテリーも上がっているし、しっかり見ておいてください。」 そう言って丁寧に頭を下げられた。
強い薬のせいで気持ちが落ち着かないときがあるようで、車検の件で私が電話を掛けたときにはそれがとても悪いタイミングだったとも説明してくれた。
中野さんのご様子を見る限り、「体調を崩していた」のが過去のことであるならそれはとても重いもので、まだ完全に回復されていないようだった。あるいは現在も患っているのだとしたら、もしかしたらとても深刻なのかもしれない、そう感じずにはいられなかった。いずれにしても、どうかそれが一過性のものであってほしいと願うばかりで、私は中野さんの体調を気遣うための適当な言葉を見つけられず、かろうじて「お大事にしてください」としか言えなかった。あとはぎこちなくできるだけ自然に振舞うようにしてレンジローバーをお預かりした。

何日かあと、車検を終えたレンジローバーお届けした。中野さんは玄関先にまでは出てこられたが、ガレージのレンジローバーの様子を見に出てこられることはなかった。それまでの中野さんとは明らかに違っていたが、やはりとてもお疲れの様子だった。いつもなら整備の内容を詳しく説明するのだが、今回に限ってはその必要はないように感じ、ただ鍵をお渡しするだけだった。「わざわざ取りにもきてもらって、面倒をかけて申し訳なかった。いろいろありがとうございました。」 静かな口調でそう仰ってすぐに床に戻られたのだった。

続く

レンジローバーbonatti

第二章 憧憬より)

中野さん(仮名)はある会社の重役さんだった。毎日ご自宅から高速道路を使って出社されるのだが、ご自宅と会社の両方に屋根付きの車庫があった。いずれもトタン張りのシンプルな車庫だが、それでも直射日光や風雨から守られることでクルマのコンディション維持には大きく貢献する。高速走行と車庫保管の繰り返し、レンジローバーに相応しい使用環境だったと言えるだろう。
中野さんはメンテナンスには妥協はなかった。例えばショックアブソーバーの交換作業でレンジローバーをお預かりした場合、完成後には「リフトで上げたときに、どこか別に悪いところは見つからなかったですか?」と聞いてくることは当たり前だった。なので、必ず周辺にも目を配らせた。そして見つかった不具合を先送りすることは決してしなかった。

そんなふうに平穏なお付き合いを何年も続けさせていただいたのだが、2002年の11月のこと、始めて異変が起きた。来月に迫った車検の予定を組もうと、私は中野さんに電話を掛けた。しかし、いつになく歯切れが悪い。少し機嫌も悪いようで、これまでのように話が噛み合わない。何かが原因で怒られているようにも感じたが、そうなってしまうような心当たりもなく、実際のところどう対処してよいのか分からなかった。しばらく体調を崩して自宅療養をしていたとも仰っていたのでそれが原因なのかとも感じたが、ざわついた心lはなかなか収まらなかった。「改めてこちらから連絡する」と言って電話を切られた。
そのまま車検は切れ、不穏なまま年が明けた。

続く

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第一章 レンジローバー×オーナーより)

幼少の頃のことだが、私の叔父もクルマ好きで、週末になると早朝から洗車を始め、エンジンルームの各部もチェックしてメンテナンスを行っていた。昔は決して珍しい光景ではなかったが、そういう時代だったのかもしれない。
中野さんも大概のことはまずご自身でトライされ、それでも手に負えないときに電話が掛かってきた。オイル交換はご自身でされていた。何かトラブルの際には、「バッテリーはチェックしたけど大丈夫そうだなあ、あとは何が考えられるだろう?」とか、そんなふうに質問してくることも多かった。

1997年の春、レイブリックにはナイアガラグレーの2ndレンジローバーの商品車があったのだが、当時の台所事情からすれば非常に重い在庫負担だった。早く売れてくれないと資金が回らない。開業して一年足らず、レイブリックの経営はあっけなく躓いていた。私はその2ndレンジローバーに乗って中野さんの元を訪ねた。営業するというよりは、実際のところは懇願だった。もし近い将来お買い替えを考えていらっしゃるなら、どうかこの2ndレンジローバーを買っていただけませんか、と。「今のレンジローバーもずいぶん乗ったし、そろそろ買い替えようという気持ちもあったよ。」 笑いながらそう仰って契約をしてくださったのだが、どこまで事実だったかを確認したことはない。

デビュー直後の2ndレンジローバーは、それはそれはよく壊れた。中野さんにお届けした2ndレンジローバーも例外ではなく、ひと通りのトラブルが順番に襲ってきた。BeCM、エアサス、エアコンなどなど。もっとも、クラシック・レンジローバーとは違い、2ndレンジローバーのトラブルの多くはオーナーが自力でなんとかなる次元ではなかった。もちろんその度に電話が掛かってくるのだが、「今回はなあ!こんなふうに・・・」と、むしろそれを楽しんでおられるかのような口調で冷静に状況を説明してくれたのだった。
レンジローバーと付き合うこと、レンジローバーのオーナーになるということ、そういったことも中野さんからはたくさん学ばせていただいた。格好いい大人とは、格好いいレンジローバー乗りとは、そんなことも含めて。

続く

レンジローバー

BONATTI プロローグより)

1996年のレイブリック開業当時、私は31歳だった。元レイブリックのデモカーのボナティー号、その前オーナーである中野さんは、年齢はおそらく私より二周りは上だったと思う。息子の年齢ほどの私に対しても、中野さんはいつも穏やかな表情と共にとても丁寧に接してくれた。親子の年ほど離れていたので余計にかわいがってくれたのかもしれない。

こんなエピソードがある。確かその時はエンジンの調子に関係するメンテナンスを行なった。完成後、お店でお引渡しをし、しばらくすると中野さんから電話が掛かってきた。ちょうどご自宅に到着した頃である。乗って帰る途中で何か不具合でも出たのか?私が電話に出ると、「ああ、加藤さん、先ほどはどうも。」と相変わらず穏やかな口調。どうかされたのかと訊ねると、「今回はどんな作業をしたのかと思って」と。いよいよ心配になった。行なった作業の内容を詳しく説明し、それで何か不都合があるのかと聞くと、「いやあ、加藤さん、やけに調子がいいぞ!走りの良さに驚いたよ」と。驚いたのは私のほうですよ。汗
とにかく、良いときも悪いときもそんなふうにきちんと報告をしてくださる方だった。 

1990年、中野さんはレンジローバーが日本に正規輸入されると同時にオーダーし、国内では最も早い時期からレンジローバーに乗られていた一人だと聞いている。レンジローバーへの思いは、長く、そして深い。私が知る範囲では最も強くレンジローバーを愛した方である。私はメカニックの立場でレンジローバーに携わる上で、中野さんに歓んでいただけることを続けていればきっと間違いないと信じていた。

続く

レンジローバー

今日の東京の最高気温は36℃。いつもならその気温を感じさせないような海風が吹くオートクラフトだが、なんだか今年は異常に蒸し暑い。まるで名古屋の暑さだ!
ところが、今日の名古屋はなんと38℃!やはり名古屋の暑さは半端じゃない。レイブリックのスタッフの体調も心配になる・・・。

レンジローバーそんな暑さに触発されたわけではないだろうが、永年レイブリックのデモカーを務め、2年前からオートクラフトの神田店長にマイカーとして引き継がれたボナティー号が悲鳴をあげた・・・。ブレーキ操作に違和感が出てきたのだが、その原因はどうやらABSユニットのようだ。そこに不具合があると分かったからには、これ以上走行するのは控えるしかない。修理はABSユニットをアッセンブリで交換することになるだろうが、非常に高額なパーツだけに神田が修理をためらうのは無理もない・・・。程度の良い中古パーツが出るのを待つか、それともこれを機会にボナティー号に乗ることを諦めるか。今日、即座に結論を出すのはあまりにも難しい問題だ。

神田はボナティ号の今後を課題に残して先ほど家路についた。そして今、私は私なりにボナティー号のことを考えている。というか、当時を思い出している。
ボナティー号がレイブリックにやってくる前のオーナーは中野さん(仮名)という方だった。1996年、レイブリックは多くの方に支援していただいて誕生したのだが、開業直後の苦しい時期を中野さんにもずいぶん助けていただいた。当時の中野さんはクラシック・レンジローバーのオーナーだったが、ご祝儀がわりにと多くの仕事をくれた。そうやって売上げを助けてくれるだけでなく、不安だらけの私を精神的にも救ってくれた。中野さんはメカニックとして私が手掛けるメンテナスやカスタムをとても歓んでくれた。私の技術などまったく未熟なものなのだが、どういう訳だか中野さんのレンジローバーに対してはツボにはまったように成果が出た。そんなことの積み重ねが、私には大きな自信となっていったのだ。
数ヵ月後、中野さんはクラシック・レンジローバーからナイアガラグレーの2ndレンジローバーへ買い替えてくださった。それがやがてレイブリックに戻ってきてボナティー号として生まれ変わるのだ。

ボナティ号の生い立ちを話し始めるときっと長くなる。というか、思いが強すぎてとても手短かには話せない。今日はプロローグだけにしておいて、また機会がおれば続きをお話しよう。

レイブリックのデモカーの一台、ボナティー号。ボナティー号の歴史は、ほとんどイコールでレイブリックの歴史でもある。
その歴史については機会があれば改めてお話するとして、ボナティー・グレーに全塗装する前のオリジナル・カラーはナイアガラ・グレーだった。今日はボナティー号についてではなく、「ナイアガラ・グレー」について。

レンジローバー_ナイアガラ写真のこの2ndレンジローバーのボディーカラーこそがナイアガラ・グレーである。このクルマは、レイブリックの大切なお客さまであり、今では私の大切な友人でもある方が、1995年から今日まで17年間大切に所有されてきたレンジローバーである。当初は購入したディーラーでメンテナンスをされてきたのだが、後半はその全てをレイブリックに任せてもらってきた。
加藤ブログの読者でもあるオーナーは、例えば2ndレンジローバーの不具合に関する記事を読むと、それを自信のレンジローバーに置き換えて「自分のレンジローバーは大丈夫だろうか?」と電話をかけてくることが多かった。そして、走行距離などを加味して必要に応じて予防整備を怠らずにきた。それらの処置の甲斐があってか、幸いにもバッテリー上がり程度のトラブル以外はなにも起こらずに今日までこられた。
つまり、加藤ブログと共に過ごしてきたと言っても過言ではないほどのレンジローバーなのである。そして、オーナーの希望と私の意志が合致し、今日からはこのレンジローバーを私が引き継ぐことになったのだ。

先のボナティー号といい、このレンジローバーといい、私はナイアガラ・グレーに縁がある。ボナティー号の場合は、ナイアガラ・グレーとしてレイブリックに入庫したとき、ひどい損傷ではないが外装の広い範囲に傷があり、それをきっかけに全塗装に至った。今回のナイアガラは完全なガレージ保管ということもあって、エクステリア・インテリア共にとても良いコンディションが保たれている。なので、当然リフレッシュの必要はなく、このまま、ナイアガラのまま維持していくつもりである。

ところで、ボナティー号だが、今後はオートクラフト神田店長管理の元で引き続き活躍してもらう予定である。というか、先にその予定があったために、今回ナイアガラを私が躊躇なく引き受けられることになったわけだ。
今後は東京ではボナティー号、名古屋ではナイアガラ号として共に頑張ってもらおう!神田店長ブログに「ボナティー日記」ができるかどうか分からないが、加藤ブログでは当分「ボナティー日記」のカテゴリーの中でナイアガラ号を紹介していこうと思っている。(やがて「ナイアガラ日記」に変わるかもしれないが)

1995年に私が一目惚れをした2ndレンジローバー、その後はいろんなランドローバーへの興味が深まっていったのだが、決して2ndレンジローバーへの想いが薄れたわけではない。今日は、そんな自分の気持ちを再確認できた重要な記念日でもある。


【2012年6月23日 走行距離 74,289km】

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数日前から急に空気が冷たくなり、街路樹はいっきに色を変えた。
ボナティー号は東京の道を元気に走っている。走りは元気なのだが、少し気になることが・・・。室内でかすかにクーラントの臭いがする。よくある症状としてはヒーターマトリックスとヒーターホースの接続部分からの漏れ。パイプを緩めてO−リングを交換するという作業。今日は診断する時間がなかったが、原因はおそらくそんなところだろう。しかし、稀だが、ヒーターコア本体から漏れる事例もある。そうなればかなり厄介な作業になる。パーツ代もO−リングの比ではない。どうか、O−リングであってほしいと祈るばかり。12月に入り、ピットは忙しさを増してきた。もちろん、お客さまからのご依頼作業が優先。リザーバータンクのクーラントを点検したが、目にみえて量が減っているようには見えない。漏れは非常に微量なのだろう。これなら急にどうこうなるわけでもなさそうだし、ボナティー号のクーラント漏れは年明けかな・・・。

それにしても、2ndレンジローバーってなんてカッコいいんだろう!

DSC_0540レイブリックのボナティー号、何年か前にプライベートで乗ってきたことはあったが、ビジネスとしては初の東京入り。
夕方、名古屋を出発。東名高速道路を快調に走りながら、気がつくとオドメーターは170,000kmを回っていた。ボナティー号は1996年モデル。BeCM、EAS(エアサス)、エアコンなど、おおよそ一般的なトラブルは一通り起きた。しかし、二順目以降は意外に踏ん張っているのが優秀である。今後は、レイブリックとオートクラフトの総力を結集し、この調子でとりあえず20万キロを目指そう!

rangerover_bonatiレイブリックの長寿デモカー「ボナティー号」、ずいぶん久しぶりの登場になってしまった。それもそのはず、昨年12月に車検が切れてしまって以来乗っていなかったのだ。そろそろ1年が経とうとしている。
いつかその理由をうまく話せるときがくるかもしれないが、ボナティー号には、このクルマを処分できない深い訳があるのだ。レイブリックが存続する限り、少なくとも私が生きている以上、絶対に手放すことはないだろう。乗らずに保管しておくだけでも構わないのだが、時々無性に乗りたくなる。そんなわけで、今日、久しぶりにピットに入れて点検整備を行った。
バッテリーのマイナスターミナルは外していたが、さすがに上がっていたので真っ先に交換。タイヤの溝が少なくなっていたので、とりあえず倉庫で眠っていた中古のスタッドレスタイヤに交換した。これから冬に向かうのでスタッドレスタイヤがちょうどいい。エンジンオイルは、まだ交換して数百キロしか乗っていない。1年近く経っているので交換したほうが良いかもしれないが、さすがに勿体無いので少し乗ってから交換しよう。
ひと通り点検したが、車検にはすんなり通りそうなコンディション。まずはそれからだ。久しぶりに乗ると、きっとチョコチョコとトラブルが出てくるだろう。それらを克服して、再び絶好調のボナティー号を完成させよう。


曲にしよう。
今日は、フレディ・マーキュリーの20回目の命日。高校から大学、まさに青春時代をQUEENと共に過ごしてきた私にとってはフレディ・マーキュリーの声は世界遺産にも相当する。ユネスコのいう世界遺産は不動産であることが審査基準らしいが、こればかりは私の基準だから関係ない。私の脳から消えさえしなければそれで良い。

   あなたを愛するために私は生まれてきた

今夜は、QUEENで、「I Was Born To Love You」。

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ラゲージスペースで雨漏れしていたボナティー号、内装を取り外し、溜まった水は床下に抜いた。雨漏れの原因を探る際には、内装パーツを外して外から水をかけて調べる方法が一般的だが、今回はどちらにしてもカーペットやトリムを取り外して乾燥させ、清掃も行わなければならなかった。

CA3H1522内装がない状態で水をかけると、リヤゲートのウェザーストリップ部分から漏れていることが判明。さっそくウェザーストリップを新品に交換した。
カーペットなどの内装パーツが乾燥するまでは、数日間この状態。再度、水をかけて他に原因がないかを点検してみよう。

CA3H1528幸い(?)今日の名古屋地方は朝から雪。ボナティー号のルーフにも数センチの雪が積もった。その雪が解けながら流れ落ちる水で確認ができるかも。ところが!昼間になっても解けない・・・。それどころか、氷柱になって凍り始めた。午後2時過ぎ、気象庁のサイトで気温を調べてみると、ナント−1.7℃。真昼間に氷点下なんて!
CA3H1527更に追い討ちをかけるように、ボナティー号のバッテリーはこの寒さで瀕死の状態・・。エンジンが掛からなくなってしまった。とにかく、整備再開は雪が止んで気温があがり、内装パーツが乾いてからだな。
うう〜、寒い・・。

CA3H1390久しぶりのボナティー日記。ラゲージスペースが大変なことになっていることに気がついた。床下のスペアタイヤのスペースが水槽になっていた。誰かがいたずらで水を汲んだのではない。雨水の浸入である。
ガソリンスタンドでいただいたティッシュをここに入れてあったため、それがフヤけて更に酷いことになっている。

ここに水が溜まっている2ndレンジローバーはこれまで何台も経験してきた。ここへ流れ込む水のルートも何通りかある。原因はこれからじっくりと調べていくのだが、今回は、とりあえずリヤゲートのウェザーストリップが悪そうな感じ。
これまでのその他の例では、クォーターガラス回りもあれば、フューエルリッド周辺からもある。クォーターパネルの接着部分も。ボナティー号の原因も数箇所抱えている可能性もある。具体的な修理は年明けからになると思うが、修理の模様を紹介しようと思う。



クリスマスもいよいよイブイブ。私がギターで弾き語ってきたという前提での選曲だけに、懐メロだらけになっているクリスマス曲もいよいよ大詰め。
クリスマス曲でやはりこの曲は外せない。山下達郎さんの「クリスマス・イブ」。学生時代、よく一緒にギターを弾いていた友人とクリスマス・イブを歌ったときのこと。達郎さんの曲はやはりハモリがポイントとなる。クリスマス・イブの場合はこんな感じ。(なんだか分からないかもしれないが・・)
「ウー、ウー、ウウー、ウー、アー、アアアー、アアアー、ウーワー♪」
アルバムでは多重録音で達郎さんの声が次々と重ねられてコーラスになっている。二人で歌うなら、それぞれがそのどれかひとつだけをピックアップして適当にハモルのだが、終盤のアカペラはとても困る。まだ達郎さんのライブに行ったことがなかった我々は、ライブではそのアカペラ部分をどうやって表現していたのか、全く想像がつかなかった。仕方ないから適当にひたすら「ダバダバダバダバ」と繰り返すだけ。それがおかしくて二人で笑っていた。
後に分かったことだが、達郎さんのライブではその部分は演奏もコーラスもしておらず「オケ」でカバーしていたのだった。生で再現しようと苦労していたのは我々アマチュアだけだった・・・。

イブイブの今夜は、山下達郎さんで「クリスマス・イブ」。

CA3H0371レイブリックの陰の人気商品にディスカバリー・シリーズ2用のサイドブレーキ・ブーツがある。純正はビニールレザー、そして約束どおり経年でボロボロになる。そこで、本革で作ってしまおうということになったのだ。
そんなことを革職人に相談したところ、容易いこと!と云わんばかりに生地やステッチの色の組み合わせをかなり幅広く対応してくれることになった。
(写真後)

さて、手前のブーツは新たな試作品。形を見て気づかれるオーナーさんもいらっしゃると思うが、そう、これは2ndレンジローバー用。ディスカバリー・シリーズ2同様、標準ではビニールレザーが使われている。
今回の本革仕様の場合、その形状の特徴から縫製に関してかなり制約があり、そのため革をかなり薄く削る必要があったとか。実際にディスカバリー・シリーズ2用のものを比べるとかなりペラペラでツルツル。革らしいしっとり感が乏しいように見えてしまうのが残念だが、とにかく、これなら後にボロボロになることはない。
今回もステッチには私の好きなオレンジ色を使った。こうなるとステアリングホイールもやりたくなる・・。
近く、ボナティー号に取り付けてみよう。



弁当を食べながら、たまたまこんな動画を見つけた。
もう何年前のことだろう。2003年ぐらいだったかな?これはフォーバイフォーマガジン社さんの撮影によるもの。確か、4X4マガジンの別冊誌の企画で、WEBも使ってクライアントをPRしてくれるというものだったと思う。
写真の撮影の合間にこうして動画も撮った。完成後にサイトを観た記憶はあるが、「へえ」という感じでそれっきりだったかも。身を乗り出して撮影してくれたカメラマンには申し訳ないが、あれ?たったこれだけ?というほど短く感じた。
実は、当時のインターネット環境からすれば、これをダウンロードするにも何分も掛かるケースもあった。それゆえに、これ以上データを重くするのはどうかということで15秒足らずの映像になたのだ。

撮影の場所は名古屋港の金城埠頭と伊勢湾岸道路の名港トリトンという三つの吊橋の上。ともに私の好きな風景。そんな風景の中を走るボナティー号、改めて客観的に見るとなかなかカッコいい!

特に九州では大雨による被害も拡大している。九州地方のそんなニュースを毎年見ているような気がする。あげくに、水不足も深刻な地域という印象もある。本当に同じ地域で起きているとしたら、まったく不条理なことである。

愛知県で過去に節水制限が行われたのは確か1994年のこと。私の住んでいる地域での節水制限はその一度きりだと思う。残業をして家に帰るともうお風呂に間に合わない。
当時の職場にはメカニックの更衣室内にシャワールームがあった。せっかく会社が用意してくれた設備なのに、実はほとんど使われておらず、ほとんど私の専用設備だった。
節水制限のときは、さすがに何人かのメカニックが使い、私が置きっぱなしにしていたボディーソープが重宝がられた。
とにかく、私が育った環境は、豪雨も渇水もほとんど経験することのない恵まれた土地だったわけである。

CA3H0101今日は午後から愛知県でも土砂降りが続いている。蒸し暑いぐらいならいっそこのぐらい降ってくれたほうがいい。
帰り際、なにげにボナティー号のワイパーブレードを見てみるとゴムが切れていた。危ない危ない、このまま気が付かずにワイパーを作動し続けたたらフロントガラスが傷ついていたかもしれない。雨をぬぐえないのも危険だが、いつも目の前にあるフロントガラスが自分のせいで傷ついてしまうのは非常にショックだ。

そんなことで、早速交換。ユーザーさんご自身でもできる簡単なメンテナンス、しかも、純正にこだわることなく、量販店さんなどで汎用のモノを手に入れることも難しくない。梅雨も後半、まとまった雨はこれからが本番!是非、この機会にみなさんもチェックしてください。


曲にしよう。
最近ずっと一枚のETCカードを見失い、喪失届けを出しておいたほうがよいのではと考えていた。帰宅後、引越しの準備で衣類をダンボールに積めていると、ジャケットの胸のポケットの中で何か固いものが・・。あった!そうか、このジャケットはあのゴルフの時に着たんだった。知人にクルマを出していただき、私が高速道路代を出した。クルマから降りるときにカードを抜いてそのままポケットに入れてそのままだったようだ。ついでに右のポケットから一枚の1000円札も出てきた。いやあ、ラッキーが重なるときはこんなもんだ!
今日は梅雨空をぶっ飛ばし、雨粒の代わりに幸運でも降ってきそうな、そんな勢いのある曲を。
今夜は、B'zで「愛のバクダン」。ETCカードとは何の関係もないが・・。

CA3H0142レイブリック・オリジナルアルミホイールのウィンドストーム、そのブラックポリッシュをボナティー号に付けてみた。このホイールを付けてくださったお客さまでジャバ・ブラックのレンジローバースポーツのユーザーさんがいらっしゃるのだが、その組み合わせがとてもよく似合っている。ボナティー・グレーの2ndレンジローバーでも近いイメージになるのではと、前々から感じていた。
たまたま、中古タイヤで255/50R19という珍しいサイズが手に入った。これはレンジローバー・スポーツと、2ndレンジローバーやディスカバリー・シリーズ2にピタリの外径なのだ。ヴェスビウスのレンジローバー・スポーツのデモカーはスーパーチャージドモデルでパワーがあるので、タイヤのスペックを落とさないほうが望ましい。そこで、2ndレンジローバーに取り付けることにしたというわけ。
あいにくの雨降りでよい写真が撮れなかったのが残念だが、かなり雰囲気が変わったのは分かっていただけると思う。スポーティーさが演出され、なかなかいい感じ!またまた乗るのが楽しくなりそうだ。


【2010年6月27日 走行距離 168,012km】


曲にしよう。名古屋の梅雨らしくとても蒸し暑い一日だった。雨も降り続き、午後には大きな雷が鳴り響いた。その瞬間だけは夏の昼下がりの夕立の様相だった。
今夜は財津和夫さんの曲を。「虹とスニーカーの頃」。

もしもまだ2ndレンジローバーのエアサスペンション・バルブブロックがオーバーホールによって修理が可能であることを知らないユーザーさんがいたなら、一刻も早く現実を知らせてあげたい。海外製品だが、もう何年も前からオーバーホールキットが入手可能になり、それにより、全てというわけにはいかないが、かなりのユーザーさんの修理コストを抑えることができるようになっている。
最近、レイブリックでは、従来のキットに含まれていなかった残りのパッキンについても開発を進めており、製品化の目処もほぼついている。これで、バルブブロックの完全オーバーホールも可能になる。

2ndレンジローバーを克服するには、エアサスペンションに関する不可能を完全に取り除く必要がある。もはや執念である。
オーバーホールできるだけでも充分だと考えてきたが、今回更に進展した。これまで。キットとして51個のO-リングがひとまとめになったパーツを使用していた。これでは、バルブブロックの一部だけをメンテナンス、あるいはリペアすることは不可能。というか、無駄が多い。故障の原因によっては、ほんの数個のO-リングが必要なだけの時もあるからだ。

CA392743そこで、12種類のO-リング全てを個々に調達できるようにした。これにより、インレットバルブパッキンを交換するためだけに必要なO-リングを揃えるという細かなサービスも可能になる。
12種類のO-リングを揃えたが、微妙に大きさが異なっていたりする。許容範囲かどうかを試すために、デモカーのバルブブロックをオーバーホールしてみた。
ボナティー号のテスト走行は続く!


昨日に引き続き、今日も陽水さんの曲にしよう。陽水さんの曲は、小学生の頃に姉の影響で、というか、姉が聴いていたので勝手に耳に入ってきた。当時、我が家に一台だけあったクラシック・ギターを使って初めて弾いた曲も陽水さんの曲だった。スリーコードの簡単なコード進行の曲だが、それでも始めはコードを押さえなおすのには一小節以上の時間を費やした。徐々に、スムーズに移行できるとうになると子供ながらに弾き語りの楽しさを感じた。
今夜は、井上陽水さんで、「白いカーネーション」。

CA392657レイブリックのデモカー、ボナティー号に試作のインレットバルブ・パッキンを組み込んでみた。写真中央で立っている2本の物体に注目。左側は取り外したもの。右側は試作のパッキンが取り付けられたバルブ。左側はプラスチックのように固くなっており、中央には空気通路の丸い跡がクッキリついている。特に不具合はなかったが、この状態を見る限り、いつエア漏れが始まってもおかしくない。右側は新品のゴムなので当然のことながらしなやかな弾力を持っている。これなら、しっかりと気密されるだろう。
ちなみに、インレットバルブの密着が悪いとどういう現象が起きるのか?コンプレッサーによって外気(大気)から吸い込まれて圧縮された空気はリザーバータンクに貯められる。インレットバルブとは、貯められたエアがシステム内に入り込まないようにするためのバルブである。車高を上げる際など、必要なときにバルブが開き、適切なエアスプリングに送られて車高が保たれるという仕組み。つまり、インレットバルブの密着が悪いと、エアがやみくもにシステム内に入り、結果としては、必要以上に車高が上がってしまうことになる。これは、エンジンが掛かっているときにはバルブブロックが制御されるため、上がりすぎた場合には排気バルブが開いて車高を保つ。しかし、駐車中にはシステムが停止するため、エアが排気されずに車高が上がるという現象につながる。
「エア漏れ」というが、この場合は「エアの入り過ぎ」という表現が正しい。もっとも、排気バルブが漏れた場合には車高は下がる。

余談だが、インレットバルブとアウトレットバルブは同じパーツが使われているにも関わらず、なぜかインレットバルブのほうが極端に劣化が早い。これは推測だが、インレットバルブはコンプレッサーで圧縮され、熱を持った空気が通過するが、アウトレットバルブはエアが排出される際に圧力が開放されるために空気の温度が下がる。その熱の影響ではないか?というのがレイブリックのメカニックの見解である。従来、2個の中古バルブブロックから2個のアウトレットバルブを取り出し、それをオーバーホールに使うことで1個のバルブブロックが再生されていた。

ボナティー号が駐車中に車高が上がらないことが確認できれば試作品は成功といえる。しばらく注目である。これが成功すれば全てのバルブブロックの完全オーバーホールが可能になる。


【2010年4月30日 走行距離 167,515m】
■ バルブブロックのインレットバルブパッキン交換(試作品使用)

CA392615ボナティー号は快調だ。もっとも、レンジローバー・スポーツと交代で乗っているので、距離はさほど伸びていない。とはいえ、ボナティー号を取り巻く様々な出来事を「ボナティー日記」として記事にしたいのに、何も起きないではネタにもならない。
そんなことを考えながら、「ボナティー号、ノントラブル!ホイールもキレイに・・」などと、ブログをイメージして他愛もない文章を思い浮かべながら洗車をした。

CA392616洗車が終わり、エンジンを掛けた。すると、アイドリングが「ドッドッドッドッドッドッ」と震えて安定しない。点検すると、2番と3番のシリンダーが失火している。昨年12月にも同様の症状が起き、そのときは4番と7番用のイグニションコイルを中古品に交換した。今回は隣のコイルが原因だった。またまた中古パーツで処置。
このイグニションコイルは、ブラケットを介して4個のコイルが一体になってパーツ供給される。しかし、コイルひとつひとつには確かにERR2972と書かれている。パーツリストに載っていないだけで、実はこの品番でオーダーすると何事もなかったようにパーツが届いたりして?などと探ってみたが、やはり「該当のパーツナンバーは存在しません」という回答が帰ってくる。
ただ、バラバラで供給してさえくれれば、多くのユーザーさんが救済されることは間違いなのに・・。

【2010年4月18日 走行距離 167,313m】
■ イグニションコイルのひとつを交換(中古品使用)

CA392396これは缶ジュースではない。ただ、何年か前の私だったらFUCHSの存在など知らず、これを冷蔵庫にしまったかもしれない。FUCKS(フックス)とは、ドイツの油脂メーカーである。FUCKSの輸入代理店である阿部商会さんに紹介してもらって初めて知った。
以前にも、エンジンオイルを紹介してもらったが、その時はテストした結果、私はランドローバーには採用しなかった。単価が高い割に、性能を体感できなかったからである。私の体が鈍感だからかもしれないが、それでも全てのユーザーさんに納得していただける要素が感じられなかった。単純にお客さまに高いオイル交換代金を請求するだけになる恐れがあるからだ。

今日、阿部商会の担当の営業さんがレイブリックにやってきた。「加藤さん、ブログネタを持ってきました。是非、これを試してください!」と。自信に満ちた表情である。
それがこの缶ジュースに似た物体である。商品名は、「PLANTO LUBE ST69 」サブネームは、日本語で「生分解性オイルトリートメント」と記されている。エンジンオイルに混ぜて使うことで、いろいろ良いことがあるという。

その特徴は、
■摩擦が少ない⇒だから省燃費。
■生分解性⇒だから環境に優しい。

生分解性と言われても、それは信じるしかない。環境に優しいと言われれば、もちろん無視はできない。ただ、こればっかりは、ブログで報告しろと言われても、土に解けて無機物になる様をレポートするのは不可能である。
では、摩擦が少ないことなら、それにしても、音や振動などのフィーリングが劇的に変われば問題ないが、やはり数字に現れることのほうが理解していただきやすい。
そんなことで、燃費を計ってみようと思う。実験結果は今後のブログで紹介しよう。もちろん、違いが体感できたならそのフィーリングも。

果たして、レイブリックの商品にすることができるか否か。

ホーンを鳴らしたら「プップッ」っと情けない音が・・。
ホーンはHi・Loふたつから成る。私なりに、どっちが主旋律かといえば、Hiのほうかな。Loは3度下をハモっている感じ。それで、今回は主旋律が鳴らない。3度下のコーラスだけでは音楽にならない・・。
わけの分からない例えはさておき、つまり高音側のホーンが壊れたのだ。

ホーンの構造は、むかし技術の授業で作ったベルと同じ。コイルに電流を流し、磁界を発生させて接点をON/OFFさせ、その振動を利用して金属板を鳴らす仕組み。(簡単すぎてこんな説明では分からないだろうが・・、)その接点の距離を調整することで、音が鳴ったり鳴らなかったり、あるいは良い響きになったりこもったりする。
構造が単純なだけに、壊れるといっても大した壊れ方をするものではない。まして、調整の可能性があるわけなので、まずはチャレンジ!

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さっそく、ホーンを取り外そうと思ったのだが、2ndレンジローバーのホーンは意外に厄介な場所にある。ヘッドランプとコンデンサーの間、しかもバッフルパネルに3方を囲まれた狭い空間に押し込まれている。ここまでバラしても、なお知恵の輪状態。
そして、なんとか取り出した。

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ホーンの裏に小さな突起があった。これが調整用の「何か」である。プライヤで挟んで取り外してみると、防水用のシーラーに埋もれて調整用のネジが出現。
この状態で車両のコネクターに接続し、もうひとりに手伝ってもらってホーンボタンを押し続けてもらう。そしてネジを適当に回してやる。今回は左方向にグルグル回したらやがて鳴り始めた。最も心地よく鳴る位置で決め。
一旦、クルマから取り外し、シーラーを充填してキャップを取り付けて復元。分解したヘッドラインプやラジエターグリルを元通りに戻して完成。およそ1時間の作業。

「パァッ、パァッ!」と、心地よいハモリが復活!


【2010年1月24日 166,899km】
■ ホーン脱着・調整---9,500円

※調整不可の場合にはパーツ交換の必要あり。
パーツ代---13,440円


ハモリの話題のまま今日の曲を。
3度上をハモるのはとても自然で美しい。浜田省吾さんやCHAGE&ASKAの曲のほとんどもそのパターン。しかし、ひたすら3度下をいくアーティストがいる。
Mr.Children。
彼らの曲は恐ろしいほど見事にハメてくる。
今夜はMr.Childrenで「CROSS ROAD」。私が最初に彼らの「3度下」に惹かれた曲である。

CA392257水曜日、(結局プレーはできなかったが)ゴルフに出かけたときのこと。クラブハウスの前では、お出迎えのキャディさんがゴルフバッグを降ろしてくれる。その際にキャディさんの視線がボナティー号のある部分に向いたような気がした。視線の先はテールゲート・ストライカーの錆びたボルト。外食で座敷に上がったときに靴下の爪先のほつれを見つけてしまったような、そんな隙を突かれてしまったような感覚。まして、対処は全く困難なことではないだけに残念。




CA392258ピットには「ネジ箱」がある。修理の過程で余った金具を、ボルト、ナット、タッピング、ワッシャなど、種類ごとに分けて保存している。段ボールを広げ、その上にネジ箱からザーッと広げる。そして同じ形状のボルト4本を探し出した。幸い、元々のボルトとほぼ同形状のものが4本揃った。
ネジ箱がないみなさんでも、近くにホームセンターへさえあれば解決できる問題だ。アルミ製やステンレス製などが見つかれば今後は錆びの心配もない。

こうしたちょっとしたことが意外に気持ちいい!


【2010年1月16日 166,605km】
■ ボルト4本交換・・・有あり合せで無料(ホームセンターなら数百円?)

CA392236これはバッテリーの良否判定をするためのテスター。以前から興味はあったが、その実態上の性能を知りたくてメーカーさんに無理を言って一週間ほどレンタルしていただけることになった。
良否判定の方法は、CCA(コールドクランキングアンペア)を基準にしている。CCAとは、0°F(華氏0度)で30秒間放電可能な電流値を示す数値であり、つまり始動性能を表わしている。例えば2ndレンジローバーHSEの場合は4.6リッターV8ガソリンであり、それを始動させるためにはそれなりの大容量のスターターモーターが付いている。その大きなスターターモーターを回すためには大容量のバッテリーが必要なわけだ。そんな割り出し方で決められた2ndレンジローバー用のバッテリーは定格CCA750Aという規格。これがおよそ70%の性能を切ると要注意になる。バッテリーテスターは現在のCCAを測定することができるというもの。

CA392239さっそく試験的にボナティー号のバッテリーを測定してみた。定格750Aに対し、測定値は551a。約73.5%。70%以上は確保できているので今すぐ交換の必要はない。しかし、絶好調と呼べる数値ではない。そんなわけで、アドバイスとして「リョウコウ+ヨウジュウデン(良好+要充電)」と表現されている。
車両に搭載状態で測定する際には、クランキング中に落ち込んだ際の電圧(負荷電圧)や、アイドリング中の充電電圧も測定でき、総合的に判断ができる。ちなみに、負荷電圧の目安はが9.5V。それを下回るようなら要注意である。

このテスターが手元にあるうちに、展示車両はもちろん、スタッフのランドローバーや修理代車、更にはこの期間内に修理やメンテナンスで入庫していただいたお客さまのクルマを片っ端から測定してみようと思う。そのデータと、数ヵ月後の状態とを観察すればこのバッテリーテスターの信憑性も確認できる。
バッテリーの消耗が心配で、この機会に測定をご希望の方はご来店していただければ即座に点検しますのでご利用ください。


【2010年1月14日 走行距離 166,558km】
■バッテリー点検・・・無料
・CCA---551A(定格750A)
・通常電圧---12.17V
・負荷電圧---10.58V
・充電電圧---13.85V
★結果---良好


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